「国歌/国家」 のミス変換
ワールドカップ・ネタで、スペインの国歌には歌詞がないというのがあって、そのことに関する tweet が、スペインが決勝進出を決めた七夕の翌日の Twitter にあふれた。しかし、それをよくみると、「国歌」をミス変換して「国家」としているのがやたらに目立つ。「スペイン国家には歌詞がない」としている人が、ものすごく多いのである。
これはとてもありがちな変換ミスで、私もたまにやってしまわないわけじゃない。しかしそれだけに、この件に関する文書をタイプするときにはいつも気を付ける習慣が身に付いて、最近は滅多に間違わない。ましてやウェブに上げるなど、外部に出す文書を作成するときには、ことさらしっかり気を付ける。
しかし試しに "国家斉唱" というキーワードでググって見ると、こんなにたくさん のミス変換が出てくる。中にはこの記事のように、ミス変換を指摘する必要があってあえてそう表記したものもあるだろうが、ざっと見たところ、それは少ない。
動画検索以外ではトップに出てくる JanJan ニュースの記事は、「国旗掲揚・国家斉唱は憂慮すべきこと?」という見出しで、"「国のシンボル」に礼を尽くすのが憂慮すべきことか。逆の方こそ、憂慮すべきことではないだろうか" という要約が付いている。
この記事、本文ではきちんと「国歌斉唱」と表記されているので、多分見出しを付ける編集スタッフがチョンボしたのだろう。ああ、筆者の丸山弘子さんが気の毒である。
「国歌/国家」の変換でチョンボが続出するのは、「ここ、気を付けないとヤバイぞ」という経験則が不足しているからである。そしてそうした経験則が不足するのは、国家とか国歌とかをまともに考えて文書化した経験がほとんどないからだろう。
こうしたことをまともに考えて書いたテキストで、「国歌/国家」のチョンボなんかしてしまったら物笑いの種だから、まともに考えた人ほど、この件に関するミス変換は少ない。チョンボが多いのは、このことをまともに考えたことのある人が少ないということである。
ミス変換が多い言葉は、ほかにも 「週間/週刊」「表記/標記」 など数々あるけれど、「国歌/国家」というのは、チョンボすると妙な揚げ足取りされるリスクが格段に大きいので、格別に注意しなければならない。
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コメント
私が一番嫌な誤変換は「確率」と「確立」です。
なぜかと問われるとうまく答えられないのですが。
メールとか掲示板での誤変換をとがめるのはいけないことだという風潮はどうしてできたんでしょうね。
投稿: きっしー | 2010年7月 9日 20:34
きっしー さん:
>私が一番嫌な誤変換は「確率」と「確立」です。
あ、それ、かなりイヤですね。
>メールとか掲示板での誤変換をとがめるのはいけないことだという風潮はどうしてできたんでしょうね。
「自分もよくやっちゃうからとがめにくい」というのは、私だけの理屈でしょうかね ^^;)
投稿: tak | 2010年7月 9日 23:09