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2009年2月16日

永平寺の涅槃会

5時起きして、福井に出張している。新幹線で京都まで来て、京都から特急サンダーバードというやつで福井に入った。

昨年も 3月、4月と、連続して福井に出張していて、今年はそれが 1ヶ月早まった。その前にも、6年前に福井に行っており、その時には永平寺を参拝した。(参照

永平寺というのは、父方の祖父が数年間修行をした曹洞宗の本山である。父方の祖父は以前に書いたように、田舎の禅寺の和尚さんだった。それについては、こちら に書いてある。

私は平成15年に、50歳にして初めて永平寺を参拝したのである。この年の 2月14日、福井の某繊維関連団体のセミナーで講師を務めて、そのまま一泊し、翌日は土曜日で休日だったので、念願だった永平寺を訪れたのだ。

永平寺はすべての建物が回廊でつながれているので、2月という寒い季節でも安心してゆったりと参拝できた。本堂に入っていくと、なにやら厳かな法要が行われている。太鼓の音と共に、勢揃いした修行僧たちが、一斉に五体倒地してひれ伏す。

何がなにやらわからないが、修行僧に案内されるまま、一番後ろの列に並んで座り、茫然と見とれていた。しばらくすると、ご焼香をするようにという。ご焼香というからには、これはきっと法事なのだろう。一体どなたの法事なのだろうか。偉い坊さんのご命日に違いない。

自分の番になって焼香台に向かい、ふと横をみると、壁に「涅槃会」と書かれた紙が貼ってある。いやはや驚いた。知らずに来てしまったが、そういえば、2月 15日は釈迦入滅の日である。初めて永平寺に参拝した日が、たまたま涅槃会だったとは、なんという巡り合わせだろう。

案内の修行僧にそっと「お釈迦様のご命日だったんですね」と囁くと、彼は「左様でございます」と答えてくれた。私は「ははぁ」とかしこまって、心を込めてご焼香させて頂いた。涅槃会に永平寺でご焼香できたなんて、ありがたいことである。

今回の出張も、もしかして涅槃会に当たるかとワクワクしていたが、一日違いで福井入りすることになってしまった。ちょっと残念である。それで今回は、福井での仕事が済んだら夜に京都まで戻り、明日は嵯峨野を廻ってみたいと思っている。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

上司から、「物見遊山で出張しやがって!」と、よくお小言を喰らっております。

 takさんの影響大だな。

投稿: 乙痴庵 | 2009年2月17日 12:30

乙痴庵 さん:

>上司から、「物見遊山で出張しやがって!」と、よくお小言を喰らっております。

>takさんの影響大だな。

あはは (^o^)

注意事項はただ一つ。公務とプライベートの経費はしっかり分けましょう。

投稿: tak | 2009年2月17日 21:11

了解!

投稿: 乙痴庵 | 2009年2月17日 21:26

永平寺には一度行ってみたいと思っております。
家も代々曹洞宗の檀家ですので、永平寺で修行されていた住職のお話を聞いて、顔を洗うときは、手桶一つの水を大事に使うとか一度永平寺で体験してみたいです。
それにしても、涅槃会にあたられるとはラッキーでしたね。
何となく花祭りの方は意識するんですけど、涅槃会までは普通し意識しませんものね。

投稿: 雪山男 | 2009年2月18日 11:01

雪山男 さん:

>家も代々曹洞宗の檀家ですので、永平寺で修行されていた住職のお話を聞いて、顔を洗うときは、手桶一つの水を大事に使うとか一度永平寺で体験してみたいです。

私は参拝しただけで、体験修行まではしていません。
親戚のものが二泊三日の体験修行に行って、帰ってきた時には、あまりの厳しさに 「もう二度と行きたくない」と言ってました ^^;)

二泊三日ぐらいなら、耐えられそうな気がしますが、残念ながら暇がありません。

投稿: tak | 2009年2月18日 15:03

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