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2007年9月18日

福田さんて、「政治オタク」 ?

もう雪崩現象といってもいいほどに、自民党の後継総裁は福田さんで決まりで、ということは当然、次期首相も福田さんで、いかにも正しい自民党らしいイメージになる。

で、この「正しい自民党」ほどおもしろくないものは、近頃ないのである。だから、解散総選挙では、自民党は必ず議席を減らす。

だけども、福田さんは「圧倒的劣勢の中、この程度の議席減で食い止めた」という評価で、なんとか持ちこたえるのである。そして、高くもなければ決して低すぎもしないという支持率のまま、あまり傷つかないうちに自らさっさと退陣するのである。

とまあ、なんとなくそんな先まで見えてきそうなほど、福田さんという人はある意味、安心感のある人なのである。ワセダ出身だけど雄弁会とは関係ないみたいだから、あの独特の嫌らしい雰囲気をまき散らすこともないし。

福田さんのアキレス腱は、親中派というイメージだ。今、中国は世界の嫌われ者的役どころだから、その国にべったりすぎると無用の反発を食らうことになる。まあ、空気を読める福田さんだから、そうしたイメージが膨らみすぎないように注意はするだろうけれど。

とまあ、ここまで書いておいてなんだけど、最初に戻って「正しい自民党」ほどおもしろくないものはないというお話である。

私は、選挙に強い首相というのは「与党内野党的」な人だと思っている。小泉さんがその典型だ。今年 1月 25日の 「安倍晋三改造計画」 というエントリーで、私は次のように述べている。

小泉さんは、確かに 「保守本流」 というポジショニングにはなかった。むしろ、それを 「抵抗勢力」 と位置づけて、自らを与党内野党的なイメージに染め上げ、それによって、従来の野党支持者のかなりの部分までを支持者にすることに成功した。

今の世の中、昔と違って、ある程度の支持率がないと、選挙に勝てない。だから支持率の低い内閣は、いくら保守本流でも、与党の中でも力を持てない。

(中略)

安倍さんは先だっての道路特定財源の一般財源化で、保守本流のくせに抵抗勢力を作ろうなんてしたのかもしれないが、結局は妥協しちゃったので、イメージとしては保守本流というより、自分自身が抵抗勢力と同じ色になっちゃった。

結局、安倍さんは「保守本流」の中で「いい人」でありすぎたために、身内からは見くびられ、大衆からは見放されたのだった。かわいそうに。やっぱり、保守本流の中では「悪い人」でなければ、親分はつとまらない。

福田さんは「悪い人」っぽくはないけれど、身内の中から是非にと担がれたのだから、その中で見くびられることは、当面はあるまい。だけど、「悪い人」にならないと、長続きはしない。

ちなみに、いかにも「保守本流の悪い人」というイメージなのは、今、どういう風の吹き回しか、最大野党の代表なんかやっている。世の中というのは、わからないものである。

話は福田さんに戻すが、この人、大衆人気という点では対中国のスタンスも含め、ちょっと不安なところがある。選挙で大負けしたら、「やっぱり人気の麻生さん」ということになるのだろうが、多分、今度の解散総選挙では命取りになるほどのことはなかろう。

で、「安心だけどつまらない」という政治が、ちょっとの間続きそうなのだ。その間、つまらなさに飽き飽きしたオタクが、気紛れを起こして麻生さん応援団を作って、ムーブメントをおこしたりしたらおもしろそうだけどね。

思うに、「選挙にウェブを使わせろ」と、大袈裟に騒ぐだけでも、やり方によってはかなりおもしろいことになる。

でも、見るからにオタクっぽいのは、むしろ福田さんの方だと思うのだが。この人、「政治家っぽくない」とは言われるが、案外「政治オタク」なのかもしれないし。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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