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2007年9月30日

酒田の 「舞娘」

JR 東日本の CM で吉永小百合様が、我が故郷、酒田を歩いておいでである。撮影現場に居合わせたかったなあ(参照)。

こうしてみると、テレビの画面にかの大女優を擁して、見る者をしらけさせない存在感を主張できるだけの風景が、酒田にはちゃんとあったのだなと、ちょっとだけ嬉しい。

「ちょっとだけ」というのは、酒田の街全体は、やっぱりさすがに吉永小百合と張り合うほどの雰囲気は持ち合わせないからだ。狙い打ちしてフレームで切り取った部分だけは、なかなかのものなのだが。

ただそうかといって、酒田の街全体を、東京人の期待に添った「東北に花開いた上方文化の湊町」という色合いで塗りつぶそうとしても、そんなことは空しいし、どだい、できっこない。

酒田のバックグラウンドは、どってことない普通の田舎町でいいのである。その中にちょっと意外なほどハイカラな部分が残っていて、物好きはそれをみて、ちょっとだけどきっとするぐらいでちょうどいいのである。

で、ちょっと気になるところがあった。「酒田の舞娘」の件である。「まいこ」は普通「舞妓」である。そうでなければ「舞子」だ。酒田のはなんで 「舞娘」 なのかというと、

宴会の席などの “芸” ということではなく「その場を華やかにする舞う娘」という意味をもたせるため

なのだそうだ。ふ~ん、そんなことは、私も初めて知った。はからずも、普通の田舎町の中のちょっと意外な要素という意味合いにうまくバランスした表記かもしれない。

それでも、ちょっとなんだかなあ。キャバクラのおねえちゃんじゃあるまいし。私はちゃんと「芸」をみせて欲しいけどなあ。「芸」がなければ、本当の意味でその場を「華やか」にすることなんてできないぞ。

酒田の「舞娘」が、内心ではちゃんと「舞妓」たるべく精進されることを願いつつ、おやすみなさい。ああ、たまった原稿を仕上げるのに手間取って、眠い。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

吉永小百合さん、昔、キャンパスで数度見かけました。
映画や写真の彼女のイメージとは、ちょっとちがって、瞳が綺麗なことは目立っていたが、全体的にはふつうの女子学生という雰囲気でした。

投稿: alex99 | 2007年9月30日 16:57

alex さん:

>瞳が綺麗なことは目立っていたが、全体的にはふつうの女子学生という雰囲気でした。

「ふつう」 というところが、逆になかなかいいですね。

大学での同級生が早稲田中学・高校時代、吉永小百合さんの通学する時間帯を見計らって、物陰で待ち伏せし、見とれていたらしいです。

なんとなくほほえましい。

投稿: tak | 2007年9月30日 20:01

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