小沢さんの性格は直ってなかった
出張先の大阪のビジネスホテルで、朝出がけに、民主党小沢幹事長の記者会見の様子を見た。
例の宮内庁羽毛田宮内庁長官の「一ヶ月ルール」発言に対し、猛烈に怒りまくっている会見である。いやはや、確かにえらい剣幕で怒りまくっている。
ただ、会見の様子をみた率直な感想を言わせてもらうとすれば、「小沢さん、ずいぶんエラソー過ぎるんじゃないの?」というところだ。もっと言わせてもらえば、「時々こんなになっちゃうから、この人からは人が離れて行ってしまうんだろうなあ」ということだ。
小沢さん、「1ヶ月ルールって、誰が決めたの?」なんて言っていたが、まるで小学生のような発言だと、私は思った。「そんなの、いつから決まってるの? 昭和何年、何月何日、何時何分何十秒?」と付け加えると、ものすごく感じが出たかもしれない。
すべての慣習というのは、誰が決めたともなく決まっているのである。誰がいつ決めたかわからない慣習なんて遠慮なく破ってもいいんだということなら、世の中の秩序は保てない。何でもかんでも成文法にしなければならないとなったら、堅苦しくてしょうがない。
それから、小沢さんは天皇の憲法第七条の、天皇の国事行為についてエラソーなことを言っている。「国事行為は内閣の助言と承認で行われる」 と言っているわけなのだが、ちゃんとよく読むと、但し書き付きなのであって、その国事行為とは、「左の国事に関する行為」 と、10項目に規定されている。面倒だが、挙げておく。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。
つまり、以上の 10項目は、天皇陛下は内閣の助言と承認で行うのであって、それ以外の行為もすべてそうだとは書かれていない。中国から来た 「次期国家主席」との会談まで、内閣の助言と承認でごり押しされてもいいとは、書かれていないのである。
というわけで、私は小沢さんというのは、ずいぶん子どもっぽい人だなあと、改めて認識してしまったのである。性格というのは、なかなか直らないものだ。
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コメント
ちょっと話がずれてしまって申し訳ないのですが、takさんのご意見がお聞きしたいのでコメントを書きます。
私が会見をみててちょっとびっくりしたのは、小沢さんが陛下の気持ちを勝手に推測して、「天皇陛下ご自身に聞いてみたら、手違いで遅れたかもしれないけれども、会いましょうと、必ずそうおっしゃると思うよ。」みたいなことをいっていたのですが、それってあのぐらいの世代の人の価値観では、かなり不敬というか畏れ多いというか、ちょっと聞いててどきどきしてしまったのですが、どう思われます?お返事いただければうれしいです。
投稿: ぴろかす | 2009年12月15日 17:55
ぴろかす さん:
>小沢さんが陛下の気持ちを勝手に推測して、「天皇陛下ご自身に聞いてみたら、手違いで遅れたかもしれないけれども、会いましょうと、必ずそうおっしゃると思うよ。」みたいなことをいっていたのですが、それってあのぐらいの世代の人の価値観では、かなり不敬というか畏れ多いというか、ちょっと聞いててどきどきしてしまったのですが、どう思われます?
