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2008年3月 3日

中国は貧しい親戚をたくさん抱えた成金

今年は閏年で 2月が 29日まであって、月末の原稿締め切りがいつもの年の 2月より 1日余裕があり、ちょっと助かった。

で、まだまだ先のことのような気がしていた北京オリンピックまで、ふと気付けば、とっくに半年を切っている。本当に大丈夫かなあなんて、つい思ってしまうのである。

今回のオリンピックに関しては、代表選考に惜しくも漏れてしまった選手も、いつものオリンピックよりほんの少しだけ悔しい思いが小さいんじゃないかなんて、ノー天気な想像をしてしまう。「ああ、北京に行かずに済んだ。4年後のロンドン目指して、またがんばればいいや」とかね。

3年半ほど前、TBS ラジオの朝の番組で、中国に対する印象のアンケートをとったことがあり、結果は「好き」より「嫌い」がやや多い程度だった(参照)。しかし今、同じことをしたら、「嫌い」が断然上回るだろう。近頃いろいろあって、中国のイメージはかなり落っこちてしまった。

思えば気の毒なことである。中国というのは、いわば貧しい親戚をたくさん抱えた成金のおやじのようなものだ。所詮成金だし、しかも大勢の貧しい親戚までそこそこ食わせてやらなければならないので、エレガントな振る舞いはあまり期待できない。

さらに、その貧しい親戚がいつ歯向かってくるかしれないのである。内輪揉めの要素が多すぎて、対外的にエレガントに見える振る舞いをしている余裕なんてさらさらない。

日本で流通している衣料品の 70%以上が中国製だと言われ、一説には 80%以上だとも言われる。最近、中国製品の信用度ががた落ちなので、中国製の服は着たくないと言う人が増えているが、中国製衣料品を選択肢から除外すると高級品ばかりになって、金がかかってしょうがないのである。

というわけで、中国はアパレル業界にとって重要な国なので、アパレル業界でメシを食っている私も、一度は視察に行くようにあちこちで勧められるのだが、私はなんだかんだ言って渋っている。時間が経てば経つほど、行きたくない気持ちが強くなる。

中国内でぶら下がっている貧しい親戚たちが少しは豊かになれば、状況は変わるのだろうけれど、そうなると、今度は安価な労働力というアドバンテージが失われるから、生産市場としての地位が低下してしまい、視察に行く意味も薄れるだろう。

というわけで、あまり先にならないうちに、一度は行かなければならないんだろうが、やっぱり行きたくないなあ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

中国は貧民を抱えた成金。takさん、ビシッと言ってくれましたね。中国へは私も行った事はありませんが、中国研修生という出稼ぎの方々とは面識があります。一人一人は素晴らしい感性の持ち主で日本大好きの意見ばかりなのだが、集団になると反日思想を目一杯押し出す。これは、やっぱり、一党独裁政治の洗脳か?と思ってしまいます。

ちょっと情けない話。私の衣類、俗に言う一張羅というやつに限って縫製が中国であったりするわけです。ジャージとかは日本製なのに、スーツとか靴は、中国製とかマレーシア製って、割り合い高い単価の製品が中国製で安価で買えるジャージ・パンツなどは日本製ってどういう事でしょうか?

中国から黄砂が飛来してきたというニュースがありましたね。もう、春ですね。中国は映画とか作らせると非常に素晴らしい映画が出来ます。最近では長江哀歌というタイトルで、ダム建設により沈み行く住み慣れた土地や文化遺産問題、そこへ妻に逃げられた男と夫に逃げられた女の二人が織り成すラブストリー。日本人の感性ではちょっと描けないだろうというようなズシッとくる映画をサラッと作ってしまう中国。

中国、行きたいですか?って言われたら NO と言えない日本人の一人の私も「ノォー」とキッパリ答えますが、魅力的な国には違いない。

投稿: やっ | 2008年3月 3日 12:23

やっ さん:

確かに、ジャージや靴下なんかは日本製が多かったりします。

これらの製品は、いわば「装置産業」みたいなもので、とくに靴下なんかは、編み機に糸をセットしてスイッチ・ポンで、完成品がポタポタ落ちてくるので、人件費ファクターが非常に小さいんです。

手のかかるものは、中国で作るという時代なんですね。

確かに、一人一人の中国人をみると、魅力的な人もいるんですけどね。とくに男で (私、そっち系じゃなので、変に気を回さないでね)。

中国本土からくる女性は、経験則からして、地位が上になるほど 「きっつぅ~~い性格」 の人が多い気がします。正直言って、あんまり付き合いたくないです。

投稿: tak | 2008年3月 3日 15:53

中国の女性というと、京劇の魅力的な女性を連想します。が、takさんの文章の行間から見えてくる中国女性は、毛沢東夫人の江青のような感じですかね。イメルダ夫人と江青だったら、どちらを選択されますか?。ありゃ、徹夜に近い状態のハイな気分になって変な事を書いてますが、お気を悪くなさらないでください。

投稿: やっ | 2008年3月 5日 05:29

やっ さん:

>takさんの文章の行間から見えてくる中国女性は、毛沢東夫人の江青のような感じですかね。

そうそう。申し訳ないけど、そんな感じです。

私は自分が直接話をした中国の女性が微笑むのを見たことがありません。洒落が通じない感じ。

香港の女性はちょっと別ですけどね。

投稿: tak | 2008年3月 5日 11:29

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