「辺野古」 を巡る冒険
米軍普天間飛行場移設問題で、「辺野古」という地名が大いに有名になってしまった。新聞などで活字になっている分にはいいが、ラジオやテレビのニュースだと、ちょっと困る。
女子アナがすました顔で「へのこ」なんて言うのを聞くと、私なんか純情だから(?)、ちょっとどぎまぎしてしまうのである。
とくに、昨日のニュースなんかで、「鳩山首相は官邸前で記者団の質問に答え、『ヘノコは生きている』と語りました」なんて、女子アナにしらっとした顔で言われると、どうしていいのかわからなくなってしまうのである。
落語の小咄に「塀の子」というのがある。商家の娘が庭で行水をしていると、塀の節穴からそれを覗く不心得者がいる。そいつはついにガマンできなくなって、自分のナニをその節穴に突っ込んでしまう。
庭で行水している娘はおぼこなので、急に塀から突き出されたものが何だかわからない。そこで世話をしてくれている女中に、あれは何かと聞く。聞かれた女中はあからさまには答えられないので、苦し紛れに「お嬢様、あれはキノコでございます」と言う。
「初めて見るキノコだわ、一体、何というキノコなの?」
「はい、普通は木から生えるので 『キノコ』 と申しますが、あれは塀から生える珍しいものですので、『ヘイノコ』と申します」
というわけで「へのこ」にかけたオチなのであった。
愛知県小牧市の田縣(たがた)神社の豊年祭(参照)は、通称「ちんこ祭」と呼ばれ、さらに極めると「へのこ祭」 とも呼ばれる。まあ、「へのこ」とはそう言う意味で使われたりすることもある名詞ということで。
ただ、沖縄の辺野古は辺野古で由緒ある地名なのだから、「辺野古」の文脈では、余計な邪念は捨て去らなければならない。
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コメント
沖縄には「漫湖」という湖ならぬ池がありますよね。
通りがかりに地元の子供がその名前を連呼しているのを聞いてそわそわしてしまった記憶があります。
投稿: garaika | 2009年12月 5日 11:37
garaika さん:
>沖縄には「漫湖」という湖ならぬ池がありますよね。
おっとっと ^^;)
「レマン湖」どころじゃないですね。
佐渡島に 「加茂湖」 というのがありますが、これもちょっと …… ^^;)
理由は、私の昔の記事をご参照ください ↓ こちら
http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/y_cracks/yc03/c32.htm#h150223
投稿: tak | 2009年12月 5日 21:56
話がつまらなくなってしまうのですが、本来の発音では、「へのこ」ではなく「ひぬく」になるようなのです。たとえば「二見情話」という沖縄民謡のヒット曲(これは戦後の唄ですが発音は昔ながらのウチナーグチです)にも、「ひぬくざちひらぬ ぬぶいくだいよ(辺野古崎坂の上り下りよ)」という歌詞があります。
「二見情話」で検索するとYoutubeの動画などもありますので、よろしければどうぞ。
投稿: 山辺響 | 2009年12月 8日 18:22
山辺響 さん:
>本来の発音では、「へのこ」ではなく「ひぬく」になるようなのです。
なるほど。
「ひぬく」 をヤマト発音にそのまま変換したんですね。
投稿: tak | 2009年12月 9日 11:13
沖縄土産は、“漫湖”の“ちんすこう”に決定。
投稿: 乙痴庵 | 2009年12月11日 12:28
乙痴庵 さん:
>沖縄土産は、“漫湖”の“ちんすこう”に決定。
そこまできたか ^^;)
投稿: tak | 2009年12月11日 14:14