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2009年8月26日

コピー機のパフォーマンスチャージ

業務用コピー機をオフィスに導入すると、普通は機械購入に伴う支払いのほかに、パフォーマンスチャージというものが発生する。

コピー 1枚当たり 7円とか 8円とかいう料金である。案外知らない人も多いのだが、あれって、コピーする枚数に正比例して料金が発生しているのだ。

私はこれがずっと腑に落ちなかった。コピー機はローンとはいえ、ちゃんと買い取っているのである。自分の会社で買い取った機械を使っているのに、レンタルじゃあるまいし、なんでまた、1枚コピーするたびに、例えば 7円とかを払わなきゃいけないのだ。1ヶ月に 1,500枚コピーすると、10,500円になる。年間だと 126,000円になる。

これだったら、同じビルの 1階とか、筋向かいにコンビニがあれば、そこでコピーすればいい。1枚のコピーに 10円かかったとしても、高いリース料を払わなくていいだけ、ずっと得ではないか。まあ、コピーの度ごとにコンビニに行くというのも、面倒ではあるが。

近頃、このあたりのことをちょっとだけ勉強してみてわかったのは、あのパフォーマンスチャージというのは、コピー代ではなく、保守点検料として支払っているもののようなのである。コピー枚数が多ければ多いほど物理的な動きが大きいため、トラブル発生の確率も高いというわけで、枚数に正比例する形でチャージされているということなのだ。

しかし、これっておかしいと思わないか? 中にはちょっと紙詰まりしたとか、読み取り面が汚れてコピーに線が入るようになったとかで保守要員を呼びつけるオフィスもあるが、その程度の小さなトラブルなら、オフィス内にちょっと慣れたやつがいれば簡単に解決できる。本当に面倒なトラブルが発生するなんて、普通は年に 1度あるかどうかだ。

だったら、保守点検契約を結ばないで完全に自前で運用すれば、パフォーマンスチャージは発生しないわけなのだが、それだと、運悪く大きなトラブルが発生した場合にスポットで修理してもらった際の請求が、めちゃくちゃ高いものにつくらしい。

要するに、あのパフォーマンスチャージは保険みたいなものと考える方がいいようなのだ。コピーする頻度が高いほどトラブル発生の確率が高いから、保険料に相当するパフォーマンスチャージも高くなるような仕組みになっているのだ。

だが、保守点検要員に来てもらうほどのトラブルが発生する確率は、単にコピー枚数だけで左右されるものではない。前述のように、オフィス内にハードに詳しいやつがいれば、小さなトラブルなら自前で解決できる。

そんな事情があるから、パフォーマンスチャージというのは、交渉次第でかなり安くなる。もしかして、あなたのオフィスでずいぶん高いチャージを払っているようなら、一度交渉してみるといい。かなりな経費削減になる。

自動車保険だって、事故を起こさなければ割引率が大きくなるのだから、そのくらいの交渉はして当たり前である。もっとも、コピー機の代理店としては、ちょっとした紙詰まり程度でも呼び出してくれる方が、いかにも保守点検してあげているようで、高いパフォーマンスチャージの説得材料になるようなのだが。

さらに、あなたのオフィスが小規模オフィスで、コピーの枚数なんて 1ヶ月に 500枚程度なんてことだったら、大げさな業務用コピー機なんていらない。家庭用に毛の生えたようなスモールオフィス用の複合機で十分なことが多い。

これだと、せいぜい 5万円台で購入できて、保守契約なんていらない。何かトラブルがあったら、販売店に持ち込めばいい。保証期間内だったら、無料で修理してもらえる。

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コメント

私は職場の配置でコピー機の前にいるので、いつの間にかコピー機の担当的なポジションになっています。(笑)

最近は環境に配慮して、内部資料は両面使用でして、裏面のインクによる紙詰まりが頻発します。
そのたびに、席を立って紙詰まりの除去をするのですが、本当に内部で詰まってしまい、にっちもさっちもいかないことも多いです。
そのたびにサービスを呼ぶので、ひょっとすると元は取っているかもしれないなぁと、請求書を見ながら思ってしまいます。
ただ裏面利用って本当にエコ?っておもってしまいますが。

