落語がブームなんだそうだ
ここしばらく「裏の空き地でおならをこいたってね」「へぇ」というのを持ちネタにしていて、多分私のオリジナルと思っている。
念のため 「裏の空き地/おなら/へぇ or へい」 でググってみても見当たらないので、飲み会かなんかでこのネタを使う際には、私をリスペクトすることを忘れないように。
と、今日のネタは下らないマクラで始めるのだが、近頃落語がブームのようなのだ。書店をのぞくと、落語関係の本が平積みになっていたりする。しかも落語家の書いた本が平積みになっているのには驚いてしまう。
テレビの「笑点」がずっと高視聴率をキープしているそうで、さらに肝心の寄席の客の入りが、結構いいようなのである。人気落語家がトリを勤めたりしていると、平日でも早いうちから満席だったりする。
私なんかラジオ少年だったから、落語や漫才は昔から聞いてきた。志ん生、文楽を、ラジオを通してとはいえ、リアルタイムで聞くことができたのは幸福なことだったと思っている。
ただ前にも書いたが、実は、私は古典芸能で文学修士号を取ったといっても、専門は歌舞伎で、寄席芸に関しては決してコアなファンというわけじゃない。歌舞伎座には 100回以上行っているが、寄席に行った回数はその 1割にも満たない。とはいいながら、落語についてもそんじょそこらの人よりは、少しはよく知っているとは思うが。
とにかく落語は楽しい。それにこう言ってはなんだが、落語の中身というのは案外世知に長けていて勉強になる。私なんか、姉川原の決戦とか真柄十郎左衛門なんていうのは、落語の「浮世床」を聞かなければ知ることはなかった。昔の人は、寄席で世の中の常識を学んだんじゃないかと思うぐらいだ。
近頃の若い人でも落語さえ聞いていれば、伝統的な日本人のちょっとした良さを、いい具合のところでちらりと発揮できるんじゃないかと思ったりする。少なくとも、ちょっと洒落の効いた当意即妙の受け答えができるようになったりする。
落語への関心が高まっているのは、この数年続いているようで、どうやら一過性のブームというわけでもなさそうだ。この裾野がさらに広がればいいと願う。
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コメント
早速子ども相手の『駄洒落会』で使わせていただきます。
『帝は“おなら”のことを、なんとおっしゃるので?』
『陛下?』
学生時代に話していたやつ。
『ジョイン(←好きな漢字をあててください)と、ジョイント、joy in tonight』
文法とか用法とか抜きにして、雰囲気と若気の至りでお願いします。
あー、恥ずかし。
投稿: 乙痴庵 | 2009年2月23日 12:21
乙痴庵 さん:
>『ジョイン(←好きな漢字をあててください)と、ジョイント、joy in tonight』
Enjoy in and out.
あぁ、ますます恥ずかし ^^;)
投稿: tak | 2009年2月24日 01:04