参院選が来るらしいけど
何月何日になるのかは知らないが、今夏に行われることだけははっきりしている参院選挙。民主党の小沢幹事長は、2人区には複数候補を立てるなどとやたら強気だが、こんな状況では単独過半数を確保するなんて、無理なんじゃなかろうか。
連立政権の内部はおろか、民主党の中もかなりバラバラで、「おいおい、大丈夫かよ」と言いたくなる。
最近発表された高速道路の新料金体系にしても、小沢さんが「これじゃダメだ!」と言った途端に、小沢さんの言うことならなんでも聞いちゃう鳩山首相が、さっさく「見直しを行う」と言い出した。ところが当事者の前原国交相は、「現段階では見直しは行わない」と延べたという(参照)。
前原さんとしては、そりゃあ、仲の悪い小沢さんに一言イチャモンをつけられたぐらいのことで、「済みません、見直します」というわけにはいかない。その気持ちはよくわかる。ただ、こんなことやってたんでは「民主党、ダメじゃん!」と言わざるを得ないではないか。時間が経つにつれて、どんどんボロが出始めた。
ところが、一方の自民党は自民党で内部崩壊状態である。これまでまとまっていたのは「政権党のうまみ」という要素に群がっていただけというのが、バレバレになってしまった。それを失った途端に求心力がこんなにもなくなるなんて、現金なものである。
新党がボロボロ誕生して、小選挙区制による二大政党システムなんてのは、どこの国の話だかわからなくなってしまった。アングロサクソン的に白黒はっきり付ける二大政党制というのは、やっぱり日本には向かないんだろうか。
それにしても、この小選挙区制のもとで小さな新党がいくらがんばったところで、まともな勢力を確保できるわけがない。小さな組の親分ばっかり増えて、いろいろ好き勝手なことをいうようになる。今の連立政権だけでもそうした傾向があるのに、考えるだにうっとうしいことになりそうだ。
というわけで、日本の政治は今後しばらく混乱状態のまま推移する。とことん混乱した挙げ句、「これじゃ、ダメだ」と気付いてまとまってくるのは、一体何年先になるんだろう。なにしろ、政界というのはいろいろな要素が錯綜してとぐろを巻いているので、サクサク動くことのできない世界である。すぐには無理に決まっている。
下手に期待せずに、こちらはこちらで淡々とやっていくしかない。あとは、政府が日本にとって致命的なドジを踏みさえしなければいい。とはいえ、今はその寸前みたいな段階で、アブナくてしょうがないので、取り敢えず、参院選では民主党にボロ負けしてもらい、鳩山さんが引責辞任ということになってくれるのを待とう。
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コメント
初の三連続コメントヽ(´▽`)/
というわけで、衆参同時選挙の憶測が流れてます。
小沢さんがその破壊っぷりを発揮して、民主党もろともガラガラポンするのでは。
投稿: vagari | 2010年4月22日 23:50
vagari さん:
>小沢さんがその破壊っぷりを発揮して、民主党もろともガラガラポンするのでは。
そりゃ、楽しみ (^o^)
投稿: tak | 2010年4月23日 10:14