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2010年5月 9日

高野山参り

せっかく近くまで出張したのだから、高野山にお参りしなければもったいないと思い、今日半日、駆け足で廻ってきた。

南海電車橋本駅から極楽口といういかにもわくわくする名前の駅まで行き、そこからケーブルカーに乗って高野山という名前の駅まで、急な山の斜面を一気に登る。着いたところは iPhone の表示が「圏外」となるほどの山の中。そこからさらにバスに乗る。一体どんな秘境に連れて行かれるかと思ったが、着いたところは役場や郵便局まである「町」である。

標高 800メートル以上の山の中に、奇跡みたいに平らな土地が広がっていて、そこが高野山の町であり、金剛峰寺を初めとする大小様々の堂塔伽藍が並んでいる。とりあえず時間もないので、金剛峰寺と根本大塔、奥の院を周り、最後に美術品を所蔵した霊宝館を見て戻ってきた。とりあえず要所要所はしっかりと見られたと思う。

さすがに、あの御大師様の開かれた真言密教の総本山だけあって、すごいものである。根本大塔だけは昭和になってから落雷で焼失したものを再建しただけあって、色も鮮やかだが、他の堂塔伽藍はすべて何百年もの歴史を感じさせる。何しろ、金剛峰寺って、屋根が瓦葺きじゃないのだ。茅葺きなのである。

弘法大師は、高野山の山の中に久遠を見いだしたのだろうなあ。如来の久遠を。さらにいえば、京の都から熊野に至る道筋の中に、こんな素晴らしいロケーションを設定したというのは、さすがに素晴らしい直観としかいいようがない。

高野山というところは、素晴らしい仏像や襖絵、霊宝館などはほとんど撮影禁止というのがちょっと癪なのだが、六角経藏を撮ったら、ごく普通に撮影しただけなのに、なんだか屋根が二重に映り込んで、重塔のようになってしまった。これって、御大師様のサービスだろうか。

Cr100509

金剛峰寺ではしっかりとお茶までいただいたが、お寺さんで座ってしまうといつまでもまったりしていたくなるのを必死になってガマンし、早足でさっさと拝観して、ようやく夕方までに降りてきた。ああ、今度は同じ紀伊半島でも、熊野詣でをしてみたいなあ。

 

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コメント

高野山まで行かれたのなら、是非宿坊にお泊まりいただきたかったと思いました。
高校のクラブ(体育系)の合宿で泊まりましたが、宗教とか仏とかに興味の無い連中が夜中遅くまで、信仰や宗教について話をするほど特別な空間でした。
takさんなら、もっともっと深い感動を得ることを出来たのではないかと思います。

投稿: 蝠樂亭 | 2010年5月10日 00:08

蝠樂亭 さん:

うぅむ、宿坊ですか。
実は少しは心が動いたんですが、二日目の昼前までは仕事だったんで、ちょっと遠慮してしまいました。

次回は是非泊まってみたいと思います。

投稿: tak | 2010年5月10日 20:22

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