社員教育としての日本語検定
"会社が社員教育に「日本語検定」" というニュースによると、この検定の受験者の、6割近くが会社単位での団体受検なんだそうだ。
新入社員研修の一環として受けさせたりするらしい。記事には、福井信用金庫の例があって、ちなみに信用金庫では「新入社員」ではなく「新入職員」と称するらしい。
人事部研修課長のコメントとして「今年度の新入職員 51人全員に受検させました」とあるのだから、間違いない。「自主的に参加した職員を合わせて合計 109人が挑戦し、88人が合格しました」と、高らかに述べている。
これを受けてこの記事では、「受検者全体の合格率が 32.7%だった点から考えると、同社職員の成績は胸を張っていい」と評している。福井信用金庫、偉い! ただ、細かいツッコミだけど、「同社職員」というのは、ほんのちょっとだけ苦しいかも。
でもこの場合、「同社員」としたら二重の意味で間違いになるし、「同信用金庫職員」と書くのもうっとうしいしね。しょうがないかもしれない。いずれにしても、銀行や信用金庫の職員がきちんとした日本語を学ぶのは、とてもいいことだと思う。
以前、私の嫌いな某み〇ほ銀行が某第一〇業銀行という名前だった頃、その某支店の ATM の設置してある壁に 「明細票はご持参ください」 (太字にしたのは当方)という下手な手書き文字の貼り紙がしてあった。
そこにはざっと見ての印象、「いらっしゃいませ」と言うためが 9割以上、ATM の操作に戸惑っていそうなお客の手伝いをするためが 1割以下という役どころのオジサンが配置されていたので、我ながらちょっと意地悪なことにこう聞いて見た。
「明細票を、どの窓口に持参したらいいんですか?」
ただ、これは完全に意地悪というわけじゃない。天下の某第一〇業銀行なんだから、こりゃいくら何でも恥ずかしい言葉違いと気付いてもらいたいという親切心だって、多少はあったのである。しかしことの次第はそうは行かず、そのオジサンはこう答えたのだった。
「明細票を屑篭にお捨てになりますと、拾われて犯罪に使われたりすることがございますので、ご持参くださいということなんです」
確かに当時それっぽい犯罪があって話題になっていたしね。しかし、私はそんなことを聞いたわけじゃないので、さらに追いつめる。
「だから、どの窓口に持参したらいいのか聞いてるんです」
「はぁ? ですから、ただご持参くださいと…」
「だから、どの窓口に?」
「いえ、ご自宅とか会社まで、ご持参いただきたいんです」
「だったら、『ご持参』じゃないでしょ。そりゃ『持って参れ』、つまり『持って来い』ということなんだから」
「はぁ…、そうなんですか」
そのオジサン、結局あまりよくわかっていないみたいだったが、翌週にはめでたく「明細票はお持ち帰りください」 という貼り紙に差し替えられ、文字も手書きからワープロで印刷したものに替わっていた。
某み〇ほ銀行、職員に日本語検定を受けさせてるかなあ。
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