レクサスのエンブレムに替える心理
一昨日の記事で、「レクサスのエンブレムがダサイ」 という話を紹介したが、世間には、自分の乗ってるトヨタ車のエンブレムだけでもレクサスにしたいという人がいるらしい。
レクサスのエンブレムはカーショップやネットオークションでも売られてるらしいのだ。いやはや、買う人がいるから売るんだろうね。
そういえば、いつも通る道に面した駐車場に停められている「ハリアー」には、レクサスのエンブレムが付いている。初めは米国から逆輸入したのかなあと思っていたが、ハンドルの位置が右側だ。
それで、ついにハリアーもモデルチェンジもしないままに、レクサス・ブランドに移管されちゃったのかとも思ったが、そうじゃない。これはどうみても、エンブレムだけ付け替えたみたいなのだ。まあまあ、ご苦労なことである。
で、ちょっとググって見たら、そのくらいのことは大分前から知る人ぞ知るという世界だったようで、2年前の J-CAST ニュースに、「レクサスのエンブレム オークションで人気の裏側」 という記事が見つかった。それを売ってるサイトもある(例えば こちら)。蛇の道は蛇とは、よくぞ言ったものである。
レクサスのエンブレムに替えたくなるトヨタ車の代表格は、アリストとハリアーらしい。中には 「カローラにレクサスのエンブレムを付けていたらカッコ悪いですか?」 なんて考える人もいないわけではないみたいだが。
で、当然のごとく湧いてくるのが、「なんでこんなことまでしたいかなあ」という疑問だ。ちょっと考えると、偽物のブランド品を買いたがる心理と同じように思えるが、よくよく考えると、それもちょっと違う。
何しろ、エンブレムの付け替えなんて、偽物鑑定なんていう技術がなくてもちょっと知ってる人がみればすぐにばれることであり、そして、知らない人にとっては何の意味もないことだ。ということは、これは、他に対してのアピールというよりは、かなり自己満足という世界の行為であるに違いない。
「ここまでやっちゃう俺が好き」という感覚と言ったらいいのだろうか。
どうせやるなら、ベンツのスリーポインティッドスターや、フェラーリのお馬のマークを付けたらどうだということになりそうだが、それをやったらお笑いのレベルになっちゃうから、「ここまでやっちゃう俺が好き」にはならないんだろうな。とくにフェラーリのエンブレムなんて、入手しにくいだろうし。
こうした世界も、なかなか微妙なところがあるようなのだ。
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コメント
こういう人いるんですね。
私のまわりにも、ホンダのエンブレムをアキュラのエンブレムにしたりなんていう人がいますが、
いまいち私にはわからない趣味です。
まあ趣味とかこだわりなんていうのは、大半が自己満足の世界なのかもしれませんね。
投稿: 雪山男 | 2008年11月 7日 17:02
雪山男 さん:
>私のまわりにも、ホンダのエンブレムをアキュラのエンブレムにしたりなんていう人がいますが、
そうか、トヨタ - レクサス の構図の元祖は、ホンダ - アキュラ ですね。
同じことですね。
でも、フォルクスワーゲンにアウディのエンブレムを付けるのは、あまり聞いたことがないですね。
てことは、この 2つのブランドは、とてもよく差別化されてるってことですね。
トヨタもお手本にすればいいのにと思いましたが、いや、それをやったら、トヨタはクラウンを捨てなけれればいけなくなっちゃうから、できない相談ですね。
投稿: tak | 2008年11月 7日 17:26
愛島ベンツ(めでしまベンツ)というのが、ちょっと有名だったりする仙台地方。googleったら愛島ベンツ出てくるかな?
