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2009年2月24日

庄内が『おくりびと』のロケ地だったなんて

映画 『おくりびと』 がアカデミー賞の外国語映画賞を取ったという話題でもちきりだが、これが我が故郷、庄内でロケしたものとは、恥ずかしながらちっとも知らなかった。

このところ妙に忙しくて、見たいと思う映画も全然見られない。見られないだけでなく、情報からも遠ざかっていたようだ。

近頃、山形県が映画のロケ地として重宝な存在となっているようだ。ちょっと思い出すだけでも、『たそがれ清兵衛』 『スウィングガールズ』『蝉しぐれ』『蕨野行』などが挙げられる。『釣りバカ日誌』のシリーズでも、庄内を舞台にしたのがあったはずだ。

藤沢修平の映画化作品が鶴岡辺りで撮影されるのは当然としても、山形県の風景というのは、いかにも典型的な山里とか田舎町とか、往時の繁栄を思わせる街並みとか、時々垣間見られる小京都っぽさとか、何となく絵になりやすいものがある。それに何と言っても、あわただしい都会の時間とはかけはなれたのんびりさがあるので、ロケしやすいんだと思う。

これだけ話題になっているんだから、しっかり観光キャンペーンに役立てればいいようなものだが、庄内の人たちはそういうセンスはかなり薄いから、「来たかったらどうぞ」程度のゆる~いプロモーションしかしないだろう。

何しろ、庄内出身の私が、オスカー受賞作のロケ地が庄内だったと、受賞翌日になって知ったぐらいだから、プロモーション不足は明白である。ただ、このぐらいのゆるさが庄内の良さなので、それはそれでいいのかもしれない。

どうせ一時的に観光客がどっと増えたところで、すぐに潮が引くように去っていくのは目に見えているのだから、本当に庄内の好きな人が時々訪れるという程度がいいのかもしれない。

それにしても、映画が見たい。芝居だって見たい。でも見る時間がない。ちょっとフラストレーションである。

ちなみに『おくりびと』が「納棺師」の映画だと聞いて、私はしばらく「脳幹死」の映画だとばかり思っていた。情報不足にもほどがある。お恥ずかしい。

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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コメント

おはようございます。
諏訪東京理科大学電子システム工学部電子システム工学科在学中の新**明です。
この間、私新**明の睾丸を摘出しました。
その睾丸で、山**典君に私の「睾丸煮」をつくり食べさせました。
おいしい、おいしいと、山**典君が私に言ってくれました。
作って振る舞った甲斐がありました。
なので、今私新**明の睾丸(ボール)はゼロです。
辛うじて、陰茎(バット)が1本あります。
でも、私は幸せです。
私の睾丸が人のために役立ったのですから…。
幸せです…。

連絡先;長野県小諸市*****
住所;384‐****
メールアドレス;
h.o-*****ble@docomo.ne.jp

管理人サイドで、伏せ字調整済み

投稿: 新**明 | 2009年2月24日 11:43

新**明 さん:

どうぞお幸せに。

取り敢えず、IPA を禁止リストに加えましたが、このコメントはせっかくですので、しばらく晒します。

投稿: tak | 2009年2月24日 11:51

こういうのは本物の「新**明」さんへの嫌がらせを意図していると思うので、早々に削除した方がいいような気がします。住所やメールアドレスも、本物さんのものかもしれないし。

(恐縮ながら、管理人サイドで伏せ字調整済み)

投稿: 山辺響 | 2009年2月24日 13:49

山辺響 さん:

アドバイス、ありがとうございます。

新**明 でググルと、あちこちのブログにわけのわからないコメントをしているので、幸せを願って (?) 晒したんですが、おっしゃるように、本物が別にいるといけないので、念のため伏せ字処理しました。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: tak | 2009年2月24日 14:16

『おくりびと』のロケ地が庄内だったのを自分も昨日のニュースで初めて知りました。
takさんの話しに伝え聞くばかりでしたが、一度自分の目で見て肌で感じてみたいですね。
庄内を故郷に持つtakさんが羨ましいです。

投稿: 夜の指揮者 | 2009年2月24日 14:34

なんだか変なコメントがついて、思わずおおっ!となってしまいましたが気を取り直して。

私もニュースを見てびっくりしてしまいました。
一時石原閣下が、映画撮影を東京都に呼び込むと力んでおりましたが、そういう号令無しでオスカー映画の撮影ができる庄内の底力恐るべしです。

お隣なんでぜひ福島県でもと思うんですが、町並みや往時の風情が残っているというと、やっぱり庄内なのかなと思ってしまいます。
それとも一連の藤沢周平映画でノウハウの積み重ねができたのかな?

投稿: 雪山男 | 2009年2月24日 18:30

夜の指揮者 さん:

>takさんの話しに伝え聞くばかりでしたが、一度自分の目で見て肌で感じてみたいですね。

庄内は、少なくとも 2~3日滞在するといいと思いますよ。
庄内の人はちょっとシャイなところがありますが、積極的に触れあうと、なかなか味のある人情を見せます。

投稿: tak | 2009年2月24日 21:08

雪山男 さん:

>一時石原閣下が、映画撮影を東京都に呼び込むと力んでおりましたが、そういう号令無しでオスカー映画の撮影ができる庄内の底力恐るべしです。

「ロケーションボックス」 とかいうやつですね。

東京で本格的なロケをするのは、なんだかんだ言ってもうっとうしいでしょうね。
警視庁の規制が強すぎて。

庄内はゆるいから、やりやすいんだと思います。

投稿: tak | 2009年2月24日 21:14

ロケーションボックスという言葉に、聞き覚えがあったので調べてみると、「酒田ロケーションボックス」というNPO法人が今回の「おくりびと」に関わっているようです。
役員の方をみてみると、地元の企業の社長さんらしき方から自治会の会長さんまで参加しており、また、市民エキストラの募集もされているなど、酒田市の草の根レベルで映画の撮影に協力しているようです。

やっぱり、一朝一夕の話ではなく、市民レベルの経験の積み重ねが重要なんでしょうね。

投稿: 雪山男 | 2009年2月24日 23:57

雪山男 さん:

>ロケーションボックスという言葉に、聞き覚えがあったので調べてみると、「酒田ロケーションボックス」というNPO法人が今回の「おくりびと」に関わっているようです。
>役員の方をみてみると、地元の企業の社長さんらしき方から自治会の会長さんまで参加しており、また、市民エキストラの募集もされているなど、酒田市の草の根レベルで映画の撮影に協力しているようです。

へへぇ、知りませんでした。
情報、ありがとうございます。

へぇ、酒田もやるもんだなあ!

投稿: tak | 2009年2月25日 08:49

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