何故か買うまでに至らないモノ
TBS ラジオの朝の番組で、詩人の荒川洋治さんが、「あれば便利だと思うし、値段だって取り立てて高いわけでもないのに、なぜか買えないものがある」 とおっしゃっていた。
荒川さんの場合は、大きめの付箋だそうである。値段は 20枚 100円程度で、あれば便利そうなのに、なぜか買えないという。
荒川さんは何しろ読書家だから、付箋はやたらたくさん使うそうだ。それでポストイットみたいなのは生活必需品の域にまで達しているらしい。しかし、葉書の半分ぐらいあるメモをたっぷり書き込めそうなものは、なぜかいつも 「買うまでもないか」 という気がして買わずに済ませてしまうという。
要らないのかといえばそうでもない。自分では買わないというだけで、誰かくれるという人があれば、喜んでもらってしまうそうだ。その辺りがかなり微妙である。
それで、私にもそれに類したものがあるかなあと思い返してみたら、あるのである。「欲しいなあ、あってもいいなあ」 と思いながら、なぜか買うまでにいたらない商品。以下にちょっとだけ挙げてみよう。
- 「超」 整理手帳の革カバー (参照)
私は 「超」 整理手帳を長年愛用しているのだけれど、これのビニール製のカバーは大体 1年で折り目のところがひび割れてしまう。毎年買い換えるからいいのだけれど、この革カバーがあれば、お気に入りのカバーで長持ちさせられると思う。だけど、いざとなると、なぜか買う気になれない。
- 保湿ティッシュペーパー (参照)
私はアレルギー性鼻炎の気があり、季節になると鼻の穴の周りが赤くなったりする。保湿ティッシュを使っている人に聞くと、「一度使い始めたら、普通のティッシュには戻れない」 という。それでも、いざとなると、買うまでには至らない。
- 花粉マスク (参照)
上述のようにアレルギー性鼻炎の気があって、周りでもあの仰々しい立体型マスクをしている人が結構いるのだが、自分が買ってまであれを付けようという気には、なぜかなれない。
- ワイヤレスマウス (参照)
別に嫌いとか抵抗があるとかいうわけじゃなくて、むしろ、コードは邪魔くさいとも思っているのだが (キーボードはワイヤレスだし)、なぜか、いつも買うのはコード付きになってしまう。
- プリンター用のちょうどいい長さの電源コード
私のデスク周りで、プリンターの電源をつなぐのに、ちょうどいい長さのコードがなくて、無駄に長い延長コードがにょろにょろしている。そのうちきっちりとした長さの電源コードを買おうと思いながら、電気店に行くといつも忘れる。
- マフラー
去年の冬まで使っていたカシミアのマフラーが、すり切れと虫食いでおシャカになってしまったので、新しいのを欲しいのだが、なければ寒くて死にそうというわけでもないので、つい買いそびれる。
こんなところかなあ。なぜか買うまでに至らないけれど、もらったらうれしいというのは。
よく考えてみればもっとあるかもしれないが、考えないと出てこないのは、多分もらっても使わないものだろうから、絶対に買わないということになるだろうし。
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コメント
超整理手帳、11月くらいになると書店に沢山並んでるのを見ると、おもわず買おうとか思ってしまうが、買った事ないです。買いたいな。と毎年思うが、なぜか買わず終い。これは、買うまでに至らないものという分類じゃなくて、私の愛用の手帳は、学生時代から、かれこれ20年以上使い継いでるレベルブックというやつだからです。土木関係従事者が好んで愛用する手帳です。
逆に買う必要が無いのに買ってしうもの、それは、シャーペンですね。なぜか文具屋に行くとシャーペンが欲しくなります。病的なほど買ってしまいます。100円ショップのものから、ステッドラー社の割合高い(と言っても、2000円や3000円ですが)やつまで、コレクションにもならないガラクタの塊ですが、なぜか、シャーペンだけは買ってしまう。
投稿: やっ | 2008年1月 9日 02:32
「超」 整理手帳の革カバー
買いました
真っ赤なものです
英国の大蔵大臣が、重要書類を入れて持ち歩くアタッシェ・ケース(アタッシュはまちがい)が真っ赤なんで、あれもかっこいいな~と思い、この色にしたのです
おかげで視認性は抜群(笑)
「超」 整理手帳は全面的に「TO DO LIST」として使っています
私は「しなければいけないこと」がいっぱいある男で(笑)、または「しなければいけないことをしないので、しなければいけないことがどんどんたまる」男で、ファイルは「fat file」となっています
しかし、紙に書いた to do list には欠点があります
EXCEL を使ったものに比較して、編集ができません
消去・ソート・並び替えなどが出来ません
すでに実行した事項を消去してゆくと、どんどん虫食い状態になり、汚くなり、使いづらくなります
・・・というわけで、現在、この手帳は冬眠状態です(笑)
再起(笑)させなければいけないのですが
投稿: alex99 | 2008年1月 9日 09:53
やっ さん:
「超」 整理手帳は、2008年版から (だと思いますけど) 発売元が講談社に変わって、急にあちこちの書店の手帳売り場で目立つようになりましたね。
アスキーが売ってた頃は、取扱店が限られていて、買うのに苦労しましたが、去年から楽になりました。やっぱり、営業力の差というのは大きい!
レベルブックというのは、初めて聞きましたが、業界的にはスタンダードに近いポジションを占めてるんですね。ふむふむ。
シャーペンは、私、1本も持ってません。高校時代から、シャーペンだけでなく、鉛筆も性に合わなくて、ボールペン派でした。
人それぞれ、好みってあるもんですねぇ!
投稿: tak | 2008年1月 9日 11:00
alex さん:
おぉ、革カバー買いましたか!
(それも赤だなんて、思い切りがいいですね)
私の「超」整理手帳の使い方は、90%がスケジュール管理です。
それから、出張に行くときには、目的地までの交通と地図、ちょっとした資料などを A4 用紙に印刷してはさんでいくので、もはやこのサイズでないと仕事になりません。
私の TO DO リストは、それほど複雑にならないので、紙で十分ですね。ちょっとした TO DO なら、スケジュール帳の方にメモしておけば十分だし。
いずれにしても、私はスケジュール管理などは完全に 「紙に手書き派」 です。ケータイにもスケジュール管理機能があるようですけど、こんなものでチマチマ入力してたら、日が暮れます ^^;)
投稿: tak | 2008年1月 9日 11:07
結局買わないもの。
『安物のポーチ』
通勤かばんの中で、小物(壊れかけのヘッドホンとか、薬用リップとか)を収納するポーチ(それに類するなにか)を欲しております。
が…、100円ショップとかでも、買い忘れています。
手帳は毎年ばらばらです。
昨年は『女の子用のキャラクター』手帳でした。
その前は、スポーツ用品店の販促用手帳でした。
そして今年は、やっぱり会社でもらった『年末のご挨拶グッヅ』の手帳です。
ポリシーなしかぁ…。
投稿: オッチャン | 2008年1月 9日 12:27
オッチャン:
オッチャンの手帳に関するポリシーは、
「毎年いろいろテキトーなものを使う」
ということのようですね。
「変わらないのは変わり続けること」に共通しているかも ^^;)
投稿: tak | 2008年1月 9日 16:47