今年は選挙イヤーなのだね
アイオワ州の党員集会でのオバマ氏勝利が大々的に報じられる米国大統領選挙戦。これから 1年近くにわたって、徐々に既成事実が積み重ねられていく。
日本の選挙みたいに、公示日がいつとかいうのではなく、どんどんお祭り騒ぎが増幅していって、いつの間にか決着がつく。
よくもまあそんなに長い間、選挙戦を戦ってへとへとにならないものである。その辺りからして、米国の政治家は体力がある。いや、実は体力よりも金の力なのかもしれないが。
日本でも、今年は確実に衆議院選挙があるとみられている。なんでもサミットの終わる秋以降が有力らしい。この場合は、衆議院が解散されなければならないので、そのタイミングは首相の鶴の一声で決まる。それまでは、現職議員と立候補予定者はハラハラドキドキだろう。
世間をみると、既に衆議院選挙の前哨戦はスタートしているような雰囲気だ。主だった政党は既にいつ選挙になってもいいような体制を整えつつあるし、立候補予定者もちょこちょこと地元入りして挨拶回りやら演説会やらを始めているようだ。
ここまでくるともう選挙は既定路線だから、解散があまり先延ばしにされると、与党も野党もイラついてしまうようなのである。なにしろ、金が続かなくなる。そのうちきっと「やるならさっさとやってくれ」ということになる。それで首相の腹一つとはいえ、最適のタイミングでの解散というのも、実はなかなか難しいようなのだ。
そこに行くと、米国は 11月の本番選挙というゴール地点ははっきりしているのだが、よくまあ金が続くものである。もっとも金の続かない候補から先にどんどん脱落してしまうのだから、やはり金のあるものが強いみたいなのである。支持者からのカンパが多いというのが、なかなか米国らしいのだが。
米国大統領選挙のシステムというのも、表面的には理解しているつもりだが、実際の勘所というのは、今イチわからないところがある。ある一定のところで、民主党も共和党も雪崩を打つように候補者が決まってしまうのだが、そのポイントがどこにあるのか、よく見えなかったりする。
いずれにしても、これからまだまだ劇場型の選挙が進んでいくことになる。日本の衆議院選挙と重なり合うようで、なかなか見ものだろう。私はどちらでも政権交代したら面白いと思っているのだが。
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コメント
いつも大変興味深く読ませていただいてます。日々、様々な話題を本当にありがとうございます。日々のエントリーにコメントしたいのですが、私ごときがコメントしてバッタバタと斬られてしまったら怖いのでコメント投稿できませんでしたが、今日の読売新聞のトップ記事に次期選挙から選挙運動にwebが使えるんじゃないか!?みたいな記事があったので、takさんのweb選挙推進キャンペーンを咄嗟に思い出して、今、こうしてコメントした次第であります。takさんのキャンペーンがこんなに早くも実現するとは思ってもみませんでした。
もっとも、政治家(ブレーン)もこのwebのウマミに気づいてはいたんでしょうが、webを選挙ツールとすると、これからの政治家は、どうやったら勝てるかじゃなくて、どうやったらインターネット利用者に取り入る事ができるかという事が課題でしょうね。
私なんかゲンキンなもので、政治政策とかテレビで見聞きして、その政治家の悪口をビシビシ言ってるのに、街頭演説で政治家本人を生で見て、更に握手なんかされた日にゃ、腐れ政治家と罵ってた自分だが、今度は、このくそ寒い夜空の元、アホみたいに走り回ってる珍走団の先頭を行く斬り込み隊長のように、自分の中では、元腐れ政治家を絶賛してしまう。そんなミーハーな私ですが、web選挙が可能になったら、どんな選挙運動が始まるのか興味津々です。ダラダラと失礼いたしました。
投稿: やっ | 2008年1月 6日 16:19
やっ さん:
>私ごときがコメントしてバッタバタと斬られてしまったら怖いので…
何をおっしゃいますやら、どうぞお気軽にコメントしてください。
こう見えても、私、基本的に 「斬る」 のはあまり好きじゃないんです。
>今日の読売新聞のトップ記事に次期選挙から選挙運動にwebが使えるんじゃないか!?みたいな記事があったので、
ほほぅ、それはそれは、前進ですね。
>これからの政治家は、どうやったら勝てるかじゃなくて、どうやったらインターネット利用者に取り入る事ができるかという事が課題でしょうね。
そうですね。
今までは、じいさんばあさんとおばさんばかりに取り入ってましたけど、これからのじいさんばあさんは、基本的に団塊の世代ですから (おばさんは、これまでもそうですけど)、手法をがらりとかえなければならないということに気付いたんでしょう。
これまでのおばさんへの取り入り方では、インターネット利用者を取り込むことは無理でしょうね。
投稿: tak | 2008年1月 6日 17:57