投稿: やっ | 2008年11月 7日 19:46
takさん
所謂ドレスアップというヤツですね。>エンブレム変更
私は自分のクルマには今でこそしませんが、その気持ちは理解できるかなぁ。若かりし頃には(クルマに後付けした)タイアメーカーやパーツメーカーのステッカー貼付をやってた口でしたから。
さて、国内正規流通品のエンブレムであれば補修部品としてディーラー等で購入可能ですし、逆輸入品として流通するものもあります。トヨタ車ではないですが、日産車であればジャパンダットサンサービスとか、三菱車であればシグマスピードという、逆輸入部品も扱う老舗のショップもあります。老舗の存在と存続は、30年近い前から需要があり、なお継続している事を示していますね。
レクサス自体も北米デビューが1989年ですからもうすぐ20年の歴史であり、アリストやハリアーは海外ではレクサスブランドで販売されてきました。なのでそれを知るオーナーからすれば標章だけだけど海外(輸出)仕様で飾ったらカッコいいよね、いうことなのですね。
また、ハリアーは日本でも次期モデルからレクサスブランドに移行するというのが専らの評判です。それに伴い、車両価格も大幅に上昇すると予測されています。
(過去、アリストがレクサスGSに、セルシオがレクサスLSに移行した際には100~200万円のアップとなっております。まぁ我々庶民には縁遠き内容ですが・・・)
さらに大昔(バブル期)の話をすれば、初代セルシオと初代レクサスLSは日米ほぼ同時ローンチだったのですが、セルシオが大量バックオーダーで納車待ちン年、なんて状況だったので並行輸入業者サンが北米で左ハンドルレクサス買い付けて、プレミア付けて日本で売りまくっていたなんて事もありまして。それを見たセルシオオーナーが"あっちの方がいいじゃん"とエンブレムをレクサスに付け替えてた事例もありました。同時期、ホンダNSXも似た状況で、左ハンドルの逆輸入車(アキュラNSX)も多々出回っておりました。
>カローラに~
レクサスのラインアップにカローラは無い(はずです)ので、これは格好悪く、みっともないということになるでしょうね。
>お笑いのレベル~
ここまでくると、虎の威を借りる狐ですね。
他人様がなさることに指図は致しかねますが、クルマ好きとから見れば正直、嘲笑の対象でしかないです。
>「ここまでやっちゃう俺が好き」 という感覚
そういうヒトもいるのかもしれませんが、控えめな自己顕示の在り方というのがより適切では、と思いました。判るヒトだけが判るという部分は、見方によっては屈折した表現方法と云えるかもしれませんが・・・。
投稿: 貿易風 | 2008年11月 7日 22:36
やっ さん:
愛島ベンツ、ググったら出てきました。
私の妻は仙台出身ですが、聞いてもわかりませんでした ^^;)
投稿: tak | 2008年11月 7日 23:46
貿易風 さん:
>レクサス自体も北米デビューが1989年ですからもうすぐ20年の歴史であり、アリストやハリアーは海外ではレクサスブランドで販売されてきました。なのでそれを知るオーナーからすれば標章だけだけど海外(輸出)仕様で飾ったらカッコいいよね、いうことなのですね。
ということは、トヨタの中で、トヨタ・ブランドとレクサス・ブランドのセグメントが混乱しているということですね。
レクサスが売れないのは、トヨタのクラウンとかアリストの方が高級感あるからみたいな気がしてました。
レクサスは単にごっつく高いだけで、中途半端に高いクラウンに負けてるから、売れないのだと。
>控えめな自己顕示の在り方というのがより適切では、と思いました。
屈折しているようでストレート、でもストレートと言うには屈折してる、そんな風な自己顕示欲。
投稿: tak | 2008年11月 7日 23:52
この話だけは、まったく!理解に苦しみます
私としては
・なぜ?
・なんのために?
と、唖然とするばかりです
これ、一種の詐欺でしょう?
・・・というのも大げさだけれど、ものすごくチープな!
だからこそ、恥ずかしいこと限りがない・・・ように、私には思えるのですが
私は、日本国内では車を持ったことがない人間です
日本の都会では、車は必要性がないと思ってのことです
生半可な高級車ぐらいではステイタス・シンボルと考えたことがありません
ましてや・・・
ドイツなどでは、ふつうのタクシーやトラックがほとんどベンツですけれど・・・(笑)
投稿: alex99 | 2008年11月 8日 07:26
alex さん:
>私としては
>・なぜ?
>・なんのために?
>と、唖然とするばかりです
>
>これ、一種の詐欺でしょう?
>・・・というのも大げさだけれど、ものすごくチープな!
