羊を数えても眠れない夜のアダルトサイト
私のサイトのアクセス解析をちょっと除いてみたら、昨日の夕方から「なぜ、日本人は羊を数えても眠れない?」というページにアクセスが集中している。昨日の夕方 4時からの 8時間で 1,023件、そして今日も午前中だけで 500件以上のアクセスがある。
いったいどんな有力サイトがリンクしてくれたのかとリンク元をたどると、なんと「動画ファイルナビゲーター」というアダルトサイトだった。アダルトビデオがどっさり紹介されているずぅっと下の方に、なぜか少しはまともなページを紹介するリンクがまとまっていて、そこに私の記事も紹介されている。
なるほど、これでわかった。昨日は夕方からの 8時間で 1,000件以上のアクセスがあったのに、今日は 12時間でたったの 500件、しかもそのうち 289件は夜中の 3時前までのアクセスで、夜が明けてからはめっきり減っている。
アダルトサイトだけに、「夜型」なのである。とはいえ、朝の 6時以後でも 1時間に 20件以上のアクセスがあるというのは、なんだか複雑な思いにさせられる事実だが。
アダルトサイトからリンクしてもらうとアクセスが急増するというのは、 4年前に "「渋滞学」 ってのは、面白そうだ" というブログ記事を紹介してもらったとたんにアクセスが急増した経験からわかっていることである。
それで、3年前に 「アダルトはアクセスアップの特効薬だが」という記事まで書いている。この記事の中で、「はてぶよりも大手ニュースサイトよりも、遥かにたくさんのアクセス数を稼げるサイト」という記事も紹介している。まさにアダルトサイトからのリンクは、ものすごい効果があるのだ。ただ、単に一時的な効果に過ぎないのだが。
ちなみに 「なぜ、日本人は羊を数えても眠れない?」という記事は、日本人は羊と縁遠い文化圏にいるのだということを論じた記事である。手っ取り早く言えば、日本人はそういう文化圏にいるから、眠れない夜に羊を数えても脳が緊張してしまって、逆効果になりやすいのだ。
ユーラシア大陸を始めとする大陸では、羊はどこの田舎に行ってもごちゃっと群れているお馴染みの動物だが、日本には明治になるまで羊はいなかった。だから、全然お馴染みじゃない。そのお馴染みじゃない動物を、1匹ずつ思い浮かべて数えるなんてことをしたら、脳が活性化されてしまって、眠れるわけがないのだ。
ウェブでいろいろなサイトを見ると、"sleep - sheep" の音が似ているから眠りに導かれるなんていう寝言を言っている人がいるが、そんなことは英語圏のみで通じる話で、日本人が日本語で数えることとは全然関係がない。脳内翻訳までやったら、ますます眠れなくなっちゃう。
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