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2008年7月31日

大人の半ズボン

「痛いニュース」で、「大人の半ズボン」が話題になっている。書き込みをみると、悪評フンプンなのだが、「オフィスで半ズボンはけたら、いいなあ」と思う私は、変なのだろうか?

ただ、この記事の写真のように、半ズボンにジャケット、ネクタイ、ビジネスシューズを合わせるというのは勘弁してもらいたいが。

私は「クールビズ」なんていう言葉が作られるずっと前から、自主的にクールビズである。ネクタイをする日なんて、年に 10日もないし、仕事着だって、夏はポロシャツにチノパンと決めている。それで苦情を言われたことは一度もない。

その上、夏になったら仕事以外ではほとんどショートパンツである。さすがに、仕事着としてはショートパンツは控えているが、それでいけたらどんなに楽だろうと思う。私はすね毛が薄いし、わが家の娘が 「お父さん、美脚だね」 と言ってくれるほどだから、そんなに見苦しくはないと思うのだ。

それでも、さすがに仕事でのショートパンツを控えてしまうのは、どうはきこなしていいかわからないからである。これまでフツーのチノパンでやっていた男が突然ショートパンツをはいたら、やっぱりバランスがおかしいだろう。背景が山の中とか海辺とかなら別だが。

「痛いニュース」に掲載された写真だって、はっきりいって滑稽である。当人たちは進んだファッションのつもりだからいいが、やっぱりまだ「枯れて」いない。

ビジネスではく「大人の半ズボン」は、まだまだ「用途限定」の特殊なファッションなのだろう。「用途」というのは、ここに登場したセレクトショップの広報部門など、まあ、「ちょっと変わった格好」が「許される」というより「少しだけ求められてもいる」といったような職場か、そっち方面のフリーランスだ。

実際にはファッション関係とか、一部のマスコミ関係に限られるだろう。Tシャツにジーンズが当たり前という、よほど服装に自由な社風の会社でも、ウールジャケットにネクタイ、半ズボン、ビジネスシューズなんていう格好で現れたら、周囲がきょとんとしてしまう。

ちなみにウールジャケットにネクタイという格好に合わせたエアコンの設定だと、脚の膝から下が冷えるだろうなあと、余計な心配をしてしまうのである。膝掛けを用意するようだと、まったくのナンセンスになってしまうし。

やっぱり、半ズボンにウールジャケットというのは、私としてはあざとすぎると思うほかないのである。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

コメント

BEAMSの人はわりといいなと思いました。ネクタイしているのはちょっとね……。

投稿: 山辺響 | 2008年7月31日 09:35

山辺響 さん:

>BEAMSの人はわりといいなと思いました。ネクタイしているのはちょっとね……。

確かに、BEAM 対 UA は、BEAMS が大差の判定勝ちですね。

まあ、私としては、ネクタイだけじゃなく、せっかくだから、ジャケットもいらないと言うほかないですが。

投稿: tak | 2008年7月31日 10:04

やはり、ジャケットかネクタイか、せめてどちらかはないとオフとの区別がつけられない、ということなんでしょうね。

ジャケットなしで、柔らかめの素材のネクタイを、あまりきっちりという感じではなく結ぶというのも悪くはないかな、と思いますが。

投稿: 山辺響 | 2008年7月31日 21:40

短パンにネクタイ

オーストラリアの熱帯地方ではごく普通にそういう姿を見ることが出来ます。
公園の管理人さん(オージーだからやたら大きく毛むくじゃらの人)たちはそれが制服のようでした。

だいたいこの気温のなかでも、長ズボンにジャケットや背広を着るのが正しい服装だと言うこと自体があまりの暑さに気が触れているとしか思えませんね

でも、経験的には麻などの素材で出来たゆったりした長ズボンは、へたな短パンより涼しいと感じますね。
昔の夏の夕涼みに近所のおっちゃんがステテコにちぢみのシャツ団扇を持って、縁台将棋を指していたのが正しい日本の夏の過ごし方のような気がします。

投稿: 蝠樂亭 | 2008年7月31日 22:26

蝠樂亭 さん:

>短パンにネクタイ

>オーストラリアの熱帯地方ではごく普通にそういう姿を見ることが出来ます。

それは知りませんでした。
いやはや、世界は広いものですね。さすが、オージー。

>昔の夏の夕涼みに近所のおっちゃんがステテコにちぢみのシャツ団扇を持って、

しゃぼん玉ホリデーで、植木等がその格好で出てくるのが楽しみでした。

投稿: tak | 2008年7月31日 22:50


私も半ズボン、好きです
日本の亜熱帯の気候で、真夏に、英国発祥の紳士の服装ということ自体がおかしい!
(私が力んでもしかたがないのですが)(笑)

ただしこの写真のスタイルは滑稽ですね
半ズボンでジャケットなんてバランスを欠くし


私は英国軍人が熱帯地方で着用する制服が好きで、全く違和感を感じません

○半袖シャツ(香港シャツというのがありましたね)
○ネクタイ
○半ズボン
○長靴下

この長靴下というのがポイントだと思います
英国でも半ズボンだけだとリゾートファッションになりますが、ロングソックスをはけば準正装として認められるようです

ただ、真夏でも半ズボンだと、なんとはなく下半身に「不安」を感じることも事実です(笑)

投稿: alex | 2008年7月31日 22:57

山辺響 さん:

レスの順序が混乱して、ごめんなさい。

>やはり、ジャケットかネクタイか、せめてどちらかはないとオフとの区別がつけられない、ということなんでしょうね。

わはは (^o^)
私はジャケットもネクタイもなしでお仕事してますけど、長ズボンがあるから平気ということなんでしょうね。

ショートパンツをはいちゃうと、ジャケットかネクタイをつけなきゃいけなくなるのなら、長ズボンを選ぶほかないです ^^;)

Tシャツに半ズボンでお仕事できたら、エアコンの電気代はかなり節約できるでしょうね。

ふと思いついたんですが、女性のストッキングって、どうなんでしょうね。

企業によっては、女性のストッキングを強制するドレスコードというのもあるようで、さらにまた、別にそうしたドレスコードがなくても、ストッキングをはかないことに抵抗のある女性もいるようです。

でも、男の半ズボンよりは社会的には抵抗ないかな。

投稿: tak | 2008年7月31日 23:00

alex さん:

>日本の亜熱帯の気候で、真夏に、英国発祥の紳士の服装ということ自体がおかしい!

まさに同感!!!
(! を三つもつけさせてもらいました!!)

>英国でも半ズボンだけだとリゾートファッションになりますが、ロングソックスをはけば準正装として認められるようです

スコットランドのキルトの伝統もありますしね。

それに、冷房の効いたオフィスでは、スネが剥き出しだと冷えちゃいそうな気もします。
ロングソックス (ストッキング と呼んでもいいのかな?) は必要かも。

投稿: tak | 2008年8月 1日 00:06

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