やっぱり無着成恭先生、すごい!
昨日の朝、車で出かけて、いつものように TBS ラジオを聞いていたら、「子ども電話相談室」 に、なんと、あの無着成恭先生が 15年ぶりに回答者として登場されていた (参照)。
先生は大分は国東半島の寺の住職として籠られ、既に 80歳に近づいておられるが、以前と変わらぬ元気なお声であった。
今回の放送は、無着先生のおられる大分と、永六輔さんの待機する東京のスタジオを結んだ二元中継だった。いつもは多弁の永六輔さんも、今回は無着先生をリスペクトして、とても口数が少なくておいでで、もっぱら無着ワールドが展開された思いがした。
それにしても、子どもの質問に対する無着先生の回答は、すごい。並の大人では、とてもああはいかない。
例えば、「どうして、"失敗は成功の元" なんですか?」 という質問が、小さな男の子から寄せられた。
こうした質問に対して、私なら、「失敗して、どうして失敗したのか考え直してみると、失敗から学ぶことができるよね。そして、次からは同じ間違いをしでかさないように注意するようになって、成功に近づけるかもしれないね」なんて答え方をするだろうと思う。
ところが無着先生は、ひと味違うのだ。単に「失敗から学ぶ」というようなありきたりの答え方ではなく、まず第一に、「これをしようと、"決心する" ことが大切なんですよ~」と、あの柔らかな山形弁でおっしゃる。
なるほど、目から鱗である。この「決心」があって、初めて失敗から学ぶことができるのだ。「決心」がなければ、せっかく貴重な失敗をしても、何も学ぶことができない。たとえ学んだとしても、それを次に生かすことができない。
私が何度失敗してもコトを成し遂げられないのは、「決心」が足りないからかもしれない。うぅむ。無着先生は、子どもの質問に答えながら、大人に対しても鋭い考案を発しておられる。
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