ネタの引き出しについて
最近、ちょっとネタ切れ気味である。なんだかんだと時間を取られる仕事が多くて、ネタの仕入れができず、さらに、ちょっと見渡しただけでは適当なニュースもない。
いや、ニュースがない訳じゃないが、それについてつい論じてみたくなるようなニュースに、この 2~3日、出くわさないのである。
こんな時は、「そういえば、常々こんなところが気にかかってしょうがないのだが ……」みたいなネタを書くに限るのだが、6年も毎日更新を続けていると、そんなネタもあらかた書き尽くしてしまったような気がする。いや、まだ書いてないネタも少しはあるんだろうが、どうも「今さら」という気になってしまう。
そんな時、取るに足りないような小さなネタを分類して取っておく引き出しを、頭の中にいくつ持っているかが勝負になる。昔、繊維業界の日刊紙の記者をしていた頃は、意識してそんなような引き出しを作っていた。
一つ一つについて「各論記事」にしたら大したものにはならないが、似たような傾向のネタをプールしておくと、いざという時に、結構な「傾向記事になる。「まだ大きな動きにはなっていないが、こんなような芽が出かかっているので、今のうちに注目」みたいな記事になるのだ。
その業界紙の本社は大阪にあったのだが、東京支社の私に、時々デスクから名指しで電話が入る。
「おぉい、今日、どうしても 4面の記事が足らんねん。白紙(しろがみ の新聞出すわけにいかんから、何でもいいから、30分でちゃちゃっと 80行ぐらい書いて送ってくれへんか」
1日に大体 2本ぐらいの記事を書いて送り、「さぁて、今日はもうのんびりと資料整理でもしようかな」と思っている夕方近くの時分に、そんな電話が入る。「おいおい、勘弁してよ」と思うが、名指しで頼まれるというのも、信頼されている証拠と思えばありがたい。
というわけで、頭の中の引き出しから使えそうなネタを引っ張り出して、もっともらしい記事をひねり出す。本来なら、もう少し似たような傾向のネタを確保してから、自信を持って言い切りたいのだが、仕方がない、やや早出しの記事になる。フライング気味かもしれないが、うまく当たればちょっとした反響を呼んだりもする。
問題は、近頃は事務的なデスクワークが多くて、ネタを仕入れる暇がないということなのだ。人知れず引き出しの中に溜めておくようなネタというのは、やっぱり自分の足でかせぐしかない。一度ジャーナリストの頭の中で整理されてしまった情報というのは、わかりやすいけれど、「ナマ」じゃない。そういう意味ではつまらない。
ああ、外に出まくって、足でかせいだ情報を吸収しまくりたいなあ。
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コメント
よーし!
そんなときは、焼酎でもがぶがぶ飲んで!
酔い神様降臨で、勢いつけて書いちゃお~!
ソレやった次の朝、自分の記事見て驚くのなんのって!
『あちゃぁ~…』という部分と、『アタクシったらそんなヒラメキあったっけ?』という相反する結果に遭遇できますよ!うーん新鮮!
…そんなのは、アタクシだけですよね。ヒラメキに遭遇することは稀。
…だいたい失敗している方です。
投稿: 乙痴庵 | 2009年4月16日 21:21
私の場合、どうしても頭が悪いクセに(へたな)ロジックを積み重ねて結論にまで至るという、まどろっこしい書き方のため長文になります
雑事が多いこの頃、これでは労力的にも精神的にも負担になっています
対応策として、もう少し短文で、ロジックの中抜きの、例示を少なくしたはしょった作風?にしてみようと思ってはいるのですが、すべて言い尽くさないとフェアで無いような気がするし、自己満足も感じることが出来ないように思う
私も以前は酒を飲んで書いていて、そんな時は異次元の発想や機知がわき出るような気がしましたが、これはアル中の言い訳か? (笑)
投稿: alex99 | 2009年4月16日 22:20
自分も年度当初ということで、何かとばたばたしておりまして、そういう時は、やっぱり感度も鈍ってくるような気がします。
ということで、最近届いたばかりのミニノートを片手に、庭の沈丁花の香りを肴にゆっくり飲むことにします。
結局飲みたいだけだったり。。。(笑)
投稿: 雪山男 | 2009年4月16日 23:59
乙痴庵 さん:
>そんなときは、焼酎でもがぶがぶ飲んで!
>酔い神様降臨で、勢いつけて書いちゃお~!
私も前はほろ酔いでの更新がずいぶんありましたが、最近はあまり酒を飲まなくなってしまいました。
酒代は、10年前の 3割ぐらいになってるかもしれません。
若者同様、「酒離れ」 が進んでいるようです ^^;)
それとは別に、かなり前、枕元にメモ帳を置くと、夢の中で浮かんだ斬新なアイデアを書き留められると聞いて、実行したことがあります。
しかし、後で読み返すと、「なんじゃ、こりゃあ !?」 みたいなものばかりで、まったく使い物になりませんでした ^^;)
投稿: tak | 2009年4月17日 07:20
alex さん:
>私の場合、どうしても頭が悪いクセに(へたな)ロジックを積み重ねて結論にまで至るという、まどろっこしい書き方のため長文になります
>雑事が多いこの頃、これでは労力的にも精神的にも負担になっています
大変にご謙遜ですが、alex さんの文章は、確かに長いですね。長くても一気に読ませてしまうから、内容とレトリックのレベルが高いんですが。
私の場合、新聞記者を長いことやっていたので、とにかく 「短くまとめる」 ということが習い性になっています。
自分の毎日のブログでも、「長すぎるなあ」 と思っています。
論理思考というのは、煉瓦を一つ一つ積み重ねて家を造るようなもので、手間がかかります。
私はある程度直観でババっと書いてしまうので、その辺は短縮できちゃいます。
その代わり、あとで下手くそな突っ込みコメントをされた場合に、軽い気持ちで受けて立てるような、論理武装 (「理論武装」 とは違います) はしておきますけどね。
投稿: tak | 2009年4月17日 07:30
雪山男 さん:
>自分も年度当初ということで、何かとばたばたしておりまして、そういう時は、やっぱり感度も鈍ってくるような気がします。
年度当初というのは、「新年度のスタートの時期」 ではありますが、「前年度の後始末の時期」 という部分もかなり混じり込んでいて、何となくおもしろみがないんですよね。
いずれにしても、心のアンテナだけはきちんと磨いておかないと、つまらないじじいになってしまうので、気を付けてます。
投稿: tak | 2009年4月17日 07:34