新年のご挨拶
恭賀新年。昨年の正月は喪中だったので、祝いの言葉は言えなかったが、今年は正々堂々と 「恭賀新年」 である。
とはいえ、去年の暮れはバタバタに忙しくて、年内に仕上げなければならない仕事はほとんどできなかった。年賀状も大掃除も、年明けに持ち越しである。
さて、今年は丑年である。思えば丑年って、私にとっては思い入れのない干支である。PC を使い、その年の干支をモチーフにした年賀状を書き始めたのが平成 11年の卯年からで、丑年については今年がお初なのである。
まあ、言ってみれば平成 23年までは毎年お初なのだが、他の干支はまだなんとなく馴染みがある。しかし丑年に関しては家族や近しい親類縁者に一人も丑年生まれがいないし、なんとなく縁遠い気がする。
とりあえず Wikipedia で調べてみると、次のように書いてある。
『漢書』 律暦志によると「丑」は「紐」(ちゅう:「ひも」「からむ」 の意味)で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされる。後に、覚え易くするために動物の牛が割り当てられた。
歌舞伎の「河内山」には「暗闇の丑松」という人物が登場するが、 なるほど、「丑」というのは、まだ未明の状態のようなのだ。ふぅむ。で、各干支に動物のイメージが当てはめられたのは後になってからのことなのである。
で、転じて「牛」である。牛肉にあまり魅力を感じない私は、牛といえば「十牛図」というのを思い出す。これについては以前書いているので、こちら をご覧いただきたい。
禅の悟りを牛に喩えているのだが、これによると、「本当に深く悟った」という状態も、十段階のうちの六番目に過ぎないのだ。そして「悟りも、悟った自分すらも忘れてしまう」という、究極にすら思える境涯も、まだ八番目なのである。
ああ、私ごときはこのうちの何番目にいるのだろうかと思ってしまうのだ。それでも、その中で遊ぶのが人生と思うわけなのである。
というわけで、今年の年賀状は、こちら をどうぞ。
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コメント
新年明けましておめでとうございます。
今年もたびたび寄らせていただきます。
私なんぞは若輩者なんで、まだまだ「尋牛」の段階から踏み出せそうもありませんが。。。
今年もよろしくお願いします。
投稿: 雪山男 | 2009年1月 1日 01:53
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
投稿: alex99 | 2009年1月 1日 02:02
雪山男 さん:
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくおねがいいたします。
十牛図で言えば、案外すごい段階にいるのかもしれませんよ。
自分が気付かないだけで。
投稿: tak | 2009年1月 1日 02:37
alex さん:
こちらこそ、よろしくお願い致します。
投稿: tak | 2009年1月 1日 02:37
あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。
特に路線を変えるつもりもなく、相変わらずの『ボケ担当』かと思いますが、ちょっとは牛の聡明さと落ち着きを見習って、謹んで“大人の”コメントを残す所存です。
まぁ、赤い布切れに過敏に反応することもないと思いますが、時には暴走する気配も残しつつ…。
フッフッフ。
投稿: 乙痴庵 | 2009年1月 1日 17:04
乙痴庵 さん:
>赤い布切れに過敏に反応することもないと思いますが、時には暴走する気配も残しつつ…。
これは至言ですよ。
日本中の漫才のボケに聞かしてやりたい
「フッフッフ」 とほくそ笑むだけのことはあるな ^^;)
投稿: tak | 2009年1月 1日 23:02