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2009年8月18日

『唯一郎句集』 レビュー #52

今回のレビューは折良く、ちょうど今頃の季節の 2句である。さっさくレビューに入る。

灯籠絵師けふは晴れ晴れと額をもたげ

酒田では、私の子どもの頃はあまり灯籠流しはしていなかったように思うが、お盆の一般的な行事でもあるので、昔はしていたのだろう。だから灯籠絵師はお盆が過ぎるまでは大忙しだっただろう。

お盆が過ぎて、ようやく一息つき、晴れ晴れと額をもたげる様子が目に見える。

ふだん着をいとしめる女に花火が多い夜にて

「ふだん着をいとしめる女」というのは、どういうことだろう。ちょっとしたことでもよそ行きを着たがるわけでもなく、いつも普段の格好でいたいという庶民的な女だろうか。

もしかしたら、これは唯一郎の妻となる女(私の祖母ということになる)だろうか。一緒に歩いていると、あちこちで線香花火をするのが見える夏の夜。

本日はこれにて

毒を食らわば皿まで・・・本宅サイト 「知のヴァーリトゥード」へもどうぞ

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