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2009年6月22日

ナマ足・ミニスカ、もうダサい?

痛いニュースの "「ナマ足・ミニスカ、もうダサい」 女子高生はロングスカートブーム" というエントリーに、とても興味をもってしまった。

いや、別にナマ足・ミニスカを惜しむとかいう話ではない。ウチは 3人の娘を育てて、ナマ足・ミニスカは身近にいやというほど見てきたから、それはもういいのだ。

私が興味をもったのは、女子高生たちがどんな発想で「ナマ足・ミニスカ」を「もうダサい」と思うようになったかということである。しかも、その発生源が奈良の女子高生というのも、なんとなく奥が深いような気がする。

3人の娘を育てた経験からすると、女子高生のスカート丈は、20世紀末から今世紀初めにいたるまでの間に、どんどん短くなってきたような印象がある。長女が女子高生だったのは平成 7年(1996年)からの 3年間だが、その頃には今ほど短くなかった。ごくフツーのミニスカート丈だったように思う。

ところが、末娘が高校に在籍した平成 3年(2003年)からの 3年間は、それはそれは短いものになっていた。ちなみに次女はその中間的な長さだったように思う。つまり、少なくとも 7年の間に(というのは、多分もっと前からだろうから)、連続的に明らかに違いがわかるほど短くなったのである。

一度、末娘が朝寝坊をして遅刻しそうになった時、車で学校に送っていったことがあるが、その時高校の正門への坂道を上りながら、運転席で目のやり場に困ったことがある。それはもう、エロティシズムとかいうものではなく、「お前ら全員、風呂上がりかよ!」とツッコミを入れたくなるような、ダサダサ感覚にあふれたものだった。

これはもしかしたら、末娘の通ったのが女子校ということもあるのかもしれない。これは個人的な偏見かも知れないが、女子校というのはよほどのお嬢様学校みたいなのは別として、色気もへったくれもなくなる傾向がある。

ちょっと横道に逸れかかったが、ファッションというのは固定化されることはない。絶対にない。どんなファッションでも必ず変化する。ということは、女子高生のスカートというのは、見たところこれ以上短くなりようがないから(なったとしたら股上何センチなんてことになる)、今後は長めの方向にスウィングバックするしかないのである。

問題は、奈良の女子高生が何ゆえに長めのスカートを選択し始めたかだが、件の記事では彼女らは以下のような理由を挙げたとある。

「チョンチョン (短いスカート) はもうださい」
「スカートの形がかわいく見える」
「ポッキー焼け (靴下の跡がつく焼け方) をしたくないから、靴下とスカートをつなげてはく」

なるほど、そろそろミニスカがださく見え始めるサイクルに突入し始めたのだろう。「チョンチョン」なんていう言い方が出てきたからには、それは確実だという気がする。ただ、発信地が奈良というのは、一体どういうことなんだろう。これまでの流行の発信地というのは、大抵東京の山の手とか、神戸とかだった。

奈良から始まったファッションが、はたして全国に広まるのだろうか。あるいは、東京か神戸に飛び火してから(飛び火するとしたら、多分神戸だろうが)、初めて拡大するのだろうか。はたまた、ミニスカと共存することになるのだろうか。例えばギャル系ミニスカと、お嬢様系膝丈に分化するとか。

これはウォッチする価値があるかもしれない。

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コメント

ミニスカよりは、ショートパンツに”ググッ”とくるオッチャンです…。(エロオヤジ!)

ミニスカジョシコーセーのみなさん。階段の途中で一生懸命お尻(スソ)を押さえておいでですが、上がりきった途端に”油断”してはあきまへん。

場合によっては、最上段にて”御開張”となっております。(アンスコみたいなのをおはきになってんでしょ?)
それまでの努力が、文字通り「パァ〜」っとなっておいでですよ。


まったく…。エロオヤジが…。

といいつつ、”冷え”に対しては、将来的に心配です。
ミニスカ下火の傾向で、将来困るかもしれない娘さんが減って行くなら、よい傾向と考えます。

…”よい光景”も、下火か。(だから!このエロオヤジ!)

投稿: 乙痴庵 | 2009年6月22日 19:36

乙痴庵 さん:

>場合によっては、最上段にて”御開張”となっております。(アンスコみたいなのをおはきになってんでしょ?)

ウチの娘たちは、アンスコみたいなものなんて、はいてませんでしたよ ^^;)

そのかわり、冬の極端に寒い日なんかは、埴輪になってました (^o^)

投稿: tak | 2009年6月22日 21:52

そういえば、90年代に一世風靡をしたルーズソックスですが、あれは確か仙台が発祥で、元々は防寒のためだったと聞きます。
女子高生ファッションの仕掛け人と呼ばれる人たちは、案外地方のドメスティックな服飾の流行を追って、それを渋谷あたりに還元しているのかもしれませんね。

うちの娘(小学生低学年)あたりは、寒いといまだに毛糸のパンツ愛用です。(笑)

投稿: 雪山男 | 2009年6月23日 13:54

雪山男さん:

>そういえば、90年代に一世風靡をしたルーズソックスですが、あれは確か仙台が発祥で、元々は防寒のためだったと聞きます。

ルーズソックスは、仙台の大内屋が発祥というとてももっともらしい説と、茨城の水戸が発祥という説の二通りあります。いずれにしても、今となっては確証があるわけではなく、「よくわからない」 というのが真相のようです。

ただ、東京渋谷とか横浜元町とかの発祥ではないというのは確かなようですので、女子校生のファッションというのは、ちょっと興味深い発祥をするらしいということはできそうですね。

>女子高生ファッションの仕掛け人と呼ばれる人たちは、案外地方のドメスティックな服飾の流行を追って、それを渋谷あたりに還元しているのかもしれませんね。

うぅむ、ある程度の規模に達してから仕掛け人が登場するんでしょうね。
タイミングの見極めが大切かも。

>うちの娘(小学生低学年)あたりは、寒いといまだに毛糸のパンツ愛用です。(笑)

可愛い盛りですね (^o^)

投稿: tak | 2009年6月23日 15:23

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