山形県の難読地名
酒田に帰ってきているが、仕事がたまっているので、今日は短めで失礼。
山形県には難読地名というのがある。まあ、山形県に限った話ではないが、山形県にも結構多いということだ。
有名なところでは「余目」で、「あまるめ」と読む。昔、読み方を知らなかったよそ者の男が「ヨメには、どうしたら行けますか?」と聞いて、「そりゃ、無理だ」と言われたという笑い話がある。
それから「遊佐」で「ゆざ」、「左沢」で「あてらざわ」 というのがある。もっともこれらはそれはど無茶苦茶な読み方というわけではなく、言われてみれば「なるほど」と納得できるものだ。「左沢」にしても、古語で左を「あてら」、右を「こてら」と言ったという説もあるので、あながち荒唐無稽というわけではない。
それから、サクランボの産地で有名な「寒河江」は「さがえ」と読む。さらにちょっとこじつけかなというのに、「土生田」がある。「とちうだ」と読む。驚いたことに、Atok だと、一発で変換できる。それほど重要な地名ってわけじゃないのに。
それ以上に無茶苦茶なのに、「文下」「無音」 というのがある。前者は「ほおだし」で、後者は「よばらず」と読む。こんなのはちょっと勘弁してもらいたいものだ。この 2つは、Atok でもさすがに変換できなかった。
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コメント
とても興味深いお話です。
私は地名に何でか興味を持ってまして、いろいろ
調べた過去があります。
例えば近くの兵庫県加西市には、宝の山みたいに
面白い地名があります。
両月と書いて「わち」とか鎮岩と書いて「とこな
べ」とか、調べに行きました。
(略)すると弘法大師さんとか、法道仙人とかが
関連してきて面白かったです。
土生田の「とちうだ」は面白いですね、たぶん関西では「はじた」あるいは「はぜた」と発音しそうです。
「こてら」「あてら」も面白いですね、やはり右側が主体ですか、上手・下手みたいに。
利き手があるように、パッと見るときは私の場合
右ですので「こてら」は納得いきます。
投稿: jersey | 2010年5月16日 00:27
私からもひとつ
羽黒の「手向」(とうげ)も、なかなか読めない地名ですのぉ
投稿: 若女将 | 2010年5月16日 10:05
jersey さん:
>両月と書いて「わち」とか鎮岩と書いて「とこなべ」とか、調べに行きました。
そりゃ、難解中の難解ですね。
弘法大師が出てくるのもむべなるかな。
>「こてら」「あてら」も面白いですね、やはり右側が主体ですか、上手・下手みたいに。
舞台の上手・下手という場合は、「主体」という視点ではなく、「上位・下位」という視点によるもので、左の方が上位です。
舞台に立つ者にとっての左側が上位なので上手になります。
観客席はこの際関係なしです。
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2008/11/post-1f84.html
右大臣・左大臣も、左大臣の方がエライ。
「あちらがわ」 を奉るので、左が 「あてら」なんでしょうね。
投稿: tak | 2010年5月16日 10:35
若女将 さん:
>羽黒の「手向」(とうげ)も、なかなか読めない地名ですのぉ
それ、忘っでましたのぉ。
普通に読めば 「たむけ」 だんでろのぉ。
もしかしたら、「峠」 ってう和製漢字の伝わる前がらの表記だんでろが。
投稿: tak | 2010年5月16日 10:38
「あまるめ」くらいなら漢字の読みからして不自然ではないし、別に難読でもないのでは……と読み進めたら、後の方になるほどとんでもないことに(笑)
「ほおだし」は無理でしたが、ATOK2010(定額版)では、「よばらず」は変換できました。「わち」「とこなべ」はOK、「とうげ」はダメです。
投稿: 山辺響 | 2010年5月17日 11:14
山辺響 さん:
>「ほおだし」は無理でしたが、ATOK2010(定額版)では、「よばらず」は変換できました。「わち」「とこなべ」はOK、「とうげ」はダメです。
私のは Atok 16 です。
「ほおだし」 はだめでしたが、「わち」 「とこなべ」 を試してみたら、いけました。
バージョンアップするごとに、固有名詞を充実させてるみたいですね。恐るべし。
投稿: tak | 2010年5月17日 11:50