白熱灯を止めるなんていっても……
「経済産業省が家庭用照明の白熱灯を廃止し、省エネ型の電球型蛍光灯に転換を促す方針」(参照) とのニュースには、白熱灯派の私としては、ちょっと驚いてしまった。
我が家はかなりエコ意識の高い家庭を自認しているが、蛍光灯だけはやたら少なくて、白熱灯比率が高い。
確かに蛍光灯の方が消費電力が少ないのはわかっているが、こればかりは趣味の問題で、ちょっとだけ贅沢させてもらっている。それでも、要所要所、私のデスクとか、リビングルームのテーブルの上とかは、蛍光灯だ。
白熱灯にしているのは、廊下、階段、玄関、トイレ、台所、寝室など、あまり長時間使わない所である。廊下とかトイレなんかは、ちょっと点けてすぐに消すから、これらを蛍光灯に変えても、消費電力はあまり変わらないと思うのである。
しかも我が家の白熱灯は、ワット数が最大でも 60ワット止まりである。100ワットの電球なんて 1個も使ってない。あんまりのっぺりと明るすぎるのは嫌いで、40ワットぐらいのうすぼんやりしたのが好きなのだ。廊下とかトイレなんて、20ワットばっかりである。
こんな我が家が全ての電球を蛍光灯に変えたところで、消費電力とか CO2 排出量に大した違いは出ないと思うがなあ。ちょっと白熱灯で贅沢させてもらっている分は、他の部分の省エネでお釣りが来るんじゃなかろうか。
そもそも、白熱灯を蛍光灯に変えて大きな効果が期待できるのは、ヨーロッパ辺りだと思う。とくにドイツとかフランスとかの連中は、蛍光灯嫌いで、白熱灯ばっかりである。そのおかげで、薄っぺらな感じじゃない深みのある陰影のインテリアが実現されている。
彼らがこの深みのある陰影のインテリアってやつをすっぱり諦めて、全部蛍光灯に変えてしまったら、消費電力がかなり少なくなると思う。とはいえ、彼らがそう簡単にインテリアの雰囲気を放り出してしまうとは思えないのだけれど。
一方、日本人の家庭をみると、既にかなりの部分が蛍光灯化されてるじゃないか。我が家みたいに白熱灯だらけの家なんて、あまり見たことがない。オフィスなんてのは、もう、ほとんど蛍光灯みたいなものだし。
こんな日本で蛍光灯化なんて言っても、あまり大きな効果は望めないんじゃないかと思ってしまうのだ。もっと他にやることいっぱいあるだろう。
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コメント
私の家は、白熱電球を軒並み蛍光灯管の電球タイプに変えましたね。最近は白熱玉タイプっていうか、なんだかオレンジ色の光の蛍光管があって、それの電球タイプを使ってます。
一時期、毎月のように次々とあちこちの電球がかわりばんこに切れて、その都度、電気屋へ電球を買いに行ってたんですが、何個目かの時に、こちらがキレましたw
「やってられるかいっ!」
って事で寿命の長い、蛍光管タイプの電球です。
でも、なんか本来の電球のような光の出方じゃないので(そこら中に光が回りこむので変な影の出来方になるのと、やっぱり蛍光管なので微妙にチラチラするのと)ちょっと変っちゃ変ですけどね。
光の演出として見ると、相当に違いがあるような気がします。
私の場合はそこまで拘りがないので、あれですが、白熱球の暖かい光はそれなりに良いとは思います。
あ、外国の方は、目の黒目の部分も色素が少ない(青かったりグレーだったり)するので日中のサングラスが必須だったりしますし、逆に夜はろうそくのような暗めの照明でも充分に良く見えるのだと聞いたことがあります。
だから、海外の美術館は割合に暗めの照明になっていて、日本の美術館はやたらと明るいのだとか。
そういう意味では、日本人はかなり明るめの照明を使う体質ではあると言えますね。
投稿: きんめ | 2008年4月 7日 18:18
きんめ さん:
我が家のリビングルームも、その 「蛍光灯管の電球タイプ」 ってやつです。
なんだか、じわーっと明るくなって、べたっとした明るさですね。それに、やっぱり微妙にちらつくし。(あんまり好みじゃない ^^;)
ドイツ人なんか、とくにぼんやり暗めの照明が好きで、レストランなんかに入ると、一瞬、映画館に入ったような気がします。(ちょっと大袈裟か ^^;)
投稿: tak | 2008年4月 7日 22:02