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2010年9月19日

政治家の 「朝立ち」

Twitter のおかげで、政治家が朝の駅前などに立って挨拶みたいなこと(「演説」にはなってないから、そうとしか言いようがない)をするのを、「朝立ち」というってことを知った。(参照) "せめて「辻立ち」って言おうよ" とか、まあ、私にはまともに思えるコメントが付いているが、政治家の世界では、そんなこと全然頓着していないようなのだ。

試しに「朝立ち 選挙」というキーワードでググってみたら、こんなに たくさんヒットしちゃった。政治の世界では、とてもポピュラーな業界用語になっているようなのだ。

"当選前から続けている「朝立ち」" とか、

"朝立ちを行う事は 1回目の選挙からずっとやっている事です" (これ、かなりの悪文だし) とか、

"現在の朝立ちは,選挙前のパフォーマンス的要素が強いかも知れませんが,本来の朝立ちは,上記の目的を考えた場合,「当然の」 ことではないかと感じます" とか……

ちょっと赤面してしまいそうな表現のオンパレードである。

とくに 3番目。"本来の朝立ちは、上記の目的を考えた場合、「当然の」 こと" って、もう、「本来の朝立ち」 を考えちゃったら、そりゃ、全然「当然」じゃないでしょ。

いくら「業界用語」 だと言っても、もっと他に言い方あると思うが、政治家という業種は、「恥ずかしい」なんていう感情を知っていては勤まらないもののようなのだ。少なくとも、フツーの感性ではやってられなそうだ。

こういうのって、業界内部の「符丁」として、仲間内だけで使っていればいいのに、どうしてまた、ブログにまでそのまま書いて、一般有権者にまで訴求しようという発想になるのだろうか。かなりゴーマンな特権意識がないと、こんなことはできないと思うがなあ。

ここまで考えて、はたとわかった。

政治家があんなにも幼稚で馬鹿馬鹿しい失言(最近の例では「産む機械」とか「日本のチベット」とか) を、いとも簡単にポロポロやらかしちゃうのは、「一般とは違う特権的な業界なんだから、かなり悪趣味な言い方をしても、下々はありがたく受け取ってトーゼン」と多分無意識的にではあるのだろうが、思いこんでる風土があるからなのだ。きっと。

うん、そうに違いない。

で、全然関係ない話になるが、「朝立ち」って、ちんちんの金縛りなんだそうだ。どちらもレム睡眠のときに、起こるんだって。

 

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