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2010年9月17日

「茨城の魅力度」 に関する考察

昨日のエントリー、"茨城の 「魅力度」 が全国最低という件" に関連して続きを書く。何も自分の住む茨城県の悪口を言いまくるというわけではなく、いろいろ自戒の念もこめた話としてお読み頂きたい。

この件に関して MSN 産経ニュースは、茨城県のお役所の反応として次のように伝えている。

茨城県の鈴木章一郎・広報広聴課長は 「昨年以降、新たに広報官を設置して活動を強化してきただけに残念の一言。茨城県は農業生産高全国 2位、水産物水揚げ量全国 5位であり、認知度も 30位と決して低くはありませんが、それを魅力としてアピールしきれていない。今年度は、茨城空港から神戸や名古屋、北海道にも就航しますので、次回は必ず最下位を脱してみせます」 と雪辱を期している。

ああ、県庁の、しかも広報関係の部署がこういう認識だから、茨城の「魅力度」は上がらないのだなあと思うのである。「農業生産高全国 2位」 だの、あれだけお笑いぐさの茨城空港だのを出してくるようなお話じゃないのだ。

問題は、「生産高全国第○位」なんていうことに寄りかかりたがる発想そのものなのだ。こういう「目方で勝負」みたいな発想は、檜造りの御殿みたいな家とかメルセデス・ベンツとか、わかりやすい単純なところで見栄を張って、 「大将、さすがだねえ! 立派なもんだねえ!」と声をかけられるのが大好きという茨城的傾向にもつながる。

いや、本当に茨城県というところは、ホームセンターとかスーパー銭湯とか、とても庶民的な施設の駐車場で、黒塗りのベンツが目立つんだよね。パチンコ屋の駐車場は知らないけど、多分同じ傾向だと思う。

それから茨城に限らず、北関東には「著名人の誰それと懇意にしてる」みたいなことで自慢したがる人が多い。実はつい最近もそういう人と会って閉口した。聞きもしないのに、「どこそこの会合に出席して○○さんと親しく話をした」とか「国会議員の××さんの秘書と親しい」とか、次々に名前を挙げて吹聴する。

「いやぁ、あの人は大したもんだよねえ!」なんて言いながら、名刺入れからその人の古びた名刺を取り出す。人に見せびらかすために、きっと何年も後生大事に持ち歩いてるんだろう。そのココロは「その大した人の名刺をもってる俺には、一目置いとけよ」ということである。著名人の名刺なんて、私なんか仕事柄、それこそくさるほどもってるけど。

こんなように、「全国第何位」とか、豪勢な御殿風住居とか、黒塗りのベンツとか、著名人の名刺とか、つまり、お役所的お墨付きや外側の権威に寄りかかって、それが自分の「魅力度」だと思っているうちは、まともなアピールなんかできないのだよね。

 

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コメント

私は茨城好きですけどねーー

納豆あるし

かわいそうだと思う

投稿: スーパー銭湯 むすめ | 2010年9月17日 13:50

スーパー銭湯 むすめ さん:

私も、今や 「地元」 ですから、愛郷心みたいなものはもってしまってますよ。

納豆もあるし、干しいももあるし、そばもうまいし、筑波山もあるし。 (^o^)

ちなみに、リンク先に飛んだら、茨城県のスーパー銭湯情報は、まだないんですね。

投稿: tak | 2010年9月17日 14:20

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