オジサンも酒離れしてる
「若者の酒離れ」が言われて久しいが、若者ばかりではない。オジサンも酒離れしている。
実はここ 2ヶ月以上、酒類を一滴も飲んでいない。いや、一滴も飲んでいないというのは正確ではない。「コーレーグース」(沖縄の「島とうがらし」)は料理に愛用しているので、これに使っている泡盛は、日常的に ほんの少々(1~2cc ぐらいか?)口に入っている。しかし、この程度では、アルコールが熱で飛んでしまうし、酒を飲んでいるような気はまったくしない。
最後に飲んだ酒は、8月の盆前に酒田に帰郷した時に飲んだ「上喜元」(「じょうきげん」とよむ) の純米吟醸である。大変おいしく、満足してほろ酔い機嫌になった。しかしそれ以後、酒を飲むという習慣が絶えてしまった。
もう時効だから言うが、17歳頃からまともに酒を飲み始めて以来、2ヶ月も酒から遠離ったなんてことは一度もない。多分、最長でも体調が悪くなったときの 1~2週間ぐらいだろう。2年ぐらい前まではほとんど毎日お酒を口にして、週に一度の「休肝日」を取ることさえままならなかった。
しかし、毎日酒を飲んでいたといっても、私は駅までは車で通う身の上なので、外で酒を飲むことがほとんどできない。だから、帰宅して寝る前にほんの少しだけ酒を飲むという程度の習慣が、20年以上続いていた。外で本格的に飲むのは泊まり込みが前提になるので、月に 1~2度、多くても 3度ぐらいのものだった。
ところが近頃は、出張でビジネスホテルに泊まるときでも、酒を飲まなくなった。まず、不況のせいだかなんだか知らないが、仕事が終わってから飲みに誘われるということがなくなった。「お疲れさまでした~」で終わりである。
つい最近まではそんな時でも、ホテルのチェックイン前につい惰性で、コンビニで缶ビールやコップ酒を仕入れていた。しかしいくら仕入れても、部屋の冷蔵庫に入れたまま、PC に向かって仕事をしたり、ブログを更新したりしているうちに眠くなり、飲み忘れて爆睡してしまう。
朝になって気付いても、その日の仕事前に飲むわけにいかないから、もったいないが捨ててしまう(持ち運ぶと重いし)。そして、ビジネスホテルでバスルームの流しに缶ビールを捨てるときというのは、なんだかすえたような、ものすごく嫌な臭いがするのである。「俺って、こんなもの飲んでたのか」と思う。
こんな思いをしているうちに、まず、ビールを飲む気がしなくなった。ビール(ビールもどきを含む)に関していえば、4ヶ月以上飲んでいない。この夏もまったく飲まなかった。多分、今後も「お付き合い」の時の最初の 1杯を別にすれば、好んで飲むということはないだろう。
ただし、たばこは完全に止めていて、止めてからというもの大嫌いになってしまったから、一生吸うことはないが、酒は止めたわけではない。純米吟醸系の日本酒や、泡盛の古酒、ウィスキー、そしてジン・ベースのカクテルなんていうのは大好きだから、今後もたまには飲むつもりである。
ただ、「さあ、飲むぞ!」という気になることが少なくなってきたのである。「酒飲みに飲む理由はいらない」というが、私はよほどの理由でもないと飲めない体質になってしまったようだ。ということは、元々本当の酒飲みではなかったのだろう。
父はお猪口 2杯飲むと、心臓バクバクで死にそうになるという体質だから、少しは引き継いでいるのかもしれない。
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コメント
私の周囲も、飲まなくなった/飲めなくなったという人がすごく増えています。みんなトシのせいにしてます。
かく言う私も量、回数ともに減っています。
しかし、どうせ飲むんなら良いのを飲みたいと思う(人生、あと何本ワインが飲めるかなどと考えてしまう…)ので、レストランでもハウスワインを敬遠し、良さそうなのを選ぶので、結果的に出費は増大しているかもしれません。
わはは。
