熱中症対策は 「我慢しないこと」 らしい
取手駅に向かう道すがら、カーラジオで気象予報士の森田正光さんが熱中症について解説するのを聞いた。
熱中症にかかるのは、男の方が圧倒的に多いんだそうだ。東京消防庁の熱中症患者の搬送データによると、毎年、男がほぼ 70%を占めるらしい。(参照)
こう聞くと、男の方が暑い日向で肉体労働をする機会が多いとか、いくらクールビズが普及しても、男の方が圧倒的に暑苦しい格好を強いられるからとか、いろいろな社会的条件を思い浮かべてしまうが、そもそも肉体構造的に、男女には体温調節機能の差があるんだそうだ。
筋肉活動は体温を上昇させる結果をもたらすが、男は女より 10%程度筋肉量が多いので、体温が上がりやすいという。さらに、外界温と体温との緩衝材になる体脂肪が男の方が少ないので、体温が変化しやすいということになっている。
そうであったか! 夏になると真っ赤な顔して汗だくになり、扇子をパタパタさせながら「暑い暑い」とわめきちらすのは圧倒的にオッサンに多いとは思っていたが、それは無理からぬことだったのである。オッサンの存在が暑苦しいのは、仕方がないのだ。
ただ、森田さんはこうした肉体的条件のほかに、精神的な「限界耐性」ということに触れておいでだ。人間が肉体的なつらさを我慢する限度というものにも、男女差があるらしい。
出典は不明だが、森田さんによると、平均的に女は限界の 50%ぐらいで「あたし、もうダメ」と感じ、一方、男は 70%ぐらいまで我慢してしまうらしい。つまり、男の方が体力の限界近くまでがんばってしまう傾向があるというのだ。
熱中症で病院に運ばれるケースをみると、オッサンがジョギング、ゴルフの最中に倒れてしまったというのが、圧倒的に多いらしい。ああ、悲しいかな、男というのはジョギングだのゴルフだのでも、しなくてもいい我慢をしてがんばってしまうもののようなのである。
熱中症予防には、とにもかくにも水分を補給することと言われるが、それ以前に、下手に我慢してがんばりすぎないことが、最も重要のようなのだ。私なんか、普段はいい加減なくせに、妙なところでがんばっちゃうところがあるので、気を付けようと思う。
もっとも、がんばらなくても熱中症になってしまう例もあるらしい。夏の暑い中で寝ているうちに、いつの間にか発汗で脱水症状になっているのに、当人は眠っているのでそれに気付かないで、熱中症になってしまったなんてこともあるというのだ。
がんばらなきゃいいと言っても、寝てばっかりもいけないのである。
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コメント
かくの申しますアタクシも、炎天下3時間ポスティング作業の結果、頭痛と重い倦怠感に苛まれた経験を有します。
当時は『日射病』といわれてました。
近年、乳幼児の『ひなたぼっこ』も、止めときな!といわれるご時世です。
クーラーの効いた自動車内で、窓越しの直射日光にやられたという事例も、同乗者が経験しました。
気をつけましょう!
投稿: オッチャン | 2008年6月18日 22:24
オッチャン:
>かくの申しますアタクシも、炎天下3時間ポスティング作業の結果、頭痛と重い倦怠感に苛まれた経験を有します。
「あともう少し」 感覚のある単純作業ほど、危ないですね。
私も土手の草刈りで、ちょっとやばくなったことがあります。
>クーラーの効いた自動車内で、窓越しの直射日光にやられたという事例も、同乗者が経験しました。
多分、どんどん発汗しているのに、エアコンが効いていて蒸発するので、気付かなかったんでしょうね。コワイですねえ。
投稿: tak | 2008年6月19日 12:16