年代ということで一概に言うことはできないと思いますが、私の感覚としては、
1.「天皇陛下ご自身に聞いてみたら」ではなく、「お伺いしたら」ぐらいの言い方はしてもらいたかったなあと思いました。
2.「必ずそうおっしゃると思うよ」とは、ずいぶん僭越なものの言い方で、「おっしゃっていただけるのでは」ぐらいの言い方はしたいなあと。
3.ほかの部分でも、ずいぶんあっけにとられるような、ぞんざいな言い回しが目立ちました。
というところです。
投稿: tak | 2009年12月15日 19:01
そうですよね、仮に、「国事行為」が憲法が示している10項目に限定されないとすると、その範囲が際限なく広がってしまう。
その程度の道理も弁えぬ小沢さんが、エラソーに「憲法を読みなさい」とは。
当分選挙はありませんから、彼の傲慢モードもしばらくは続くのでしょう。
いや、傲慢なのは別に構わないのですが、自己や自派閥の利益のために、平気で国益を損なって廻っているのは本当にけしからぬ話です。
投稿: Adrienne | 2009年12月15日 20:29
takさん、ありがとうございます。
新聞はおろか、ネットニュースすら見てない浅慮の民です。(千慮…忙中十慮ぐらいあれば…)
正直、小沢尊師がどうあれ、宮内庁が異を唱えることに真っ向意見する姿勢には、それこそ異を唱えたい気分です。
決して、天皇陛下万歳ではありませんが、神主の家系と、会津藩士の子孫の混血という身上、ただ『政治的決断』では済まされません。(わっはっは)
しかも、小沢尊師のいう憲法解釈をソノトーリ!とは思えず、なんだか形容しがたい違和感を感じておりましたところ、上記事の如く道筋をつけてくださいましたこと、心より御礼申し上げます。
『政治的判断』だからゴーマン(強引)に行く。かつての“自民党幹事長”復帰なりか?
(スンマセン。毎度お馴染み…、メートル上がってます!)
投稿: 乙痴庵 | 2009年12月15日 23:06
こんにちは。
天皇陛下に拝謁することの価値について、外国(中国も含めて)では高く評価されているのだなぁと思いました。
そんな貴重な日本の皇室の権威を、小沢さんや鳩山さんは貶めているように感じました。
記者会見でも、陛下におきましてはご多忙中にも関わらず御無理をお願いして恐縮です。
せめてこれぐらいの前置きがあってしかるべきと思いました。
日本国民が畏敬の念を陛下に抱いているからこそ象徴としての地位があるのに、
自分(達)が皇室をコントロールしているのだとアピールする言説は、
その地位そのものを否定しているようにも感じました。
投稿: ちくりん | 2009年12月16日 10:23
天皇陛下を筆頭とする宮家の方々への畏敬と、皇室制度の希少性の価値。
その両方を貶める会見だったように感じました。
せめて政治家として、皇室の価値を下げるような真似だけはして頂きたくないですね。
あの会見以来、私の中では小沢さんの株は大暴落です。もともと高かった訳でもないですが…(-公-`;)
気候・経済・政界と寒々しい日々が続きますね。春が恋しいです。
投稿: みぞれ* | 2009年12月16日 11:15
Adrienne さん:
>いや、傲慢なのは別に構わないのですが、自己や自派閥の利益のために、平気で国益を損なって廻っているのは本当にけしからぬ話です。
いやはや、最近はめっきり腰が低くなったなんて言われてましたが、直りませんね。
何が国益かは意見の分かれるところとしても、あれでは、前の選挙で民主党に一票を投じた人でも、引いてしまいます。
投稿: tak | 2009年12月16日 17:50
乙痴庵 さん:
>『政治的判断』だからゴーマン(強引)に行く。かつての“自民党幹事長”復帰なりか?
まったく、あれではね。
憂慮していたことが、もう表れたという気がします。
投稿: tak | 2009年12月16日 17:53
ちくりん さん:
>日本国民が畏敬の念を陛下に抱いているからこそ象徴としての地位があるのに、
>自分(達)が皇室をコントロールしているのだとアピールする言説は、
>その地位そのものを否定しているようにも感じました。
本当に困ったもので、右の方の人たちが騒いでますけど、無駄に刺激しちゃったようなものだと思いますよ。
投稿: tak | 2009年12月16日 17:56
みぞれ* さん:
>あの会見以来、私の中では小沢さんの株は大暴落です。もともと高かった訳でもないですが…(-公-`;)
小沢さんに関しては、前からいろいろ書いてますけど、やっぱり、この程度のオッサンだったかという感じですね。
投稿: tak | 2009年12月16日 18:00