サッカーの複雑系
FIFA ワールドカップ E 組、オランダ戦は、0-1 で敗戦となった。前半は 0-0 で折り返したが、後半、スナイダーのミドルシュートを弾ききれず、最小得点差の負け。まあ、実力差があったんだから、仕方がない。
前半終了時点でのテレビ中継解説陣は「プラン通りの展開」と言い、試合終了後は「前半引きすぎて守備的すぎたので、相手に動かされて松井などは後半足にきた」と語っていた。まあ、その通りといえばその通りなのだが、じゃあ、前半から積極的に仕掛けたらどうなったかは語られない。実際にそうしたら、多分、0-2 で負けていただろう。
サッカーのおもしろさは、そのように、展開によって状況ががらりと変化することにある。複雑系なのだ。だからこの後のカメルーン対デンマーク戦の結果によって、日本のグループ・リーグ突破の可能性も変化する。
さらにオランダが勝ち点 6 を取ったことで、カメルーン戦をどう戦うかによっても変わってくる。カメルーン戦で負けてもグループ・リーグ 1位突破が決定していたら、オランダは主力を温存してくるだろう。
そのような状況変化で、日本は残るデンマーク戦で、引き分けでいいのか、勝たなければならないのかが、変わってくる。サッカーというゲームには、こうした複雑系も加わってくる。そうしてみると、野球というのはルールはやたら複雑だが、構造的にはむしろシンプルなものだとわかる。
私は 1つのゲームでもシリーズでも、展開に複雑性のからむ要素の大きいサッカーというスポーツに魅力を感じてしまう。
私の田舎では、酒田米菓が主力商品 「オランダせんべい」 の半額セールを行い、「オランダ食っちゃうぞ」 というキャンペーンをはったそうだが、及ばなかった。いや、このおかげで、最小得点差の敗戦ですんだのかな?
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コメント
>「オランダ食っちゃうぞ」 というキャンペーン
前回W杯の対オーストラリア戦の時は、友人を自宅に呼び、オージービーフのカツレツに加え、羊のミンチで作ったミートソースをみんなで食べました。
が、結果はご存知のとおり…わはは。
投稿: きっしー | 2010年6月20日 15:54
きっしー さん:
食い物系のゲン担ぎは、あまり効果がないようですね (^o^)
投稿: tak | 2010年6月20日 19:15