>だからこそ、恥ずかしいこと限りがない・・・ように、私には思えるのですがだからこそ、恥ずかしいこと限りがない・・・ように、私には思えるのですが
屈折しているようでストレート、でもストレートと言うには屈折してる心情であり、当人としては、多くは無意識的にかもしれないが、「ここまでやっちゃう俺が好き」 という満足感が得られる。
こういうことだと、わたしは結論づけました。
>ドイツなどでは、ふつうのタクシーやトラックがほとんどベンツですけれど・・・(笑)
ベンツのマーケティングというか、マインドコントロールは、なかなか上手ですよね。
投稿: tak | 2008年11月 8日 10:34
takさん
現時点では、同一販売エリア内であれば、レクサスチャンネルとトヨタチャンネルでは車種重複は無いのですが、車体とか部品は共有しているものもあるので商品性としての混在はあるでしょうね。
だから、LS(旧セルシオ)の比較対象にクラウンマジェスタが出てくるのは致し方ないところで。大雑把に見れば高額大排気量セダンという点で同一ですからね。で、お買い得度ではレクサスはクラウンに敵わない。
ソフト面(彼らの言葉ではおもてなし、ですが)に支払う分だけレクサスは高価ですから。
さて、こんな笑い話が彼の地にはあるそうです。
米人A「オレさ、レクサス買ったんだ。」
友人B「おめでとう、イイ買い物したねぇ。」
米人A「トヨタじゃないんだぜ、レクサスだぜぇ!」
友人C「え?レクサスって、トヨタが作ってるんじゃなかった?」
米人A「えぇ?レクサスってトヨタなのぉ?」
純粋に工業製品としてみれば、米国でのレクサスは価格相応のものでありますし、出来も決して悪くなく(仕上がりレベルでは日本製品の常でむしろ良い)、オーナー本人の手元に車両はあるので犯罪性はないけれど、本人の“損した感”は払拭できないでしょうね。(笑)
投稿: 貿易風 | 2008年11月 8日 11:57
貿易風 さん:
>「えぇ?レクサスってトヨタなのぉ?」
と知った途端に、“損した感” が払拭できないというのが、最大の問題なんでしょうね。
"「レクサス」って、どうせ、カローラを作ってるトヨタの車でしょ"
から、
"あの 「レクサス」 のトヨタは、普及版として、カローラも作ってるんだね」
に変わるのは、時間がかかるでしょう。
投稿: tak | 2008年11月 8日 15:27
大手企業で、『クラウン(+マジェスタ)』を社用車として導入している場合、ブランド名『クラウン』の威力(世代によっては”いつかはクラウン”ですし)ばかりではありません。
セルシオはクラウンより車幅があるので、例えば20年以上前の立体駐車場のパレットに収らない可能性があります。(あれ、収だっけ?納だっけ?)
20年以上前の駐車スペースを依然使用しているならば、セルシオは規格外の車幅なので、なかなか導入されません!
以降はオッチャンの勝手な分析ですが、名古屋圏内では、中途半端に銭を持っているワカゾー君が、新車中古車問わずセルシオに(適度?…オッチャンには理解不能)改造を施して、威圧感たっぷり下品たっぷりに仕上げて、傍若無人の走りをしています。
ちょっとした威圧感アップのためには、”天下の(?)レクサス!”仕様にすることが、更なるステータスなんでしょうねぇ。
(乙痴庵はマツダ派)
投稿: 乙痴庵 | 2008年11月 8日 20:55
乙痴庵 さん:
>ちょっとした威圧感アップのためには、”天下の(?)レクサス!”仕様にすることが、更なるステータスなんでしょうねぇ。
ふぅむ、結局、よくわからん世界ですね。
私が今乗ってるのは、マツダの先代デミオ。
前にも書いた覚えがありますが、今、我が家の駐車場には、私と娘二人の車、計 3台が停められています。
もともとは、1台分としか考えていなかったスペースに 3台停めるんですから、コンパクトカーでないと無理なんです。
子どもたちが小さかった頃は、エスティマ・ルシーダでしたが、今はあんなに大きな車に乗る気がしません。
車は小さいのが一番です。きびきび走るし。
投稿: tak | 2008年11月 9日 23:11
レクサスで、右ハンドルだしてますよ・・・。
レクサス=左っていう知識しかないのに、批判は良くないと思います。
投稿: みー | 2008年11月26日 18:32
みー さん:
>レクサスで、右ハンドルだしてますよ・・・。
はい、出してますね。当然にも。
>レクサス=左っていう知識しかないのに、批判は良くないと思います。
「レクサス=左っていう知識しかない」 って誰のことですか?
投稿: tak | 2008年11月26日 22:50