ブログの影響力は捨てたもんじゃない
昨日 (1月 21日) 付の朝日新聞、P38 右肩の記事にお気付きだろうか。"絶滅危機種、使ってません/毛皮の 「ロリス」" という見出しの写真入り記事である (参照)。
私の 17日付の記事 "「ロシアリス」 を 「ロリス」 って言うなよ!" が、何らかのきっかけを作っちゃったような気がする。
「ロリス表示問題」 について、真正面から問題提起したのは、私のエントリーが多分日本で最初だ。それがきっかけとなって、朝日が業界団体に取材したのだろう。なにしろ、それまでは、この問題にはほとんど誰も気付いていなかったか、少なくとも表立って問題にしようとはしていなかったのである。
近頃、ブログが面白くなくなってきたとか、アクセスも減り気味だとか、いろいろなことが言われている。私も以前に「ブログ限界論」という話題について書いている(参照)のだが、これにはいろいろな見方があって、一律には語れない。
ちなみに今回の例はかなり面白い。私の「ロリス表示問題」のエントリーには、1件のコメントもトラックバックも付かなかった。私としては案外気張って書いた記事なのに、この反響のなさには、ちょっとだけ拍子抜けしていたのである。
ところが、その 4日後に全国紙の記事になるというのは、どうやらブロゴスフィアと既成メディアというのは、興味の対象がちょっとだけ違うようなのである。
それについては以前から感じていて、ブロゴスフィアでは、PC/ソフトウェアの問題や特定のちょっかい出しやすいニュース、それから(これは私の得意技でもあるのだけれど)言葉のウンチクなどについて、ちょっと歯切れよい論調の記事を書いたりすると、すぐにアクセスが増える。
ところが、今回のようなファッション系、業界系のマター、マイナーなニュースの分析なんかだと、からきしなのである。「はてぶ」 やニュースサイトなんかからは、近頃無視されまくりである。
どうやら、私の書く話題というのは、ブロゴスフィアの主流からは、ちょっとはずれているようなのである。(ほんのたまに、あざとく狙い澄ましたトピックを書くことはあるけれど、今回はとくにそういうわけじゃないからね)
ブログの影響力の低下というのは、実は、ブロゴスフィアで注目されるトピックが、あまりにもこの世界に最適化されすぎているからじゃなかろうかという気がする。ブロゴスフィアの主流と世間との間に、ズレが生じているのかもしれない。
こんな言い方をすると、もしかして反発があるかもしれないが、あちこちでブックマークされまくりのアルファブロガーの記事よりも、ブロゴスフィアではあまり注目されていない極私的ブロガーの記事の方がずっと面白かったりする。
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コメント
本日、アクセス解析でわかったこと。
件のエントリーは、ryankigz さんが、はてなでブックマークしてくれていたそうで、「無視されまくり」 じゃなかったようです。
失礼しました
投稿: tak | 2008年1月22日 10:13