投稿: きっしー | 2010年10月19日 18:49
私も、昔は飲めば飲むほど愉快になって、気持ちも大きくなって、女性も美人に見えて、ドンドン飲みましたが
この頃は、友人もいないし、・・・も・・・だし(笑)、飲んだ翌日が・・・なので、あまり飲まなくなりました
酒も煙草も女も、もともと嫌いですから(涙)
投稿: alex99 | 2010年10月19日 22:34
alex99さんは酒の話題には必ずコメントを入れてくるだろうと、思っていましたが、特に最後の一行は書かれている通りであります。
そのあたりは過去に書かれた記事を読めばよく分かります。
投稿: ハマッコー | 2010年10月19日 23:10
きっしー さん:
>どうせ飲むんなら良いのを飲みたいと思う
それはわかります。
安酒は飲まなくなりましたね。
それでも私の場合、ここ二ヶ月はゼロなので、酒代は激減です (^o^)
そのうち、狙い澄ましていい酒を飲もうと思います。
投稿: tak | 2010年10月20日 08:16
alex さん:
>飲んだ翌日が・・・なので、あまり飲まなくなりました
私の場合、飲み過ぎるということがあまりないので、二日酔いはほとんどないのですが、それでもやはり、翌朝は体が重くなりますね。
昔は当たり前だった量でも、そうなってしまいがちです。とほほ
投稿: tak | 2010年10月20日 08:19
ハマッコー さん:
>特に最後の一行は書かれている通りであります。
>そのあたりは過去に書かれた記事を読めばよく分かります。
「いやよいやよも好きのうち」的解釈に沿えば ^^;)
投稿: tak | 2010年10月20日 08:21
私にとって、煙草を離れるのは、比較的容易でしたね
もともと、紙巻きを深く吸い込むという喫いかたをしていなかったので、ニコチン中毒の度合いが軽かったのだと思います
ただ、今でも、葉巻や噛み煙草(米国の労働者の嗜好物ですが)などの、味覚や嗅覚に強く訴えるものは、すいたくなるときがあります
噛み煙草は、米国でも、この頃はあまり見かけなくなっているようですが
この噛み煙草は、ニコチン含有量という点では、かなり危険なのだろうと思うのですが、煙害による肺がんの原因にはなりにくいのではないかと推察しております
また、米国にいる妹にでも依頼して、入手してみようと思いつきました
かぎ煙草という優雅な(笑)ものも、一度、試してみたのですが、くしゃみが出るばかりで
これは、欧州の一部でないと入手できません
昔の中国の金持ちが愛用した「嗅ぎ煙草入れ」という、小さな壺のコレクターは、世界的に多いのですが、私も、以前、パリで骨董屋で10個ほど買ったことがあります
酒は、悪友が居なくなったり、ストレスが無くなったりすると、深酒は必要無くなりますね
体力が落ちたのも、大きな要素ですが
私が、女性に非常に興味を持っているという誤解が一部であるようですが(笑)、私は、原則、何にでも興味を持つ性格ですので、単なる好奇心の一環として理解していただければと存じます
<(_ _)>
投稿: alex99 | 2010年10月20日 19:23
alex さん:
>もともと、紙巻きを深く吸い込むという喫いかたをしていなかったので、ニコチン中毒の度合いが軽かったのだと思います
私はその逆でしたから、やめるときは禁断症状でのたうち回りましたよ。
あのほぼ1週間が、生涯で最高の忍耐力と克己心を発揮した時でした。
>私が、女性に非常に興味を持っているという誤解が一部であるようですが(笑)、私は、原則、何にでも興味を持つ性格ですので、単なる好奇心の一環として理解していただければと存じます
一部では大変根深く行き渡った誤解 (?) となっているようですが、私に関してはこれまでの思い込みを、おっしゃるとおりに修正させて頂きます。ただし、修正には多少時間がかかるかもしれません (^o^)
投稿: tak | 2010年10月20日 22:03