関東甲信の梅雨明け、修正されず
気象庁は昨日、「平成 21年の梅雨入り・明けと梅雨時期の特徴について」という報道資料を発表した。(参照)
それによると、関東甲信地方の梅雨明けは、当初の発表通り、7月 14日(実際には「ごろ」というのがついているが)で確定されてしまったようなのである。意外だなあ。
今年の夏は、7月 14日に梅雨明けが宣言されて、その日の前後 3日間は確かに晴れたものの、その後は、4~5日降っては 1日晴れるという繰り返しで、梅雨が明けたなんていう実感はほとんどなかった。世間でも「戻り梅雨」なんて言われていたのである。
私としても、7月 15日の記事で、梅雨明け宣言は早まってしまったんじゃないかと、疑問を呈している。そしてさらに、8月 3日の記事で「多分、気象庁はデータを修正することになるだろう」と書いている。ところが、気象庁は一度発表してしまったものを修正しようとはしなかったようなのだ。案外頑固なところがある。
というわけで、今年の夏ははっきりしないうちに、というか、気の晴れないうちに既に終わりかけているのである。今日の東京の天気予報でも、最高気温は昨日より 7度も低い 25度にしかならないとある。
ただ、25度といえば、痩せても枯れても「夏日」である。これで涼しいと感じるのは、やはり夏が終わって秋に向かっているからだ。春から夏に向かっている頃の 25度といえば、ちょっぴり夏に向かう暑さを感じさせたものである。
人間の体というのはおもしろい。同じ気温でも暑く感じたり涼しく感じたりする。要するにベクトル的な要素が大きいようなのだ。例えば、片手をしばらく氷水に浸してから、両手を室温の水に浸すと、それまで氷水に浸していた方の手には、ぬるま湯のように感じられる。同じ水に対して、同じ人間が同時に別の感覚を得てしまう。
こうした錯覚を人生全般にうまく使うと、世の中は結構楽しいものに感じられたりする。
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