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2010年1月25日

シナプスがつながった感

heis101 さんの Tweet からのリンクで、「邪念草」というブログの 「なぜ勉強ができないか」というエントリーを読んだ。このブログでは、その理由をとてもシンプルに結論づけていて、「勉強ができるかどうかは興味が持てるかどうか。以上」と言い切っている。ずいぶん潔いことである。

で、Twitter の中でも、「点」が「線」になるとかいう話題で少し盛り上がっていた。まてよ、私もそれと似たようなことを書いたことがあるなあと思いつつ、自分の過去記事を辿ったら、"「知ること」 の醍醐味" という記事が見つかった。私はこの 3年 3ヶ月も前の記事で、次のように書いている。

「知ること」の醍醐味は、いくつかの知識の断片でしかなかったものが、たった一つの新たな知識によって、突然、美し「体系」 に姿を変えてしまったりすることだ。

(中略)

「知の醍醐味」を知るためには、断片的な知識はできるだけ多くあった方がいい。一見無関係に思われるそれらの知識の断片が、一瞬にしてバチバチっと関連付き、見事な体系となるのだから、知識が多ければ多いほど素晴らしいダイナミズムを表現できる。

とまあ、こんなことを書いているのである。この醍醐味を知ってしまったら、「興味が持てるかどうか」 どころじゃない。もう、抜け出せない境地にはまりこんでしまうのである。「点」が「線」になる程度で満足しちゃいけない。「面」になるなんていう言い方もあるだろうが、それでも物足りない。「体系」にまでならなければつまらないではないか。

で、私も少しそれ関連で Tweet してみたのだが、それは言い換えると、「シナプスがピッとつながった感」ということだ。長いんで、以後は 「つながった感」と省略させてもらう。この「つながった感」が大切で、それがないと一歩も前に進めないのだ。いや、無理に進めば進めるかもしれないが、それじゃ全然楽しくないのだ。

「つながった感」もないのに進んでも、それは単なる「詰め込み」だから、すぐに忘れてしまう。忘れてしまえばそれっきりで、何も残らない。だから、凡人は「勉強なんて役に立たない」と思ってしまうのだ。

と、こんなところまで考えて、自分のことを思い返してみると、近頃、この「つながった感」が希薄なことに気が付いた。まったくないわけじゃないが、それはもう、得意分野の延長線上でちまちまとつながっているだけのような気がする。だから、思いっきり新鮮に「ピッと」つながったという「つながった感」じゃないのだ。

年とると、まったく新しい分野に挑戦して「つながった感」を得るというのがおっくうになる。お馴染みマターだと、いくらでもどんどんつながっていくが、それはある種のデジャヴゥでしかない。新鮮じゃないのだ。

だから、おっくうでも少しは新しい分野に興味をもって、新しい「つながった感」を獲得しないと、ボケてしまいそうな気がするのである。「興味が持てるかどうか」というより、「つながった感」の醍醐味を知っていて、「また、あいつを味わってみたいな」と思えるかどうかなのだと、私は思ってしまうのだよね。

 

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コメント

好奇心旺盛、新しいもの好きなのも、案外悪くないってことですかね。
その点では、私はボケないで済みそうです・・・?
(まだまだ分からん!と陰の声)
関係ないかも知れませんが、人は皆、死の瞬間にそれまでの全人生の記憶が繋がって、美しいかどうか知りませんけど、一つの体系として知覚されるようですね。
人生最後にして最大の知のダイナミズムかも・・・。

投稿: Mikio | 2010年1月25日 21:04

ボケッぱなしのアタクシは、どーしたらいいんですかぁ!
なんて、吠えてみることも、シナプス放出大作戦!


余り役に立たないことを“ひけらかす”タイプですから、たまに“いーかんじ”の活躍をしたときの、『所在のなさ』ときたらぁ。


…今後ともよろしくお願い申しあげます。

投稿: 乙痴庵 | 2010年1月25日 23:11

Mikio さん:

物好きは、ぼけないです。きっと。

これまで気付かなかったところにじっと注目するとか、ちょっとしたことに新たな意味を見出して感動するとか…

そんなところをはたから見ると 「呆けちゃったかな」 と思われるかもしれませんが、当人は冴え渡ってるような気がしたりして。

>関係ないかも知れませんが、人は皆、死の瞬間にそれまでの全人生の記憶が繋がって、美しいかどうか知りませんけど、一つの体系として知覚されるようですね。
>人生最後にして最大の知のダイナミズムかも・・・。

そのダイナミズムを喜んで味わいたいものですね。

投稿: tak | 2010年1月26日 01:00

乙痴庵 さん:

>ボケッぱなしのアタクシは、どーしたらいいんですかぁ!

わはは (^o^)
乙痴庵 さんのボケは、本当に呆けてしまったらできないワザですから。

>余り役に立たないことを“ひけらかす”タイプですから、たまに“いーかんじ”の活躍をしたときの、『所在のなさ』ときたらぁ。

アイデンティティの危機にさらされますか (^o^)

投稿: tak | 2010年1月26日 01:02

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