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2008年2月 9日

安物の中国製ダウンウェア

巷は中国製毒餃子の話でもちきりだが、問題は食品ばかりではない。衣料品は口に入るものではないだけに、それほど騒がれないが、やっぱり問題が多いと言わざるを得ない。

私は中国製の安物のダウン・ジャケットやダウン・コートは買う気がしない。中身が見えないだけに、ちょっと気持ち悪い。

最近、中国製のダウン・コートなどで「臭いが気になる」という苦情が増えている。薬品系の目にしみるとか鼻の奥を刺激するとかいうような類ではなく、むっとするような有機的な臭いで、甚だしくは吐き気を催すほどだという。

そんな臭いのなら、購入するときに気付きそうなものではないかと、普通は思うだろうが、店で買うときには気付かないことが多いのだそうだ。着用して体温で暖まると、なんだかむっとしてくるというのだから、始末が悪い。

ダウンにはグース・ダウン(ガチョウの羽毛)とダック・ダウン(アヒルの羽毛)があり、一般的にはグース・ダウンの方がずっと高級だと言われている。しかし中国製はダック・ダウンが圧倒的に多い。食料としてのアヒルからむしった羽毛が豊富に供給されるのだろう。

しかし、ダック・ダウンはグース・ダウンより臭いがきついと言われ、きちんとした洗浄が必要になる。だから、臭いのきついダウン製品というのは、羽毛がよく洗われていないことを示す証拠でもある。

いい加減な洗い方で残ってしまった不純物といえば、まず考えられるのが、アヒルの体から分泌される脂分である。水鳥は自分の体から出る脂分を体中の羽根にすりこんで水を弾いているのだが、そうした脂分は有機物であるだけに、特有の臭いがある。

脂分が残っているとすれば、他の不純物だってこびりついている可能性があり、衛生的にみてもちょっとどうかと思う。ウンコなんかついてないことを願うばかりだ。

臭いはきつくないとしても、安物のダウン衣料品は、生地の織目の隙間からダウンやフェザーが飛び出してきて、中に着ている服にびっしりとついてしまうという苦情も多い。ダウン・ウェア用の生地というのは、目のびっしりとつんだものが望ましいのだが、適当な安物の生地を使うとこうなる。

本来なら、一度不織布などで包んでから、衣料品の中に詰め込むという手順を踏めば、ダウンが飛び出すという不具合は滅多になくなる。しかし、中国製の安物にそこまでのていねいな処理を要求しても無理だろう。

今や日本で流通する衣料品の約 80%が中国製と言うのだから、中国製を避けたら着る物がなくなってしまうのだが、安物のダウンウェアはお奨めしない。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

アパレルが主要品目の『岐阜県』に居ながらにして、手に取る衣料品が「Made in CHINA」だらけのオッチャンです。

仕方がない…、仕方がないと思います…。

実際県内で、紡績系がいくつかやられてますし…。

アパレルと窯業、オッチャンが懸念する『岐阜県』の産業にございます。

投稿: オッチャン | 2008年2月 9日 23:34

オッチャン:

岐阜のアパレルメーカーのほとんどが、中国の工場に下請に出してますからね。

その中国の人件費アップで、値段が合わなくなってきているという問題もあるんですが。

投稿: tak | 2008年2月10日 00:15

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