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2008年6月 3日

タッチ・スクリーンにため息

今年 3月にノート PC を買い換えた際に、成り行きで私も Windows Vista ユーザーになってしまったのだが、メリットはほとんど感じない。メモリを 2GB も積んでるのに、それほどサクサク動くわけでもないし。

Aero なんて話題ばかり先行して、実際には全然便利ってわけじゃなく、使い道ないし。

この分だと、自宅で使っているデスクトップの XP マシンも、あと 5年は現役で使えそうだと思っていたところ、マイクロソフトが次期 Windows のデモを行ったという記事にでくわした。コードネームは Windows 7 で、売り物は、「タッチスクリーン」なんだそうだ。

タッチスクリーンなんて、銀行の ATM とか、JR の切符販売機とかのものだと思っていたのに、何が悲しくて PC でそんな機能を付け加えなければいけないんだか。まあ、デモ動画が見つかったので、以下をご覧いただきたい。

Video: Multi-Touch in Windows 7

デモを見ただけでは、「これの一体どこが便利なんだ?」 と言いたくなるではないか。それに、私は PC に向かう仕事を長時間するので、ただでさえ肩こりに悩まされるのに、ディスプレイまで手を伸ばすなんて、うっとうしすぎだ。ブロゴスフィアの反応をみても 「これはエロゲ用か」 なんて揶揄されてるし。

ビル・ゲイツは「脱マウス革命」とやらを宣言しているらしいが、こんなもんだったら、私はタッチスクリーンなんて使わないで、相変わらずマウスを使い続けようと思う。となると、タッチスクリーン機能の分だけ、余計なコストとシステムの重さを引き受けなければならず、かなり馬鹿馬鹿しい気がしてしまうわけである。

もしタッチスクリーンを本格的に採用するなら、キーボードの代わりにバーチャルキーボードを表示したタッチスクリーンを置き、その上に半透明のデスクトップを表示して手元ですべての操作ができるようにしてもらいたい。そして本来のスクリーンは別個に用意することだ。でも、これを実現するには、結構なコストだろうなあ。

世の中のフツーの PC ユーザーとしては、256MBのメモリでサクサク動く OS を開発してくれる方が、ずっとありがたいと思うがなあ。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

>256KBのメモリでサクサク動く OS

PC9801時代の「メインメモリの空き550KBをどう確保するか」みたいな話を思い出してしまいました。256MBですね(笑) それなら、今後廃棄されるPCがずいぶん減らせるような気がします。

デモ映像見ました。「なるほど! やはりタッチスクリーンでなければ!」と思わせるような使い方を、まだ開発者たち自身が見いだせていないのではないか、という気もします。私なんて、いまだに「マウス? ないならなくても……」とかときどき思います(キーボード/ショートカットキー主戦派です)。

タッチスクリーンで操作する格闘ゲームなんてのを、ふと妄想……丈夫なモニタが必要そう。

投稿: 山辺響 | 2008年6月 3日 13:48

山辺響 さん:

>PC9801時代の「メインメモリの空き550KBをどう確保するか」みたいな話を思い出してしまいました。256MBですね(笑) 

あわわ… 失礼しました。256MB です。
ご指摘ありがとうございます。訂正しときます。

>タッチスクリーンで操作する格闘ゲームなんてのを、ふと妄想……丈夫なモニタが必要そう。

打撃系なら行けそうですね。相当丈夫なモニターで ^^;)
関節技までやろうとすると、かなりよくできた 3D が要求されて、ものすごいメモリが必要になりそう。

それにインタラクティブな格闘技だと、プレイヤーにも痛みを感じさせる必要がありますから、いろんなデバイスをこちらも装着しないといけないですね。

下手すると、いいパンチをもらって、PC の前で失神したり、関節技をくらって脱臼してたりして ^^;)

投稿: tak | 2008年6月 3日 22:32

おはようございます。

ご意見全く同感です。
タッチパネルというと、何となくPCの使い慣れていない人が緊急避難的に使うものというイメージがあるのですが。。。
そのうち文字入力もペンタブレットで。。。なんてことになるんでしょうか?(笑)
私は字がへたくそで、PCを使っているのですが、それでは本末転倒のような気がするのですが。。。

残念ながら開発者と実際のユーザーに乖離がある気がします。

でも一方で、こういう過程を踏まないと、バーチャルキーボードとか、未来的な機能は開発されないんじゃないか朋思うのです。

そういえば記事を読んでいて、昔キアヌ・リーブスとビートたけしが競演した映画で、キアヌがヘッドセットと、グローブを付けてバーチャルの世界の中で、端末をいじっていたななんて思い出してしまいました。

投稿: 雪山男 | 2008年6月 4日 09:57

雪山男 さん

>残念ながら開発者と実際のユーザーに乖離がある気がします。

>でも一方で、こういう過程を踏まないと、バーチャルキーボードとか、未来的な機能は開発されないんじゃないか朋思うのです。

同感です。

というか、PC というのは基本的に、どうしようもなく未完成のレベルでしかなく、常に開発途上にあって、ユーザーは開発の実証実験に金を払って付き合わされているという気がしています。

まあ、手作業よりは圧倒的に便利だから、しょうがないといえばしょうがないんですが。

で、ようやく一つの技術が枯れてきて、少しはいい感じになってきたと思うと、それを台無しにするような、新しい実験に付き合わされることになるが、とてもうっとうしいわけです。

投稿: tak | 2008年6月 4日 10:43

 1日仕事をやってると机の上がだんだんと乱雑になってくる瞬間があって、あの仕事とこの仕事とその仕事の資料が渾然一体となってしまうような時に、机上がカオスになるんです。

 このタッチスクリーン、資料があれこれいっぱいになったら、やっぱりいろんな書類をどけながら、必要な資料になかなかたどり着けないっていう、いやなバーチャル環境になりそうw

「確か、この書類の下に写真おいた筈なんだけどなぁ、あれ~?どこだっけ。」
って。

投稿: きんめ | 2008年6月 4日 22:14

きんめ さん:

そういえば、私のハードディスクの中身が、リアルのデスクの上とは対照的に案外整理されているのは、バーチャルだからという理由に尽きる気がします。

せっかくのバーチャルをリアルに近づけられると、リアル同様、乱雑になってしまいそうで、やはりコワイです。

それから、ディスプレイに向かって両手を伸ばすなんて、やっぱり面倒くさいです。

投稿: tak | 2008年6月 4日 22:24

>それから、ディスプレイに向かって両手を伸ばすなんて、やっぱり面倒くさいです。

そんなことを言う悪い子は、これでも使ってなさい!

http://www.gizmodo.jp/2008/06/post_3763.html

ただこれ、QWERTY配列じゃないので使いにくそうです(そういう問題じゃない)。

投稿: 山辺響 | 2008年6月 5日 18:48

山辺響 さん:

これで原稿 1本書いたら、かなり減量できそうですが、うちには、これを広げて使うほどの床のスペースがありません (T_T)

投稿: tak | 2008年6月 5日 22:07

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