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2009年12月18日

小沢一郎を首相に

今日、車で取手駅近くに借りた駐車場まで向かう間、ラジオを聞いていたら、「鳩山さんと小沢さん、首相にふさわしいのはどっち?」 という聴取者アンケートがあった。

最近、小沢さんのゴーマンさと、鳩山さんのフラフラぶりがあまりにも対照的に目立つことから、こんな企画になったのだろう。

で、その結果は詳しい数字は覚えていないが、鳩山さんがふさわしいという答えが、40数パーセント、小沢さんを押すのは、30%そこそこで、鳩山さんの勝ちだった。ただ、勝った鳩山さんでも半数に達していないというのが気になるところではあるが。

寄せられたコメントで目立ったのは、「小沢さんは裏でいろいろやるタイプだから、首相にはふさわしくない」「小沢さんは、あの顔が不愉快」 という、鳩山支持というよりは小沢不支持(というか、小沢嫌いか?)のコメントだった。

なるほど、確かによくわかる。実感である。「裏でいろいろやる」 のが得意な小沢さんは今、民主党幹事長という、首相よりはずっとふさわしい適職に就いているので、ずいぶん大活躍(?)をされているわけだ。私なんか、ちょっと不愉快に思うけど。

で、この不愉快さはどうすれば払拭されるだろうといろいろ考えた結果、「小沢一郎を首相にする」というのが最良の結論だと思うようになったのだ。

小沢さんがあんなにも水を得た魚のように大活躍するようになったのは、あまりにもぴったりの地位に就きすぎているからである。党幹事長という役職にあんなにも向いた政治家というのは、他にないだろう。

だったら、その適職から外せばいいのである。そして、ふさわしくないと思われる首相にしてしまえばいいのだ。小沢さん、民主党代表だった頃は、以前とは人が変わったようなソフトさを前面に出して、ずいぶん低姿勢だったじゃないか。

首相にしてしまったら、きっと今のようなゴーマンさは抑えに抑えて、また低姿勢に戻るだろう。首相の地位であんな態度だったら、いくら何でも世間と世界が黙っていないから、いやでもソフト路線に戻らざるを得ない。

小沢さん、そんな本来の自分でない路線を強いられたら、多分ストレスがたまってしょうがないだろう。ただでさえ持病をかかえてしょっちゅう病院の世話になっているのだから、あのエネルギーはかなりそがれてしまうだろう。

その程度で、ソフトに大人しくしてくれている方が、せっかく「政策本意」を旨とする民主党なのだから、他の議員たちだって動きやすいに違いない。現状は「政策本意」というより「選挙本意」のシバリがきつすぎるように思えるもの。先の総選挙で民主党に投票した有権者の多くは、あんな風な体育会系の雰囲気を期待したわけじゃないだろう。

というわけで、私も小沢さんは首相にはふさわしくないと思うが、だからこそそのふさわしくない地位につけて、ストレスまみれの籠の鳥にしてしまうか、暴走を誘って失脚してもらうのが得策だ。

ここは、鳩山さんに早めに退陣してもらい、あとは代表戦に誰も立候補しないで、「ここはもう、小沢先生しかいない」と、口々にはやし立て、究極の褒め殺しをしてもらいたいものなのである。

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コメント

小沢さんの職業欄は、“与党幹事長”なんでしょうね。

 舛添さんのキビキビした会見の中でも、小沢さんのことをベタ褒めしてましたね。
 舛添さんが“自由党”でも立ち上げて、自民党が…、(長文のため中略)、舛添政権になっても小沢さんはやっぱり幹事長なんでしょうねぇ。
 

投稿: 乙痴庵 | 2009年12月24日 12:53

乙痴庵 さん:

>小沢さんの職業欄は、“与党幹事長”なんでしょうね。

長らく「失業」してたんで、ようやく天職に復帰して、よほど嬉しいいんでしょう。

桝添さんもいろんなことを言う方ですね。

投稿: tak | 2009年12月24日 13:26

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