極端から極端に振れる天候
ゴールデンウィーク中に東京に 1ミリの雨も降らなかった、つまり、ずっと天気が良かったというのは、気象庁の観測によると 25年ぶりなんだそうだ。つまり、平成の御代になる前の、昭和60年よりこっち、今年までなかったというのである。
1985年のゴールデンウィークというと、私は多分、日本にいなかったので、晴天続きの連休というのは私の記憶にない。いや、外国にいたといっても観光じゃない。仕事である。フランクフルトのメッセ会場でかけずり回っていたと思うのだ。外国ではゴールデンウィークなんて関係ないからね。
というわけで、私の個人的経験則からして、ゴールデンウィーク中、ずっと晴れるというのはあり得ないことだと思っていた。前半晴れたら、後半に必ず降る。前半ぐずついたら、後半に晴れる。そんなもんだと思っていた。ところが、こんな年もあるのだね。100年に 4回ぐらいの割なのかどうか、知らないけど。
それに、今回の連休にしても、私は 5月 1日まで氷雨の降る北海道にいたのである。屋外での撮影をするときには必ずぴたりと降り止んで、辛うじて晴れ男の面目を保つことができたけど。
つまり、私は晴れ男だけど、ゴールデンウィークに限っては、晴天続きというのに縁がないみたいなのだ。どいういうわけか知らないけど。そもそも私は、カレンダー通りの仕事じゃないから、今年だって 1日しか休めなかったし。
ところで、天候というのはどこかで帳尻合わせをすると言われる。暖冬だったら春先にいつまでも暖かくならないとか、夏の初めにぐずついても、お盆前から急に猛暑になったりとかいうのは、それほど珍しいことじゃない。振り子が振れすぎると、必ず揺り戻しが来る。
その視点からすると、この連休に晴天が続いたというのは、日本人の行いが良かったからというわけじゃなく、それまでぐずつきすぎていたから、今頃になって帳尻合わせで晴天が続いただけなんじゃなかろうかという気がする。
この春は、晴れて妙に暖かい日と、寒い雨の日が 1~2日周期で繰り返された。このように、2~3日の短期的スパンでみても極端から極端に振れていたのだが、中期的スパンでみても、不安定な天気と安定した晴天が極端に繰り返されるということになるのかもしれない。
つまり、近頃の天気は短期的にも中長期的にも、極端から極端に振れて、そのことによって極端なバランスを取るというようなトレンドにあるようだ。マイルドな陽気、春らしい春とか、秋らしい秋というのは、とてもレアな現象になりつつあると思う。
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コメント
>1985年のゴールデンウィークというと、私は多分、日本にいなかったので、晴天続きの連休というのは私の記憶にない。いや、外国にいたといっても観光じゃない。仕事である。フランクフルトのメッセ会場でかけずり回っていたと思うのだ
ーーー
そうなんですか
私は多分、その頃、東ドイツのライプツィッヒのメッセに板と思います
>マイルドな陽気、春らしい春とか、秋らしい秋というのは、とてもレアな現象になりつつあると思う。
ーーー
男らしい男、女らしい女というのは、とてもレアな現象になりつつあると思います(笑)
ただ、それがいいとか、悪いとか、には言及していませんので、そのへん、よろしく(笑)
投稿: alex99 | 2010年5月 5日 23:22
alex さん:
>私は多分、その頃、東ドイツのライプツィッヒのメッセに板と思います
東ドイツですか。
とはいえ、わりと近くにいたんですね。
>男らしい男、女らしい女というのは、とてもレアな現象になりつつあると思います(笑)
>ただ、それがいいとか、悪いとか、には言及していませんので、そのへん、よろしく(笑)
取り扱い注意みたいな慎重さですね (^o^)
投稿: tak | 2010年5月 6日 12:47