« 「百尺竿頭」の意味 | トップページ | 「水伝」については、はい、これで終わり »

2008年2月 2日

「変てこな写真」コレクション

私は 「和歌ログ」 というサイトもやっていて、これは毎日毎日、写真 1枚と 和歌 1首のセットでアップしていくというものである。

毎日何かの写真をアップしなければならないので、いつもコンパクト・デジタルカメラを持ち歩くのが習慣になってしまった。それで、時には変てこな写真も撮ってしまうのである。

で、そんな写真がかなりたまってしまったので、その内のいくつかを紹介してみよう。

まず、つい最近撮ったのが、あるそば屋の看板である。そば屋の看板には、「そば」 というのを変体仮名で書いてあることが多く、「ば」という字は「者」の崩し字で、「む」という字に似ている。

しかしこれは、どう見ても 「む」 そのものである。ちょっと困ったことなのである。この看板を請け負った看板屋さんは、もしかしたら、あちこちのそば屋さんを「そむ屋」にしてしまっているかもしれない。

0802021_20210918212801

で、お次は今をときめく食品の表示ラベルである。これは、別に偽装表示というわけではない。しかし、偽装表示よりもずっと「トンデモ」には違いない。

何しろ 「消味期限」 なのである。この食品は、陳列されてから 4日経つと、味が消えてしまうものらしい。早く食べないと、味がしなくなってしまうのだから、文字通りの「賞味期限」といえるかもしれない。

0802022

次は、あるスーパー銭湯のトイレで見つけた貼り紙である。「このトイレットペーパーは芯がありません。最後までご利用いただけます」 と書いてある。

うん、芯のないトイレットペーパーは、我が家でも使っている。ボール紙の芯なんて、別に要らないのである。そして、その方が資源節約にもなろうというものである。

しかし、「芯がない」ということと、「最後までご利用」いただけるというのは、一体どう結びつくのだろうか。普通は芯があろうがなかろうが、最後まで使う。もしかして、このスーパー銭湯の経営者は、ボール紙の部分まで使わないと、最後まで使ったとは認めないという頑固者なのだろうか。

0802023

昔、ビニール袋のことを「ナイロン袋」と言ってしまうジイサンやバアサンが、少なからずいた。しかし、最近はいくら何でもいなくなったと思っていた。

しかし、そうではなかった。この食品の袋はどうみてもビニールなのだが、製造者はそうは思っていないらしい。

「お客様へお願い」という表示に、「ナイロン袋を開かれましたら … (中略) … 以内にお召し上がりください」と、ていねいに表示してある。なかなかのものである。

0802024

最後はかなり有名な風景である。東京新橋から「ゆりかもめ」に乗ってレインボーブリッジを渡る直前に見えるビルだ。「YOKOSO」と書いてあるので、「ようこそ」と歓迎の意を表しているのだと信じている人も多い。しかし、そうではない。

0802025

どうやら、これは「横浜倉庫」という会社のビルのようなのだ。それで「ヨコソウ」なのである。別に歓迎してもらっているわけじゃなかったのだ。

世の中には、不思議なものがいくらでもある。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

|

« 「百尺竿頭」の意味 | トップページ | 「水伝」については、はい、これで終わり »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
ところで今回の記事のトイレットペーパーの件ですが、
あの張り紙は掃除している人の気持ちを表していると推察できます。
私はトイレ清掃の仕事をしていてあのトイレットペーパーを使っていますが、最後の方になると外して捨てる人が多数いて、掃除している者としてはいつもとても勿体ないと思っているからです。
あの張り紙を書いた人もきっと、最後まで使えるのになー、使って欲しいよなー、という気持ちであろうと思われます。如何ですか?

