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2010年3月17日

たくらんけ

いやはや、年度末の忙しさが続いていて、まともな更新ができない。えらいことである。

というわけで、今日は軽い話題。「馬鹿者」のことを庄内でなんというかというお話である。東日本を中心に、全国的に通じるのが「馬鹿」で、関西では「阿呆」という言い方の方が勢力があるかもしれない。

このほかでは、「間抜け」も一般的だ。「あほ、ばか、まぬけ、おまえのかあちゃんで~べそ」なんていうのが、子供の頃の悪口の定番だった。さらに、名古屋を中心に東海地方では「たわけ」が俄然目立つ。

馬鹿、阿呆、間抜け、たわけというのが、日本の悪口の四天王といっていいかもしれない。そしてこのほかに、わが故郷の庄内拓明地方では「たくらんけ」というのがある。これは実際の使用場面ではもちろん訛るので「たぐらんけ」ということになるが、ニュアンスとしては、愛嬌のある馬鹿者という感じだ。

試しにネットで調べてみたら、北海道でも「たくらんけ」という言葉は使われるらしく、「たくらんけどっとこむ」というサイトがある。北海道の方のサイトで、北海道弁として紹介されている。北海道には東北から移住した人が多いから、庄内弁もけっこう移植されているようなのだ。

ちなみに、「たくらんけ」の語源は、さっぱりわからない。本当に想像もつかない。わかる方がいたら、教えて頂きたいぐらいのものだ。

 

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コメント

私のリンクさんに「takranke」さんというHNの方がいらっしゃいます
ドイツ語が堪能な方なので、多分ドイツ語か?と思っていたのですが、ひょっとすると、これかな?
今度聞いてみましょう


投稿: alex99 | 2010年3月18日 02:11

alex さん:

>私のリンクさんに「takranke」さんというHNの方がいらっしゃいます

その方は、私の患者さんです。

冗談はともかくとして、本文で紹介した 「たくらんけどっとこむ」 の方とは違うんでしょうか?

投稿: tak | 2010年3月18日 10:43

「たくらんけ」の語源について、新潮文庫の「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路」という本に考察がしてあったと思います。ぜひご一読ください。歴とした日本語です。
この本はいわゆる「あほ」「ばか」と同様のニュアンスで用いる言葉の全国的な分布を明らかにしているもので、著者は関西を中心に放送されている「探偵ナイトスクープ」のディレクターをされていた方です。なぜこの本を書くに至ったかについても紹介されています。
この本を読んで、日ごろ何気なく使っているコトバにも、文化的な背景があるんだということを再認識しました。

ちなみに、私の育った播州(赤穂浪士などのあの播州です)では東京の人から見れば関西と思われがちですが、「あほ」とは言わず、「だぼ」と言います。
ひと山越えて岡山に入るとガラッと変わって「あんごう」と言います。さらに北に行って鳥取に行くと、「だら」「だらず」と言います。

投稿: Kaz | 2010年3月19日 14:05

Kaz さん:

>「たくらんけ」の語源について、新潮文庫の「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路」という本に考察がしてあったと思います。ぜひご一読ください。

おもしろそうですね。
今日、書店で探してみてなかったら、Amazon に注文してみようと思います。

ありがとうございました。

投稿: tak | 2010年3月19日 16:45

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