中国のデビットカード
中国ではクレジットカードが普及していなくて、その代わり、デビットカードがやたらに多いという話を聞いた。中国で普通に「カードで買い物」と言ったら、それはクレジットカードではなく、デビットカードでの買い物を指すという。
「中国銀聯」(ちゅうごくぎんれん)というオンライン決済業務を行う会社が発行する「銀聯カード」(カードの漢字は、「上」の下に「ト」と書く)といわれるものだ。元々は、多くの銀行で共通して使えるキャッシュカードとして発行されたものらしいが、それがデビットカードとしての役割を果たすという。
中国でのカード発行は一昨年の段階で既に 15億枚を越えて、さらに増え続けていると言われるが、その 90%以上はいわゆるクレジットカードではなく、この「銀聯カード」であるらしい。
この辺りの事情は、Wikipedia には、「収入の格差が高く、個人の信用度が低いため個人の与信が困難であり、大多数の中国人はクレジットカードを持てない。それゆえ必然的にキャッシュカードを利用することとなる」と書かれている。(参照)
ここでは「個人の与信が困難」と、穏やかに表現されているが、多くの中国人が自嘲気味に、「中国人がクレジットカードなんか持ったら、後先を考えずに無茶苦茶に買いまくって大変なことになるに決まってる」というように、「危なくて持たせられない」というのが実情のようだ。
中国からの観光客が急増している日本でも、 「銀聯カード」の取扱店は増えていて、アキバのヨドバシでも、レジのところにその旨の表示がされている。レジを打つごとにきちんと銀行口座からの決済がなされるので、まずは安心というところだ。
それにしても、中国からの旅行費用を支払い、ヨドバシカメラで炊飯器や PC を買いまくり、それでもちゃんと銀行口座からの引き落としがその場で出来るというのだから、中国人も豊かになったものである。世界中から「有望市場」として期待されているだけのことはある。
しかし日本の流通企業が中国に進出しても、「銀聯カード」取扱店になる認可がなかなか下りないという意地悪があったりするらしい。つまり、クレジットカードが何も使えないお店のようなものになってしまうわけで、それじゃ、お話にならない。このほど伊勢丹が中国出店を中止したのも、そうした事情と関係があるかもしれない。
その辺は、最近の日本向け輸出の税関検査がやたら徹底的に厳しくて、なかなか荷を出せなかったりするのと同じようなもので、まあ、いつまで経っても、やっかいな国ではあるようなのである。
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