茨城のコシヒカリはおいしいらしいが
朝、車で JR 常磐線取手駅近くに借りた駐車場に向かいながらラジオを聞いていると、「茨城県産米銘柄化協議会」 というところの CM が流れる。
茨城県で取れた「コシヒカリ」のうまさを訴求し、「銘柄化」を促進して、消費量を増やそうという狙いらしい。
毎日聞こえてくるものだから、ちょっと気になって調べてみたら、私は見たことがないが、テレビでも CM が流れて、一部では話題になったようなのだ。98 ACC 全日本 CM フェスティバルというので、"茨城のコシヒカリ - いばら「き」のコシヒカリ-" のテレビ CM が 「地域秀作」 に入賞している (参照: テキストエンコーディングを「Shift JIS」で表示のこと)。いやはや、ずいぶん前からあったのね。
さらにググって見ると、これがきっかけになって、「茨城」という県名の読み方が「いばらぎ」と濁るのではなく、清音の「いばらき」であるということが、肝心の茨城のコシヒカリなんかよりずっと話題になったということがあって、「いばらき」つながりで大阪の茨木市まで話題にのぼっている。
ずいぶん「ありがち」の話題狙いの CM のようで、電通としては、茨城のこしひかりの売れ行きより、CM が話題になってくれる方がありがたかったのだろう。結果オーライということか。
ただ、そんなに前からずいぶん金をかけた CM を展開しているくせに、茨城県産米銘柄化協議会というところは、ウェブサイトで訴求するということはちっとも考えていないようで、いくらググっても、この程度 のサイトしか見つからない。「やっぱり茨城は茨城」と言われても仕方がないかもしれない。
それに最近流れているラジオ CM は、かわいい子どもの声で「たくさん食べると、作った人も喜んでくれるよね」と言うのである。要するに、茨城県産米銘柄化協議会という団体は、「たくさん食って、俺たちを喜ばせてもらいたいぞ」と、ずいぶん厚かましいことを言っているのである。
「消費者を喜ばせたい」という CM はいくらでもあるが、「生産者を喜ばせろ」と言わんばかりの CM を聞いたのは、明らかにジョーク的なものを除けば、これが初めてである。「なんだかなあ」という気がするのである。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- トイレットペーパーの幅が狭く、長さも短くなった(2025.01.20)
- 「御中」にするために、定規を使って「行」を消すって?(2025.01.18)
- 50年近く前に禁煙したのは「贖罪意識」からだった(2025.01.11)
- 千里の道なんてどーでもいいから、「取りあえずの一歩」(2025.01.02)
コメント
茨城のお米は、イメージ無かったです。今夜の食卓に茨城産のレンコンが並びました。
子供の頃、レンコン大嫌いだったのに今は大好き。里芋しかり。
茨城は、最先端の工学実験施設があったり、北海道への海の玄関口だったり、知ってるようで知らないことばかり、知っているのは、シソの葉でくるんだまんじゅうが旨いというぐらいでハウワンダフルIBARAKIって感じです。
投稿: やっ | 2009年3月18日 00:36
やっ さん:
>茨城のお米は、イメージ無かったです。今夜の食卓に茨城産のレンコンが並びました。
まさに、茨城のコシヒカリなんて、「そんなの、あったの?」 って感じですが、生産量は全国 2位だそうです。
レンコンは、霞ヶ浦周辺が一大産地で、全国 1位。
干しいも生産量も全国一です。
>シソの葉でくるんだまんじゅうが旨い
これは知りませんでした。
梅じそかな?
ただ、食い物の旨さで言えば、庄内の方が数段上だと、私は思っています。
投稿: tak | 2009年3月18日 01:17