相国寺ってすごい
今、京都駅前、京都タワーの下のスタバにいて、このブログを更新している。6時半頃の新幹線で帰宅予定だが、一日中歩き回って疲れてしまったので、家に着いたらもうばったり寝そうだ。今のうちに更新しておかないと、毎日更新が途切れてしまいかねない。
さすがに観光シーズンの週末、昨夜は京都のビジネス・ホテルに空きが見つからなかったので、心ならずも新大阪まで足を伸ばして宿を取った。近頃どうも寝不足気味のようで、今朝はかなり寝坊して、8時半頃にホテルを出て、新大阪から新快速で京都に戻った。
まず行ったのは相国寺。「しょうこくじ」と読む。超有名という寺ではないが、あの金閣寺、銀閣寺が相国寺の分家みたいなもので、臨済宗相国寺派の大本山である。開基(創立者)が足利義満、開山(初代住職 が夢窓疎石というぐらいだから、社格としてはかなり高い。
なんでこんなにすごいお寺に今まで一度も行ってなかったのかと、自分でも不思議に思うほどだが、正真正銘、今回が初めての参拝だ。4月中旬に、東福寺、三十三間堂、知恩院、京都御所を廻っているのに、どういうわけかすぐ近くの相国寺に寄るのを忘れていた。そこで、今回はリベンジマッチみたいなものである。
行ってみて初めて分かったが、ここはすごいお寺である。まず山門をくぐって、まずその境内の建物の直線的ですっきりした配置にまいった。さらに、鳴き龍、庭園でぐっときて、最後のダメ押し的に、承天閣美術館で鳥肌が立った。国宝、重文の宝庫である。
私が昨年の年賀状のネタに使った「十牛図」のオリジナルが相国寺にあったとは知らなかった。さらに円山応挙の『七難七福絵巻』の特別展示がされていて、間近からのぞき込むように見てしまった。これに関しては、こちらのブログ に詳しいのでご覧いただきたい。
いやはや、円山応挙を間近でしげしげと見るなんて初めてだったが、ものすごくモダンなのだよ、これが。さらに、絵巻の最初の「序」みたいな文章が、古文書にしてはチョー読みやすくて、ありがたかった。私は今更ながら応挙のファンになってしまった。
それにしても、京都は何度も来ているつもりだが、まだまだ見落としているところが山ほどある。これからも何度も来てみたいところである。
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コメント
相国寺とは、また気になるお寺が出てきましたね。
仏像に心惹かれる者の端くれとしては、是が非でも死んで仏になるまでに拝んでおかねば。笑
九州から京都は遠いのでメジャーどころしか押さえられていませんが、平等院のお堂の阿弥陀さまが一番悠然の美を感じました。眼福!
…そういえばtakさんも以前、ブログでそんな事を言っていましたっけ。 他の寺だったかな?
(スミマセン、うろ覚えで…)
投稿: 白玉 | 2010年10月24日 18:13
tak様
楽しんでもらえて何よりです。人は多くなかったでしょうか。
あの庭園と鳴き龍に魅了されて、何度か通っております。いつ行っても良い。初めて鳴き龍を体験した時は、ほんと、びっくりしました。遥か高みからの鳴き声ってのは、こういうものかもしれないなと得心しました。
美術館、今は応挙特集をやっているのですね。
明後日にでも行ってみます。情報感謝です。
投稿: 山姥 | 2010年10月24日 18:26
私は現在、日帰り観光できる大阪に住みながら、京都の行くことが少ない
私は、小学校から高校まで、遠足と言えば、ほぼ京都でしたので、京都の良さに慣れてしまっていました
しかし、数年前、東京から帰阪して来て、久しぶりに京都を訪れ、今さらながら、「千年の都」の趣を感じました
欧州で言えば、チェコのプラハのような、とまではゆきませんが、「昔の街並み」がかなり残っているような街ですね
私は、昔の趣が残っている、ひなびた場所が好きで、どこへ行っても、そういう場所を探します
ただ、日本の国内旅行は、まだほとんどやってこなかったので、これからですね
時間があれば、大小を問わず、土地の博物館を訪れることにしています
テレビの観光番組で見慣れて、もう行ったような気になってしまっている観光地より、よほど面白い
韓国の慶州で博物館を見学していたら、昔、大阪に住んでいたという案内係のおばちゃんが日本語で説明してくれました
古代の装飾品などを観ていると、日本文化の核の部分が朝鮮半島から流れてきたと言うことがよくわかりました
投稿: alex99 | 2010年10月24日 20:13
白玉 さん:
>相国寺とは、また気になるお寺が出てきましたね。
金閣・銀閣に一日でせわしく行くよりは、相国寺にゆっくりと行く方がいいと思いました。
オススメです。
>九州から京都は遠いのでメジャーどころしか押さえられていませんが、平等院のお堂の阿弥陀さまが一番悠然の美を感じました。眼福!
>…そういえばtakさんも以前、ブログでそんな事を言っていましたっけ。 他の寺だったかな?
実は、私が一番好きな阿弥陀如来像は、大原三千院のちょっと奥の、勝林院という天台宗のお寺の阿弥陀様です。
如来像そのものだけでなく、境内、お堂、仏像が一体となって、しみじみと素晴らしいです。
書いたのは、こちらの記事だと思います ↓
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2007/10/post_0be5.html
投稿: tak | 2010年10月25日 11:45
山姥 さん:
オススメいただいて、「あ、そういえば、相国寺にまだ一度も行ってないじゃないか!」 と気付き、とにもかくにも行って参りました。
大正解でした。
清水とか、金閣・銀閣はきと人でごった返していたでしょうが、相国寺はゆったりと拝観できました。
ありがとうございます。
円山応挙の特別展は、オススメですよ。
投稿: tak | 2010年10月25日 11:49
alex さん:
私は京阪在住の人がうらやましくてたまらないんですが、案外お寺巡りとかされないんですね。
東京人が東京タワーに昇らないようなものかもしれませんが、私は東京人でもないので、東京タワーにもかれこれ 5~6回昇ってます。
(あの、昭和30年代の観光地的雰囲気がいいんです)
>時間があれば、大小を問わず、土地の博物館を訪れることにしています
私もです。
博物館に行くのは、必須ですね。
投稿: tak | 2010年10月25日 11:53