投稿: ねり | 2008年2月 2日 07:47

ヨコソー・・ そ、そうだったんですか・・

ショックというか、なんというか、カネボウって粋なことをするな、な~んて何年も思ってました。

思い込みって怖いっす・・。

投稿: コロスケ | 2008年2月 2日 08:32

ねり さん:

>私はトイレ清掃の仕事をしていてあのトイレットペーパーを使っていますが、最後の方になると外して捨てる人が多数いて、掃除している者としてはいつもとても勿体ないと思っているからです。

そうだったんですか!
なるほど、現場にいると、世界がよく見える。
失礼しました。

みんな、最後までちゃんと使おうね。

投稿: tak | 2008年2月 2日 08:58

コロスケ さん:

>カネボウって粋なことをするな、な~んて何年も思ってました。

そう、この写真では見えにくいですが、左側に Kanebo の字もあるんですよね。

YOKOSO の方がずっと目立つので、カネボウってホスピタリティがあるなあなんて思ってる人が、ほかにもずいぶんいるようです (^o^)

投稿: tak | 2008年2月 2日 09:01

ロヤルー観光のマークは、私が子供の頃に「大人になったら何になる?」って聞かれると「ショッカーになる」と仮面ライダーの悪の軍団になりたかった捻くれ少年。その悪の軍団のマークに似ている。嬉しくなりました(笑)

トイレットペーパーの芯が無い。これは、程よく酔っ払っていたら店長に「芯の無い軟弱なものを使わせるんじゃねぇーよ。バロォー」とかイチャモンをつけるかも知れません。逆に芯のある硬派なチリ紙でも困っちゃいます。(笑)

「そむ屋さん」は、粋な江戸っ子がそう呼んでいたのかと思って何の疑問も抱きませんでしたが、気にはなってました。そして、この「そむ屋さん」の屋号は「マルカ」というのが多くないですか?。そばって、音を立てて食べるべきそばと、音を立てて食べてはいけないそばって知ってましたか?。私は、全然知りませんでした。この話は、王貞治というプロ野球の監督の娘が、結婚を前提としてお付き合いしていた男性のそばの食べ方が、ズルズルズーと音をたてて食べてるのを見て幻滅して破談になったとか・・・。スパゲティーのようにモソモソ食っても旨いと思いません。ま、こりゃ、体の良い言い訳かもしれませんが、断られた男性は、そばの食べ方で破談になったと言われたら悲しいでしょうね。ズルッと呑んで喉越しを楽しむのに・・・。

「消味期限」は、掛け値なしで爆笑しました。漢字変換システムの弊害ですね。読める程に書ければいいな。といつも思ってます。読めるけど、ほとんど書けないという私です。漢字のヘンとツクリの意味も忘れかけてるし、最近は、文字というより形で覚えているような感じです。

余談ですが、開封後は、お早めにお召し上がりください。という印字を逆手に取って、うちのカミさんなどは、好物のドンタコスを開封すると凄まじい勢いで食べつくします。「だって、早く食えって書いてあるでしょう」なんて屁理屈をこねてます。

投稿: やっ | 2008年2月 2日 17:53

やっ さん:

>この「そむ屋さん」の屋号は「マルカ」というのが多くないですか?。

すみません。「マルカ」 という屋号のそば屋は、知らないです。

… と書いて、よく考えたら、なんだ、「満留賀」 か! と気付きました ^^;)

王さんの娘さん、それはちょっといいがかりかも。同じ断るのでも、もっとましな断り方があるだろうにと思いました ^^;)

そばの食い方については、こちらで考察しています。

https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2007/10/post_f597.html

>読める程に書ければいいな。といつも思ってます。

激しく同感ですが、最近ではメモ以外の文章はほとんど PC で書いてるので、実害はあまりないんで、精進するインセンティブもないんですよね ^^;)

投稿: tak | 2008年2月 2日 19:55

「満留賀」わかっていただけましたか(笑)。とっさに漢字が思い浮かばなくてマルカという表記になってしまいました。あぁー、やっぱ、漢字に弱い私です。

そばの食べ方。はい、しっかりと心得ました。そば食いの音がメディアと密接な繋がりがあったとは・・・。ありがとうございます。

うちのバァーさんなどは、みのもんたがお昼のテレビで「奥さん、これがいいですよ!」と言うと全ての信頼を傾けて3つや4つの子供が母親に言われるが如く信じてしまうが、私も、takさんのブログは、ニュース報道等よりウエイトを置いて読んでます。

投稿: やっ | 2008年2月 3日 11:22

やっ さん:

「満留賀」は多いですね。
「砂場」 よりはずっと多いし、もしかしたら、「やぶ」 より多いかも。

みのもんた氏は、江本勝氏よりずっと危険かも ^^;)

投稿: tak | 2008年2月 3日 19:51

ナイロンは大阪語でビニールは東京語です。読み飛ばしたので、もう、すでに、どなたかが言ったかもしれませんが。西のほうからやってきたおうちですか?

