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2010年1月 5日

「暖冬」というのは、いよいよ怪しい

エルニーニョだから、この冬は気象庁の季節予報通りに暖冬になるものだとばかり思っていた。

ところが、気象庁の季節予報は、1月 2日から 2月 1日までの平均気温がしっかりと「低め」に予想されていて、北海道以外は地図がブルーっぽくなっているではないか。(参照

昨年の 11月 24日の「暖冬傾向という予報なのだが」という記事で、私は 「11月になってからというもの、寒暖の差が激しくて、結構寒い日が多い。気象庁の予報は当たるんだろうか」と疑問を呈している。

その後、12月になってからは結構な寒暖の差で「寒いんだか、暖かいんだか、わけわからん」なんて言っているうちに、年末からはずっと寒い。今日にしても、関東は日中だけは暖かかったが、夕方からはぐっと寒くなってきた。

これまでも、季節予報は当たらないと何度も指摘してきた。当たる確率は 5割を少し切っているという。つまり、当たらない確率の方が少しだけ高いのだ。ただ、まったくはずれまくっているわけでもないので、「気象庁の言うのと逆だと思っていればいい」というわけにもいかないところがつらい。

こんな「当たるも八卦当たらぬも八卦」というレベルの予報なら、出してくれない方がまだましとみることもできるが、それでも人間というのは、何らかの目安というか、拠り所というか、そんなものを必要としているので、一応、季節予報というものを意識している。信じているわけじゃないけど。

そして、当たるか当たらないかわからない程度のものでも、ずっと長い間継続してくれれば、少しは精度が上がるんじゃないかと期待しているのも確かである。だが冷静に見れば、長期予報の当たる確率が 7割ぐらいになるなんてことはあり得ないんだそうだ。せいぜい 6割弱程度になればいいなあという世界らしい。

まあ、自然界のことだから、小さな変動要因が多すぎて 3ヶ月先の天気なんて誰にもわからないということなのだろう。それだけに、気象庁だって季節予報は「確率」という手法を使ってどうにでも逃げられるようにしている。あまり鵜呑みにしないでおけばいいだけのことなのだろう。

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