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2007年9月22日

政治に初めてシャレを持ち込んだ麻生さん

昨日朝の TBS ラジオで 小沢遼子さんが、「麻生さんの『キャラが立ちすぎて……』なんて、そんなの、自分で言うことじゃないでしょう!」 と怒っておいでだった。

でもまあ、あれって一応シャレなんだから、いくら怒るのが仕事の小沢さんでも、そんなところで怒ったら、シャレにならなくなっちゃう。

「腹立ち日記」よりは「キャラ立ち日記」 の方が、まだ楽しいだろうし。…… あぁ、ベタベタの親父ギャグになってしまった。「からたち日記」のシャレだと気付いてくれるのは、最近の若い人の中に何人いるだろうか。

とまあ、くだらない前フリになってしまったが、麻生さんの総裁選に向けての演説、シャレの出来不出来は別として、政治の演説の中にとてもカジュアルなシャレを持ち込んだ日本で初めてのケースとして、案外画期的なことなんじゃなかろうか。この精神は大事にしたいと思うのである。

日本の政治家の演説って、はっきり言ってとてもつまらない。このことについては、私は今年 7月 27日付の「政見放送の違和感」というエントリーでも書いている。彼らは「自分の言葉で語りかける」ということを知らないかのようなのだ。

それに加えて、彼らの演説は、全然シャレがきいていないのだ。アメリカの政治演説なんていうのは、どうせ専属のスピーチ・ライターが書くんだけれど、気の利いたジョークが必ず入っている。ジョークのない政治家は評価されない。

日本の選挙の投票率が極端に低いのは、要するに、政治がつまらないからである。政治がつまらないのは、政治家が「自分の言葉で語りかけない」からだ。つまり政治がつまらないのは、政治家がつまらないからなのだ。

というわけで、私は政治の演説にシャレを持ち込むという革命(?)を行った麻生さんを、画期的な存在と位置づけてみたいのである。小泉さんも「人生いろいろ」なんて言っていたが、あれはかなりすべってたしね。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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まだ、自民党の総裁選も終わっていないのに、『衆議院解散、総選挙』のことを書くと、 [続きを読む]

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