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2008年8月15日

庄内の豪雨

昨日の庄内地方の天気予報は、「曇りのち雨」というものだった。昼過ぎから雨になるはずだったのである。

ところが実際には朝から断続的に激しい雨が降り、昼前に行った墓参りでも、やはり雨に降られた。どうやら予報より半日前倒しになったみたいなのである。

雨が半日前倒しになった分、夕方からは落ち着いてしまって、6時から始まった高校時代の同窓会には傘も差さずに出かけられた。そして二次会で夜中までなだれ込み、日付の変わる頃に実家に戻って風呂に入り、浴槽の中で 1時間ほど寝込んでしまってから、ぐだぐだになって布団に潜り込んだ。

そして朝まで正体なく寝込み、小鳥とアブラゼミの鳴き声でさわやかに目を覚ました。昨日までの天気予報では今日は一日雨のはずだったが、朝に確認すると、雨のち曇りになっている。半日前倒しがそのまま継続である。

ところが、実際には午前中にも雨なんか降らず、もう全然大丈夫。まとめて 1日分前倒しになってしまったようなのだ。

ところが、ローカルニュースを見て呆然である。昨夜、私がさんざん飲んだくれ、二次会でカラオケ歌いまくり、風呂で眠りこけ、布団にもどってぐずぐずになっている間に、庄内地方の南半分は、大変な豪雨に襲われていたようなのだ。

庄内町などでは 半日で 400ミリ以上という記録的な豪雨になり、山形道の鶴岡 IC は閉鎖され、あちこちで床下浸水という事態になっている。テレビでは 76歳のお年寄りが「今まで生きてきて、こんなすごい雨は見たことなかった」と、呆然と語っている。

いやはや、そんな大変なことになっていたとは、全然知らんかった。だって、酒田は全然平気だったんだから。晴れ男の私が傘も差さずにふらふら歩いていたからだろうか。

庄内というところは、冬の地吹雪を別とすれば、気候には案外恵まれたところである。夏はそれほどバカ暑くなるということもなく、冬だって凍えるほどの寒さにはならない。台風だって、たまに来てもそうとう疲れてしまっていて、たいていは温帯低気圧直前だし、過ごしやすい土地である。

ただ、よその人からみると、「よくもまあ、あんな地吹雪に吹かれながら『気候に恵まれている』なんて言えるなあ」ということになる。まあ、そのへんが、庄内人の楽天的なところで、私なんか、庄内に生まれてよかったと、今でも思っている由縁である。

それにしても、南庄内在住の同窓生、夜中に帰宅してずいぶん焦りまくったんじゃあるまいか。ご苦労さんでした。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

今朝ラジオのニュースを聞いて、正直『takさん大丈夫かなぁ…』と思いました。
 地域の皆様には、お見舞い申し上げます。

 昨日の記事コメントの“土地勘”もそうですが、庄内と聞いて、即、takさんの安否を考えてしましました。
 庄内といっても、広ぉござんすね。

投稿: オッチャン | 2008年8月15日 12:57

takさん、ご無沙汰でした。お帰りなさい。
takさんの庄内ネタは本当に楽しみです。

>よその人からみると、「よくもまあ、あんな地吹雪に吹かれながら 『気候に恵まれている』 なんて言えるなあ」 ということになる。

庄内は何だかんだ言って農業国ですので経済や政治、その他諸々ほとんどが少なからず農業の状況に左右されます。(農家が儲からないと、物が売れないし家も建たない・・・)したがって、農家だけでなくあらかたの庄内人は『気候』をとても気にするんですね。(日本一、天気予報を気にする県民は「山形県民」だそうですよ)
ただし、この場合の『気候』とは、当然、稲作中心に考えられていますので、地吹雪の吹く冬は『気候』の対象外と考えられていて、つまりは、冬以外は気候に恵まれているのです。
もっとも、冬が厳しくないと、春から秋にかけての農作物も良くない、と農家は経験的に知っていて、だからこそ地吹雪ビュンビュンであっても『気候に恵まれている』って言うことなのかも知れません。

それにしても、昨日の雨は凄かったらしいですね。わたしゃ酒田市内ですのでさっぱり知りませんでしたが、庄内町はひどかったらしいです。

投稿: 伊藤 | 2008年8月15日 13:52

オッチャン:

>今朝ラジオのニュースを聞いて、正直『takさん大丈夫かなぁ…』と思いました。

お気遣い、感謝。

酒田市内は断続的にざっと降るだけだったので、全然平気でしたが、庄内平野の南半分と最上地方は大変だったようです。

15日の夕方に軽い気持ちで酒田を出発したのですが、山形道は通行止めだし、国道47号線は土砂崩れで片側相互通行だし、あせりました。

そんなにひどいことになっていたとは、知らなかったので。

投稿: tak | 2008年8月16日 00:47

伊藤 さん:

>農家だけでなくあらかたの庄内人は『気候』をとても気にするんですね。(日本一、天気予報を気にする県民は「山形県民」だそうですよ)

なるほど、なるほど。
確かに、関東に暮らしてると、周囲の人が案外天気に無関心なことに驚きます。

>この場合の『気候』とは、当然、稲作中心に考えられていますので、地吹雪の吹く冬は『気候』の対象外と考えられていて、つまりは、冬以外は気候に恵まれているのです。

これも、なるほど、なるほど。
冬の地吹雪は、勘定に入ってないわけですね。
実感です。

>それにしても、昨日の雨は凄かったらしいですね。わたしゃ酒田市内ですのでさっぱり知りませんでしたが、庄内町はひどかったらしいです。

最上峡の様子は、すごかったですよ。
最上川が真っ茶色な濁流と化していて、普段は滝じゃないところに、何本も滝ができてました。

清川のあたりで、土砂崩れのために片側相互通行になってましたが、昼過ぎまでは通行止めだったらしいです。

そんなこと、ちっとも知らないで、のほほんと 47号線を通ってました。
(月山越えの方が、ヤバイかと思ったので ^^;)

投稿: tak | 2008年8月16日 00:55

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