投稿: T | 2009年11月 3日 08:39

Royalは日本では「ローヤル」と読んでいました。「ローヤル観光」でしょう。Royal Jellyを庄さんは(「庄内さん」というとすこーし冷たくて敵意が感じられるので勝手に、フレンドリーに「庄さん」にしましたのでお許しください)、「ロイヤルジェリー」と言いますか;「ローヤルゼリー」が今でも普通でしょう。トランプのポーカーでは「ロイヤルフラッシュ」ですか「ローヤルフラッシュ」ですか。これは後者かも知れませんね。

投稿: T | 2009年11月 3日 08:57

2009/11/03 08:57の「T」のコメントで、後者と前者を間違えました。換えて読んでください。

投稿: T | 2009年11月 3日 09:00

こないだ(2009年10月下旬)、4日連続でお台場へ通うことがあって、その初日に「YOKOSO」に気づいて、横浜倉庫という会社があってその会社の英語の略称が掲げてあると思ったら、4日目に、カネボウのビルだと気づいて、あっ、「Yokoso!」のことか、納得した・・・という笑い話を友だちにしたら、誤解が正解で納得が誤解だったとわかりました。
ところで「Yokoso!Japan」は英語として、間違ってますね。「Japanさん、ようこそいらっしゃいました!」と言いたかったら「Yokoso, Japan!」と「!」の位置を変えなきゃいけませんね。そういう意味じゃないなら「Yokoso!」だけで十分ですね。ともかく、日本語でも英語でも、間投詞のあとに名前をつけたら、そりゃ、間投詞を投げかける相手の名だ。「おやよう日本!」だって日本全体へ対する呼びかけですね。
もっと光を!(ゲーテ)
モーツアルト、モーツアルト、モーツアルト!(マーラー)
とかならば、後ろの( )のなかの名は発言者ですが・・・
ともかく(話はそれてきてますが)「Yokoso! Japan」は救いようのない「バカ丸」(バカ丸出し)です。日本への訪問者が着いたとたんに、まず、バカ丸を一発お見舞いするのも、心の準備をさせるという意味で、いいかも知れませんね。

投稿: T | 2009年11月 3日 09:41

そうですね、「む」と「ば」は酷似してます。点が1つなら「む」で;「む」の点が2つあれば「ば」です。

投稿: T | 2009年11月 3日 09:54

T さん:

>ナイロンは大阪語でビニールは東京語です。読み飛ばしたので、もう、すでに、どなたかが言ったかもしれませんが。西のほうからやってきたおうちですか?

私は庄内 (山形県) 出身で、そこでも年寄りは 「ナイロン袋」 なんて言ってましたから、大阪語というわけでもないですよ。

>Royalは日本では「ローヤル」と読んでいました。

だとしても、"Royalu" は不思議です。

実際問題として、「ローヤル」 と 「ロイヤル」 は併存しています。

「カジノ・ロワイヤル」 「バトル・ロワイヤル」 もありですから、決めつけられません。

で、改めて事実を突き止めてみると、やっぱり 「ロイヤル観光」 のようです。

http://www.royal-kanko.ecnet.jp/

>ところで「Yokoso!Japan」は英語として、間違ってますね。

そもそも、英語じゃないですから ^^;)

>点が1つなら「む」で;「む」の点が2つあれば「ば」です。

というわけでもないです。

投稿: tak | 2009年11月 3日 20:39

取り付く島がないです・・・
「ローヤル」=Royaluだろうといったまでです。不思議じゃないです。決まった書き方があるということを知らない人もいました。このごろはあまりいないですが。
まあ、やはり、取り付く島がないでしょう・・・

投稿: T | 2009年11月 5日 01:35

T さん:

>取り付く島がないです・・・

うぅむ、どのように対応すれば 「取り付く島」 と思って頂けるのか、ちょっと悩みます。

投稿: tak | 2009年11月 5日 11:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「変てこな写真」コレクション:

« 「百尺竿頭」の意味 | トップページ | 「水伝」については、はい、これで終わり »