一生地震に遭わずにいるのが難しいなら
今や宮城県民は、日本一大地震の経験豊富な人たちになってしまった。この 10年間に、宮城県内で震度 5以上を記録した地震は、数え切れないほどある。
その中でも、今日の地震は震源が浅いところにあったため、被害が大きくなってしまったようだ。本当に気の毒なことである。
私は茨城県南西部に住んでいるが、ここも知る人ぞ知る地震の巣窟である。震度 4程度の地震なら、日常茶飯事だ。そのかわり、いわゆる大地震は少なく、震度 5以上の地震というのは、30年前にここに引っ越してきてから、5年前の 2月に一度あっただけである (参照)。
つくば周辺の地震には、もう慣れっこになってしまった。ほとんどが直下型なので、突然ズーンと突き上げがあり、かなり強い縦揺れになる。しかし、それ以上強い揺れというのはこない。だから、「突然のズーン!」 だと、かえって安心する。
怖いのは、しばらくカタカタと初期微動が続いた時である。その後におもむろに 「ゆっさゆっさ」 と大きな横揺れがくる。その横揺れが大したことがない場合でも、それはどこかほかの地域で大地震があったということだから、「震源地が実家の方なんじゃあるまいか」 と、すぐに心配になる。
今回の地震はまさにそれで、テレビを付けたら震源は岩手と宮城の県境に近いところで、最大震度は 6強、仙台市宮城野区でも震度 5強を記録したという。仙台市宮城野区といえば、妻の実家のあるところである。
こういう場合、すぐに電話をかけたいのはやまやまだが、ぐっとこらえる。テレビのニュースを見る限りでは、仙台市の被害はそれほど大きくないようだし、それに下手に回線を使ってしまうと、より緊急を要する通話の妨げになってしまう。
夜になってから、満を持して妻が電話をしたら、被害はないとのことだったので、安心した。それでも、ニュースを聞いていると、各地で被害が次から次に拡大している。余震も続いているようなので、震源近くの人はまだまだ安心して寝られないだろう。
地震国日本に住んでいる以上、誰でも大地震に遭遇する可能性がある。私は小学校 6年の時に新潟地震に遭っている。その時は折しも廊下に立たされている時だったというのは、先月の四川大地震のときに告白した (参照)。
地震に遭わずに一生を終えるというのがむずかしいなら、せめて、大地震の時にはすぐに危険回避できるところにいたいものである。おんぼろ木造校舎の廊下に立たされているときに大地震に遭遇したりすると、本当に死ぬ思いになる。
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