ガソリンがまた高くなるので
私は茨城県つくばの里、つまり、車で動かないと人間の暮らしができない地域に住んでいるので、ガソリンはそりゃあ、安い方がいいに決まっているのである。
てことは、暫定税率復活というのは、バッドニュースである。日本中の田舎にとっても、バッドニュースなのだ。
1ヶ月間、ガソリンがリッター 120円台で入れられた。これでも、ちょっと前までは 100円以下だったことを思えば、かなり値上がりしているのである。とはいえ、原油高騰のおり、なんとか一息つけた。しかし、それも短い夢で終わろうとしている。
田舎の人間にとっては、ガソリンがリッター当たり 150円以上というのは、かなり痛いのである。できることなら、120円台で据え置いてもらいたかったのである。そして田舎の人間というのは、とりもなおさず、これまでの 「保守王国」 を支えてきたのである。
「暫定税率は必要」なんて、ものわかりのよすぎることを言っているのは、車なんて必要ない都会の人間だけである。田舎の人間は、いくら道路ができても、自分が運転するためのガソリンが買えなければ、どうしようもないのである。
車を運転しなければ、CO2 は減るだろう。そりゃ、素晴らしい。だったら、道路も造らなければいいのである。道路が要らなければ、税金も要らないのである。
長い間自民党の支持基盤であった「保守王国」の土台がガタガタになっているというのは、既に何度も触れた。一昨日は「既にぶっこわれている自民党」と書き、昨年夏には "近頃 「いい目」 を見てなかった保守王国" という記事を書いた。この保守王国の屋台骨崩壊は、今回の暫定税率復活で決定的となった。
「暫定」のはずだった税率を恒久的なものと考えて、その上で何の疑いもなく毎年使い放題の予算を組んできた自民党政権が、どうかしていたのである。無駄遣いを抑制すれば、なんとでもなるのに、そうしなかったのがいけなかったのである。
そして自民党は今、さらに我と我が首を絞め続けているのである。私は自民党に義理なんてないから、どうでもいいのだ。この国も、少しは政権交代が可能な国になれば、代議士も官僚も、少しは目が覚めるのである。
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コメント
>何の疑いもなく毎年使い放題の予算を組んできた自民党政権が、どうかしていたのである。
「暫定税率に替わる財源は、どうするんですか!」と、自民党の若手議員(群馬のお方だそうで…)が唾を飛ばしながら熱く語っていた場面を思い出します。
>無駄遣いを抑制すれば、なんとでもなるのに、そうしなかったのがいけなかったのである。
「(民主党の意見に対して)そうゆうことを無責任に論じて、結局消費税率を上げるつもりなんでしょ!」その若手議員は、何が何でも税金から捻出することしか頭にないようです…。
>そして、自民党は今、さらに我と我が首を絞め続けているのである。
『基本的に悪いことは他人のせい』という姿勢が国民にばれてしまったということに、昨年夏から気付いていないようですねぇ。
投稿: オッチャン | 2008年5月 1日 12:58
オッチャン:
どこの家でも、収入が減ればそれなりの家計でやりくりするものです。
とくに国なんていうのは、切りつめる余地がどぉっっっさりあるんで、大丈夫です。(きっぱり!)
そのくせ、借金だらけというのがすごいですが。
投稿: tak | 2008年5月 1日 16:28