「白い恋人」 への素朴な疑問
賞味期限改ざんで大問題になっている 「白い恋人」 (参照) だが、一連のニュースをみていると、素朴な疑問に行き当たるのだ。
10年も前から賞味期限を引き延ばしていながら、これまで何の問題もなかったのだから、結局、引き延ばした方の賞味期限で OK だったんじゃない? ということだ。
フジサンケイ・ビジネスの記事は、次のように伝えている。
石水社長は記者会見で、賞味期限の引き伸ばしが恒常的に行われた背景について 「1996年に包装用フィルムを新しい素材に変更したのを契機に、商品の保存性が飛躍的に伸び、6カ月は大丈夫と判断したため」 と述べた。
ふ~ん、だったら、私なら、正式な手続きを踏んで社内規定を改訂し、賞味期限を 4ヶ月から 6ヶ月に延長しちゃうところだ。実際、長期間にわたって消費者からの苦情は伝えられていないし、ずっと人気商品の地位を確保していたのだから、それでも OK だったんじゃないかなあ。
ちょっと調べてみただけだから、実際のところはよくわからないけれど、賞味期限というのは、「社内規定」に沿って表示されていたもののようだ。とくに法的に期限が指定されているというわけではないようにみえる。
だったらきちんと社内規定を改定して、堂々と賞味期限を引き延ばせばよかったのにと、素人考えでは思ってしまうわけなのだ。
あるいは法的な手続きが煩雑で、面倒くさかったんだろうか? それでも 10年以上もコソコソとやるよりは、一時的には面倒でも、きちんと改定してしまった方がよかったんじゃなかろうか。それを怠ったツケが、一挙に吹き出してるんだから、
ただし、アイスクリームから食中毒の原因となる菌を検出しながら隠ぺいしたというのは、いただけない。やっぱり、コソコソやっちゃう体質というのは問題なのだ。
雪印といい、ミートホープといい、今回の「白い恋人」といい、作り手の方の都合で独断に陥るのが、北海道メンタリティというものなのかと思わせられるような事件が続いている。北海道が好きな私としては、他の企業の頑張りで、そうでないというところを見せてもらいたいもんだ。
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