投稿: 雪山男 | 2009年8月26日 12:26

パフォーマンスチャージは保守会社にとっては儲かるビジネスモデルですよ。ぼろもうけです。ユーザーはいちいち一枚6円のうち保守料金が4円なんて気にしてませんから。年間20万枚プリントするユーザーも有ります。すると年間80万も保守料金を払っているわけです。スポットでやったら多分、50万くらいですね。その差額が濡れ手に粟の部分です。

このようなヘビーユーザーに対してはマシンなんてタダであげても利益はたっぷり出ます。
これが パソコンだとさらに儲けが膨らみます。(素人が手出しできない部分が多いのでぼったくり価格になります)

スモールオフィスではコンビニでコピーとるのが最善です。オフィスにコピー機を置くなんてハイヤーを常時オフィスの前に待たしておくようなものです。

雪山男さん
おっしゃるとおり、紙の両面使用なんて総合的にはエコでも何でもありません。そもそも両面使用を想定して機械を作っていませんので。機械の中で紙を反転させて両面プリントするのは構いませんが、一度プリントされた用紙を機械に再セットはするのは故障の元です。ある電力会社は、エコを謳い用紙の両面使用を徹底していますが、それによりトラブル多発、年間の修理代がマシン1台で100万に達してます(マシン価格が30万位)。出張修理回数が多分30回、車の走行距離が一回20キロとして600キロ、エコではありません、偽善ですね。

投稿: 偽浜っ子 | 2009年8月26日 13:42

雪山男 さん:

>ただ裏面利用って本当にエコ?っておもってしまいますが。

あれは本当にトラブル頻発の原因です。

オフィスでは、一度使用した紙はメモ用紙にするのが一番だと思っています。
ただ、そんなにたくさんメモなんてしないので、いつも片面印刷の紙の山になります。

私の家庭では、台所のフライパンや食器の油拭きに使っています。
洗う前にきれいに拭いてしまうと、洗剤と水の使用量が圧倒的に少なくなります。
いわゆるウェス代わりですね。

投稿: tak | 2009年8月26日 14:06

偽浜っ子 さん:

>パフォーマンスチャージは保守会社にとっては儲かるビジネスモデルですよ。ぼろもうけです。

そうなんでしょうね ^^;)」

>スモールオフィスではコンビニでコピーとるのが最善です。オフィスにコピー機を置くなんてハイヤーを常時オフィスの前に待たしておくようなものです。

私んち (SOHO)では、ブラザーの FAX 付き複合機、それも小規模オフィス用の Justio シリーズではなく、家庭用の MyMio を使い始めました。これで十分です。

ただ、ブラザーはカラー印刷があまりきれいじゃないので、写真印刷用にキャノンかエプソンの安物を買い足そうかなと思っています。
それでも、2台合計で 5万円以下なので。

投稿: tak | 2009年8月26日 14:13

まさしくその通りだと思います。しかし、紙の枚数が減らない。パソコンで見れるデータも必ず印字してファイリング。オフィスの紙消費量は増えるばかり。

手書きだった頃は、修正に修正を重ねコピーしたものですが、今は、下書きで印字、修正で印字、本チャンで印字、字が薄いだのラインが気に入らないだので、更に修正。紙がもったいない。

紙がもったいないという理由で、裏面を使うわけですが、不要な面に×印でもくれればいいのに、そのままカセットへ投入。それが、緊急のFAX連絡とかだったら、不要紙とは思わず、大騒ぎというような図式が、うちの事務所で展開されたばかりでした。

投稿: やっ | 2009年8月26日 21:26

やっ さん:

>紙がもったいないという理由で、裏面を使うわけですが、不要な面に×印でもくれればいいのに、そのままカセットへ投入。それが、緊急のFAX連絡とかだったら、不要紙とは思わず、大騒ぎというような図式が、うちの事務所で展開されたばかりでした。

そういうことが、たまにありますね。
確かに、人騒がせであります。

前に、月次決算を印刷したら、たまたま裏面が前月の月次決算で、頭の中が ???? になったことがありました ^^;)

投稿: tak | 2009年8月26日 23:52

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