大連立待望論は、案外根強い
本当は平均的自民党よりずっと右寄りなのに、今の自民党には空席がないので、仕方なく民主党に籍を置いている人というのは、中央にも地方にもいくらでもいる。
そんな「民主党内隠れ自民党」みたいな人にとっては、「大連立」というのは、実は大歓迎の話だったりするようなのだ。
こっそりやった党首会談で持ち出された「大連立構想」は脊髄反射でぶち壊しちゃった民主党だが、その実「幹部のバカども、なんで実現させなかったんだ」と、陰で悔やんでいる民主党員は、かなりの数に上るようなのである。
彼ら民主党内右派は、党内左派、つまり旧社会党系の存在がうっとうしくてたまらないらしい。こんな奴らと身内付き合いするよりは、自民党の中の右派の方がずっと話が合うと思っているみたいなのだ。「衆参のねじれ現象」なんかより、こっちのねじれの方がややこしい。
大阪市長選では民主推薦の平松氏が勝ったが、党内右派は「あの伏魔殿みたいな大阪市役所の中で、自治労を喜ばせるのはたまらん」と感じている。「せいぜい中道右派の姿勢を崩さないでもらいたい」というところだろう。
大連立のどさくさで自民と民主の右派同士が手を組み、自民のリベラル派を追い出して、民主党内左派とくっつかせてしまいたいというのは、多分、彼らの本音なんじゃないかと思う。そしてその方が、有権者にとってもわかりやすい「すっきりした構図」になりそうだ。
一度つぶれてしまった話なので、急には蒸し返されたりしないだろうが、政治の底流としてずっと後に引きそうな気がする。ただ政治の世界というのはどう転んでも、どうせ「すっきりした構図」なんてものは実現されないんだと、私は思うのだが。
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コメント
「大連立」だと、自民・民主共に離脱する人も多かったでしょうから、結果としては「政界再編」となったはず。
私はそうして、スッキリしてほしかった。
さもないと、いつまでも政権与党と野党の違いだけで、ねじれ現象のままの自民・民主が絡み合った閉塞状態。
投票者側から見ても、旗幟鮮明でない。
民主党の左派には、社民に帰ってもらいたい。
投稿: alex99 | 2007年11月20日 02:14
alex さん:
「大連立経由の政界再編」を望んでいる人は、実は多いですね。
今回は言いだしっぺがあのじいさんなので、完全にご破算ですが。
投稿: tak | 2007年11月20日 14:15