近頃、日の暮れるのが早いので……
昨日は東京の最高気温が 10度を下回ったようで、真冬の気温になった。私も今シーズン初めてコートを着て外出した。
寒さを感じるのは気温のせいばかりではない。近頃めっきり日が短くなった。4時半頃にはすっかり日が暮れて、5時にはもう真っ暗である。帰り道が寒々しい。
今月末から来月の中頃にかけてが、一年で一番日の暮れるのが早い時期である。それを越えると日の入りは段々遅くなって、一見すると日が延びたように感じられる。実はそれ以上に日の出が遅くなって、トータルでは冬至が一番日の短い日ということになるのだが。
今の時期の東京の日の出、日の入りの時刻は、国立天文台のこちらのページに行くと、一目瞭然でわかる。本日の日の入りは 16時 32分と、辛うじて午後 4時半より後だが、勤労感謝の日の 23日には 16時 30分ちょうどになり、29日から来月の 13日までは、ずっと 16時 28分に日が沈む。
そして、14日からはだんだん日の入りが遅くなり、冬至となる 22日には、16時 32分が日の入りとなる。つまり冬至の日は 11月末から 12月中旬にかけての頃より、日の沈むのが遅い。それも、4分も遅いのである。クリスマス・イブには、5分も遅くなる。つまり、なんとなく日が長くなったような気になれる。
しかし、実際には前述の如く、日の一番短いのは冬至になる 22日である。それは、日の出がさらに遅くなっているからである。
本日の日の出は 6時 21分だが、冬至の日は 6時 47分にならないと日が昇らない。いくら日の入りがゆっくりになっても、日の出がそれに輪をかけて遅いのだから、やっぱり冬至が一番日が短いのである。
そして、早起きの人は実感として知っていることだが、冬至を過ぎても日の出は少しずつ遅くなる。大晦日の日は 6時 50分にならないと日が昇らないし、年が明けて 1月 2日から 14日までは、 6時 51分まで待たなければならない。松の内 (しかも関西流の松の内) というのは、夜明けが一番遅い時期である。
ところが冬至が過ぎてしまうと、日の入りも遅くなる。日の出が遅くなる以上にどんどん遅くなる。1月 10日には、日の入りが 16時 45分となり、25日には、ついに 17時まで日が沈まないということになる。そして 2月 4日の立春には、17時 11分が日没となる。まだまだ寒いが、日の長さは実感される頃になる。
つまり、日の出と日の入りは、冬至を境に対称的に早くなったり遅くなったりするわけではない。まず、日の暮れるのがゆっくりになるということが、冬至の前に感じられるようになる。これは、地軸の傾きによるというのだが、詳しいことは私もよく知らない。
要するに、今が一番日の暮れるのが早くなるのが実感される時期で、なんとなくもの悲しくなってしまうのである。しかし、来月の半ばを過ぎれば少しは夕方が長くなり、クリスマスもいよいよ近付いて、急に心が浮き浮きし出す。もう少しの辛抱である。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- 2024年が最も暖かい年になる確率が 97% だそうだ(2024.09.18)
- 残暑は 10月中旬まで続くんだそうだ(2024.09.13)
- あと 1週間は、暑さに耐え続けなければならないようだ(2024.09.11)
- 戦争なんかより温暖化対策だよ!(2024.09.07)
コメント
なんと。
>日の出と日の入りは、冬至を境に対称的に早くなったり遅くなったりするわけではない。
そうだったのかぁ! 自分が知らなかったから言うわけではないけど(汗)、これ、知らない人多いのでは?
日没の時分にはほとんどの人が起きているから、「日が暮れるのが早くなった/遅くなった」を意識する人は多いけど、日の出の時分には(真冬でも)起きている人がそれほど多いわけではないから、あまり意識しないかもしれませんね。やはり朝ジョグを習慣化しようかな。
投稿: 山辺響 | 2009年11月20日 09:51
山辺響 さん:
>そうだったのかぁ! 自分が知らなかったから言うわけではないけど(汗)、これ、知らない人多いのでは?
「知ってる、知らない」 よりも、意識していない人が多いのかもしれませんね。
投稿: tak | 2009年11月22日 21:45